🌸ラグビー日本代表観戦記🌸vsイングランド代表〜『超速』よ、遥かに〜

2024年6月26日 14:41

1.梅雨晴れの
　

梅雨の晴れ間☀️

　といっても、東京の梅雨入りはその前日だったが。　
　JR千駄ヶ谷駅　午後2時。
　どっとホームに降りてきた人々、
　その多くは『ちょっと用事があって、、』　とさりげない雰囲気を装ってはいるが、カバンの底に【赤白グッズ🟥⬜️』を忍ばせているのは明らかだった。　
　
　改札口はあちこちで英語が飛び交っていた。　おそらく彼らは、ビールと白地に赤十字の旗🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿＝St.George's Crossを手に、1952年以来70年ぶりに歌詞変更された国歌を歌い上げるのだろう。　　
　空は雲が多かったが、隙間から眩しい陽が差し込んでいた。

　植え込みの紫陽花は既に盛りを過ぎていた。

　この屋外競技の『聖地』に、ラグビー日本代表は、あの強豪かつ発祥国に挑むのだ❗️
　
2024/6/22
リポビタンDチャレンジカップ2024
　JAPAN vs ENGLAND@国立競技場

　あらゆるグッズショップは長蛇の列をなしていた。せめてプログラムだけでも欲しかったが、プログラムOnlyの売店が見当たらない🥲
　ラグビー協会よ、たのむからグッズ販売のノウハウをもう少し学習してくれないか(事前にオンライン販売とか🥲🥲)

　私はプログラムを諦め館内に入った。
　暑い🥵
　風はそこそこ涼しいが、思いの外蒸し暑い。体を冷やすため持ってきた冷凍ポカリスエットが、久々に役に立ちそうだ、、
　私は服の上から赤白ジャージを被った。通路も客席も、見渡す限り赤白ジャージで溢れていた。

　既に試合前練習は始まっていた。
　
押せ　押せ　ニッポン❗️押せ押せニッポン❗️
　『一昔前のパレーボール』を想起させるリズムがスタジアムに流れていた。
　どうもスクラム時に使うらしいが、、
Let’s go Blossom 🌸 go Blossom ❗️👏👏👏
　こんな応援も紹介されていた。こちらの方がやりやすいか、、

　今回のメンバーは木曜に発表されていた。メンバーは一新されていた。驚く程フレッシュに⭐️

【メンバー変更のお知らせ】
✅13 ディラン・ライリー → サミソニ・トゥア
✅23 サミソニ・トゥア → 山沢拓也

リポビタンDチャレンジカップ2024
🇯🇵日本代表 vs イングランド代表🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
📅本日14:50 K.O#JPNvENG #ラグビー日本代表 pic.twitter.com/aWEmRSRSvy
— 日本ラグビーフットボール協会 (@JRFUMedia) June 22, 2024

　平均キャップ数は10、
　対するイングランド、

Your England team to face @JRFURugby 🌹

Steve Borthwick has named his 23-man squad for Saturday’s Test match in Tokyo.

Sign up now to watch the match live and for free on @RugbyPass TV 📺#JPNvENG | #WearTheRose | @O2
— England Rugby (@EnglandRugby) June 18, 2024

平均キャップ数30を超えるイングランドにどこまで通じるか。

この日メンバー入りした中で、最年長はリーチ選手35歳、次が坂手さん、と言うことに驚く。

　いや、多くのファンに『苦戦』など織り込み済みだった。試合結果以上に、ファンは『新たな力』を望んでいたのだ、おそらくは。

　starting15の発表で一際大きな拍手が湧いたのは15番矢崎さん。
　２０歳、早稲田大学2年生だ❗️❗️
　そして、
　大トリ23番には、まるで主役が登場したかのような熱い拍手が送られた⭐️⭐️
　この日急遽リザーブ入りした山沢拓也さん＝『ファンタジスタ山沢』への期待はこんなにも大きいのか⭐️⭐️

