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ラグビープチ観戦記☆日本代表vsアイルランド代表〜ダブリンに『紫』の炎立ち〜

1.緑に波打つダブリン

気温17度、とりあえず曇り、らしい。

11月のアイルランド🇮🇪、おそらく肌寒い、しかも空気は湿っている。前日は雨だったらしい。

中学時代、

『西岸海洋性気候→暖流の影響で冬もあまり寒くない』と習ったが、ブリテン島を含むこの地域の11月はマジで寒い👊👊しかも大体毎日霧雨が降る🥲🥲

ダブリンの空は、このお約束的陰鬱な曇り空ではあったが、ここに集った観客の表情は実に明るかった。

世界を襲い続けたコロナウイルスは撲滅された訳ではない。

とはいえ、この国は感染が沈静化しているのか。緑の衣装をもれなくまとった観客達は、総じて『マスクなし』のままワイワイと試合前から盛り上がっていた。

緑とオレンジ、白が揺れるスタジアムに、あのウイルスの存在感はゼロだった。

これって、、お国柄だよね😳😳

アイルランド🇮🇪

数世紀の長きにわたりイングランドの圧政に苦しみ、1845年に始まったいわゆる『ジャガイモ饑饉』では250万人以上の死者を出したといわれる。新天地を求め多くの国民がアメリカなどに渡った。

第二次大戦後念願の独立を果たす。北アイルランド紛争など幾多の試練を超え経済成長をなし遂げたこの国の人々は、不屈の魂を持ち、ラグビーをこよなく愛している🌟🌟🌟

この国との対戦は、7月に同じ場所で行われていた。日本は惜敗したが、あの時アイルランドの主力は『ライオンズ』に根こそぎ引き抜かれていた。

本気モードの試合はW杯2019以来、ということになる。

強豪国アイルランドが『ベストメンバー』で挑んでくれる🌟🌟🌟

国民的英雄セクストン選手もメンバーに名を連ねていた。

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これこそが、W杯2019で奮闘した日本代表選手達の成果だろう🌟🌟🌟

気がつけば、フランスW杯まであと2年😳😳

日本代表は、コロナ禍で代表活動が全くできなかった😥😥

6月のライオンズ戦がW杯以来の国際試合、そして本格的な欧州遠征の初戦がこの試合だった。

アイルランド🇮🇪どれ程強いのだろう?W杯前世界ランキング1位だったこともある、と思い返すと、なんだか恐ろしくなってきた😨😨

結論から言えば、

私は、何も知らなかった😭😭

アイルランド🇮🇪は強かった。言葉を失うほどに、気持ちいいほどに😨😨

日本代表は、ダブリンの地で、文字通り『紫』の炎に焼き尽くされた、と言っていい。

2、緑の大地は紫に揺れ

あの男、誰⁉️😓😓😓

どういうセキュリティーシステムなのか、見たこともないメタボな男が田村さんの横に立っていた😱

いわゆる迷惑YouTuberなる人間らしい😡😡

神聖なる戦いの場でこういう日銭の稼ぎ方があるなんて😱、SNSも罪深いよね😥😥

なにはともあれ、この後試合が始まった。

アイルランドは、この日セカンドジャージをお披露目した。

なぜ紫なのか調べたがよくわからない😓これもアイルランドに関係した色なのか⁉️そもそも日本が赤白なのに、同系色の紫にする必要があったのか。いつもの緑でよかったのに😓😓