練習は淡々と進んだ。
終了時間になると、ゲームキャプテンのリーチ選手を先頭に隊列を組んだ。客席から激励の拍手が送られた。

　バックスタンド奥から音楽隊が現れた。
　自衛隊中央音楽隊の皆さんだ。
　メインスタンド中央からは日本、イングランドの国旗を掲げたお子さん達が、グラウンド中央へと歩みを進めていた。

バックスタンドからは、ドン❗️と紅白の煙が吹き上がった。

　いよいよ両国選手が入場する。　
　ゲームキャプテンのリーチ選手を先頭に、新生日本代表が聖地へと走っていく。　

　リーグ戦で応援する『静岡ブルーレヴズ』の茂原さんも初キャップを獲得、リーチ選手に続く。

　両国国歌が演奏される。
　まずはイングランド国歌、
『God Save the King』
　イングランドは、代表キャップを重ねた猛者が並ぶ。みるからに屈強で名手の風格を醸す選手達。
　マッチョで俊足、スキルも一流、という現代スポーツの潮流を体現しているような、、
　イングランド国歌は厳かに始まった。
　何かとお騒がせだった皇太子チャールズもついに国王となったが、今もストレートな発言で世間を賑わしている。
　この国の王室と国民との距離感は独特だ。(これは偶然なのか、天皇皇后両陛下はイギリス公式訪問に旅立たれていた。)
　シンプルかつ格調高い旋律を、選手と観客は高らかに歌い上げた。　

　続いて日本国国歌『君が代』。
　選手と共に観客は声を揃えた。
　歌う、というより、唱える、という表現がしっくりくるメロディーと、あえて深入りはしない歌詞、、これもまた、日本とイングランド、イギリス王室と皇室との違いなのかもしれない。

　観客の拍手、着席が済むと、みるみるスタジアム内に戦闘モードが湧きあがってきた。

『超速ラグビー』
　エディーHCが掲げた日本代表の新たなプレースタイル、そのお披露目が始まろうとしていた。
　日差しはいつの間にか強くなっていた。

2、前半〜この薔薇の棘は〜

　少なくとも、
　開始15分までは『超速ラグビー』は上手く機能していた、と思う。
　キックオフのボールをイングランドの選手が後ろに落としてしまった事から、日本代表(以下、ジャパンと表記)は一気に攻勢に出た。

　イングランドにペナルティー。開始1分もたたずしてジャパンに得点のチャンスが訪れた❗️
　ジャパンはショットを選択、

　この日の10番李さんは確実に大切なキックを決めた。
　3-0 ジャパン　先制⭐️⭐️

　リスタート早々、自陣でジャパンボールのスクラムとなった。会場に手拍子が起こる👏👏

この勝負にジャパンは勝つ🔥SH斎藤さんはすぐにボールを回し攻撃を開始した🔥
　これも『超速』の一要素なのか⁉️
　イングランドの重く鋭いタックルが襲う中、ジャパンはジリジリと敵陣に進軍していく。
　①敵の出足を上回るパス回し、
　②突破へのルート取り
　③スペースを突く瞬発力、などなど、、
　『超速ラグビー』、そう簡単ではなさそうだ。

　ゴールライン近くでイングランドにペナルティー、ジャパンボールのラインアウトに。
　モールでゴールラインに迫るジャパン🔥

　しかしイングランドは前進を許さなかった🔥
モールは動きを止め、崩れた。
　ジャパンにペナルティー🥲
　イングランドボールのスクラムとなり、この勝負に勝てなかった。結果ジャパンは最初のトライチャンスを逃してしまう🥲🥲

　ジャパンの攻勢は続く。
　スタジアムに久々の『リーチ』コールが響いた。
　イングランドのペナルティー、
　10番李さんはラインを超えるギリギリ手前にボールを蹴り出した。ジャパンは再びトライのチャンスを迎えたが、、

　逆にボールを奪われ、イングランドは一転攻勢に出た🔥
　イングランドボールのスクラム、
　会場に手拍子が湧くが、この勝負もイングランドが勝ちジャパン陣内深くに入ってきた🔥
　(Jsportsによれば、この時点でジャパンのボール支配率は75%に達していたのだが)