アイルランド監督が験担ぎした

わけではないだろう😓😓

この件だが、

後日真相が判明した❗️

色覚障害の視聴者の方に配慮した、との事。

たしかに、赤と緑では判別が難しくなる。

知ってよかった🥲こういう配慮とっても大事🌟🌟

さて、

この試合の顛末は、関係者、専門家の方々が既に膨大な投稿をSNS上に寄せている。私がいうまでもない。

負けた。大敗だ😨😨😨

日本代表は、とにかく全てがダメダメだった😱😱😱😱

前に進めないのだから😭😭😭😭

ラインアウト

マイボールラインアウトでさえボールを獲得できなかった😭😭😭たしかに、向こうの選手は身長2メートルだったけど、原因はそれだけじゃないよね、きっと。

日本はよく研究されていた。国際試合がなかった分、代表の戦術も熟成が遅れている。使ってナンボの戦術だ。

アイルランド🇮🇪というと、

愚直に、ひたむきに、

という形容詞がすぐ思い浮かぶ。しかし、この日のアイルランドは実に『スマート』だった🌟🌟🌟

無駄な動きはない。選手たちの視野は広かった。彼らの激しい圧は、日本のディフェンス網に次々と穴を開けた。

驚くほどスムーズにボールは運ばれていった。開始5分たたずにアイルランドは最初のトライ。

こんな簡単にトライって決まるもの⁉️

そう思わせるほどにアイルランドの攻めは、終始速く正確だった。

そして、お家芸の強いディフェンスも最後まで健在だった。

選手プロフィールをみると、8割方アイルランド国籍だが、この国の人口は決して多くはない。

才能ある若者が多くこの競技を選ぶのだろうか。ラグビーの社会的地位は、日本の大相撲かプロ野球に近いのだろう。

フランスリーグで鍛えられた松島幸太朗さんですら、前に進めず捕まるシーンもあった。

風はやや強かったのか、

ボールが押し戻されてタッチラインを割れないシーンも目立った。これも日本には誤算だっただろう。

そんな中、着々とアイルランドはトライを決める。

この試合、

強いか弱いか、という問題ではない気がする。

研究したか、その研究を実践できたか、

勝負とはそういうものだろう。

どうして止められないのか⁉️どうして進めないのか⁉️

アイルランドの研究と対策は日本のそれを凌駕していた。

グラウンドで沈黙したかに見える日本代表は前半から既に痛々しい姿を見せていた。

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3.最後まで『炎』は消えず

この日1番の見せ場は、記念すべき代表100キャップとなったセクストン選手のトライだったかもしれない。

観客は総立ちだった。割れんばかりの拍手、選手達も祝福する。

36歳、3大会連続W杯出場、チームの柱であり続けたレジェンドは、まだまだバリバリの現役だ。美しい軌道を描くキックで着々と得点を重ね、自らトライも余裕で決めてみせた。

髪に白いものも見え始めた彼は後半20分過ぎに交代した。

来週、オールブラックスとの試合が控えているらしい😳😳😳

日本には、屈辱ですね、、

解説の大西将太郎さんはこう口にした。

後半も、日本はこの惨状を克服することはできなかった。

同じようにラインアウトは失敗し、多くの時間アイルランドがボールを支配していた。

交代枠があるにしても、この日のアイルランドはエネルギッシュだった。バテた雰囲気を微塵も見せない。試合途中から降ってきた小糠雨で選手の手は滑るようだったが、アイルランドの日常風景に選手は慣れたものだった。

日本唯一の得点、

フィフィタ選手のトライは、松田さん、姫野さん、山中さんの美しい連携から生まれた。こういう攻撃をなぜここまで封じられたのか、、😥

コンバージョンは失敗、この5点が、この日唯一の得点だった。

得点差は記録的なまでに開き、後半残り時間はもうない。しかし、これがアイルランドのプライドだろうか。

力を緩めることなくゴールラインに迫った。

最後は押して押してゴールラインになだれ込んだ。

時計は80分を回っていた。

ノーサイド

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55点差の記録的大敗

試合後健闘を讃えあう両チームではあったが、日本代表は茫然自失というべきか淡々とした表情を浮かべるばかりだった。

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観客達は総立ちとなり、老いも若きも歓声を上げ、拍手を送り選手達を称えた。

誇り

この国が愛する球技を、存分に自国民に堪能させた『紫』の選手達は、いつまでも揺れる『緑』の大波に手を振った。

途中で退いたセクストン選手は、去り際に胸に手を当てた。

そこには国花『シャムロック』が白く描かれていた。

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〜あとがき〜

WOWOWに加入していない私は、早朝のニュースでこの大敗を知りました。

憂鬱な気持ちでみた日テレの録画放送。

こんなに手も足も出ない日本代表を見るのはいつ以来でしょうか。

しかし、

この試合で、日本国民がW杯2019の夢から覚めるなら、ここから未来への扉が開く、そう感じています。

私達は少々夢を長く見過ぎたようです。

もっと素晴らしい夢を見るために、日本代表選手を温かく、しかし時に厳しく見つめていかなければ。

東京オリンピックで、野球サムライジャパンには声援とともに最後まで厳しい目が向けられました。この日のアイルランド国民も同じ眼をしていた、そんな気がしています。

ティア1が本気出すと強い、それは当たり前のこと。日本代表は、相手を研究し研究し、実践の鍛錬を重ねてフランスの地に立ってくれると信じています。








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