　イングランドボールのラインアウト、
　モールを組み前進を図るイングランド、懸命に止めるジャパン🔥
　モールの動きは止まり、イングランドはモールからボールを出して回し始めた。

　ジリジリと、しかし一人一人が確実に前進するイングランドは、あっという間にゴールライン寸前に迫る🔥

あっけないほど簡単に、トライへの一撃はゴールライン内に入った。TMOが入ったが結果は明らかだった。
　14分　イングランド　6番カニンガムサウス選手トライ⭐️
10番マーカス・スミス選手のCGも成功⭐️

　３ー7 イングランド逆転

　その後、、
　キックの応酬で攻撃の機会を伺う両チーム、
　ジャパンは、ボールがタッチに出てもすぐ中に入れ攻撃を再開する🔥
　屈強なイングランドの選手達は容赦なくボールを奪いにくる🔥
　　いつの間にか、バックスタンド側は芝も客席も眩しいほど西日に照らされていた。
　選手達にウォーターブレイクが入った💦
　イングランド選手は一様に顔が赤く、頭や首を氷で冷やされていた。6月のイングランドは唯一快適な季節なのだ。
　いや、この季節にこの暑さは日本でも異常、ラグビーには暑すぎる💦

　さて、
　ウォーターブレイク後のスクラム勝負には勝ったジャパンだったが、パスされたボールを取り落としたことから一気にピンチを招く😰

　一度はイングランドのミスに助けられたが、ジャパンに再度ミスが出る🥲
　既に前半20分を経過していた。
　ジャパンに疲労の色を感じたのか、イングランドはここから、文字通り『猛攻』を仕掛けてきた🔥🔥

　これはサインプレーだったのか。
イングランドボールのラインアウト。遠くに投じられたボールに走り込んできた選手、ここからトライに至る鮮やかな連携、切れ味鋭いパスと巧みなコース取りを、私達はただ呆然と眺めていた。

　25分　マーカス・スミス選手トライ、CGも成功⭐️⭐️
　３ー14
　イングランドは攻撃の手を緩めない。
　強烈なタックルで李選手のノックオンを誘い、再びジャパン陣内でチャンスを得る。
　さらに
　マーカス・スミス選手に50/22を決められ、イングランドはゴールライン近くまで迫った。

　　1人、また1人と、イングランドは前進を続け、わずかに後手に回るジャパンのディフェンスには空白ができていた。
　攻防の密集から大外右へ投じられたボールは長い弧を描き、14番フェイワボソ選手が悠々とゴールラインを駆け抜けた。

イングランド三本目のトライ⭐️
CGも成功⭐️
３ー21
前半30分を経過した。

　活路を見出すべく、ジャパンは奮闘する。大学生矢崎さんの俊敏な動きに観客がどよめいた。
　敵陣に入り、ラインアウトから前進を図る。
(Jsportsでこの時間帯に表示されたボール支配率はジャパン51%、イングランド49%。ほぼ互角)

　ジャパンはゴールラインを目指した。

　最後はジャパン7番コストリー選手が抜け出しゴールラインを駆け抜けた。トライか❗️と思われたが、、
　その直前にジャパンのノックオンがあり、ノートライに🥲🥲
　猛烈なタックルを浴びボールを落とした映像に、イングランドの凄みを感じた🔥
　イングランドはその後のスクラム勝負にも勝ち、ジャパンはまたもチャンスを逸した🥲

　イングランドは攻撃の手を緩めない。
　キックも正確なイングランド、ボール奪取も激しいイングランド、
　ジャパン陣内深くに攻め入り、マイボールのラインアウトからトライを狙う🔥
　密集の攻防の最中ジャパンはボールを奪取、ここはピンチを凌ぐ🔥
　再び攻め込むイングランドにナイカブラ選手は果敢に切り込みジャッカル成功🔥ここで前半40分のホーンが鳴った。
　
　このまま前半終了、かと思われたが、、
　ボールを出さずに攻めることを選択したジャパン、
　しかしミスが出てボールはイングランドに🥲
　ジャパンのペナルティーにアドバンテージも得たイングランドは、大胆にボールを回してきた。

　これでもかと突進してくるイングランド🔥

　そして機を見てマーカス・スミス選手は斜め右方向に大きくボールを蹴った🔥🔥
　落下点に入った13番スレイド選手はさらりと1人ディフェンスをかわし、そのままゴールラインを超えた。

　それはあまりに洗練された、緻密な攻撃だった。　
　イングランド4本目のトライ⭐️CGは不成功　
　３ー26 前半が終わった。

　　ここまで差が着くとは、、　
　風はそこそこ涼しいが、ジワジワと汗が出る。　
　暑さにまるで順化していない私の体は、凍ったポカリスエットでなんとか正気を保っていた。　
　この試合、どうなるのか、、　
　スタジアム上空は旅客機の航路になっているのか、飛行機がメイン側からバック側に、次から次へと通り過ぎていった。

3.後半〜超速は遠くとも〜

　後半が始まった。
　序盤は一方的な展開だった🥲
　ジャパンのペナルティーを機にイングランドはすかさずトライを狙う。
　
　ラインアウトからモールで前進するイングランド、ジャパンがそれを阻む。客席から拍手が起こった👏👏
　しかし、
　一旦ボールをモールの外に出されると、屈強な突進に抗せず、最後は巧みなステップでディフェンス網を破られトライを決められた。
　43分　イングランド　9番ミッチェル選手トライ⭐️
　CGも成功⭐️
　３ー33
気がつけば、30点の大差がついていた😰😰

　ジャパンはスクラム勝負で勝ったのを機に即攻撃に転じたが、イングランドの長く太い腕が容赦なく伸びてきた。ジャッカルを決められ攻撃の芽を摘まれた🥲
　
　ジャパンは選手交代が始まった。HO坂手さんに大きな拍手が沸いた👏👏
　イングランドは再びゴールラインに迫り、一度は阻止したものの、
　50分、イングランド8番アール選手がトライ⭐️
　速さ、強さ、巧さ
　全てを自在に織り交ぜたイングランドの攻撃、なぜそんなにうまくいくのか素人目には全く訳が分からない。
　ただ感嘆するばかりだ。
　CGは不成功
　３ー38
　後半10分を経過した。

　ジャパンは敵陣に入りトライを目指す🔥客席から『リーチ』の声が響く。
　ゴールラインは目前だ🔥
　イングランドは激突して前進を阻む。
　
　右へ投じられたボール、イングランドの手が伸びボールを奪取したが、、
　ここでTMOが入った。

ジャパンがゴールラインに迫る過程で、ボールを持っていない矢崎さんへのタックルがあった、との判定、　
　イングランド9番マーカス・スミス選手がシンビン🟨となる。　
　そしてイングランドは14人になった。　
　ここでSHは齋藤さんから藤原さんに変わった👏👏👏
　SOは松田さんに代わり大きな拍手が湧いた👏👏👏
　さらに、矢崎さんから交代した『ファンタジスタ山沢』の登場に会場は大いに沸いた👏👏👏

　敵陣深くでのラインアウトの攻防に競り負けたジャパンは、またもトライのチャンスを逸し、逆に14人のイングランドは、
　59分、21番ランドール選手がトライを決める⭐️CGも成功⭐️
　３ー45　
後半は20分を経過しようとしていた。
　
　😰42点差😰
　暑さのせいもあり、客席には無力感にも似た弛緩した雰囲気が漂っていた。
　それにしても、
　『あの声』はいつから聞こえてきたのか、、
『Let’s go Nippon Let’s go 👏👏』
お子さんの張りのある声と手拍子がどこからか聞こえてきた。萎れた心が励まされた。
　
　交代したSH藤原さんは、自陣でボール奪取に成功、テンポ良くボールを回し始めた🔥
　ジャパンの超速ラグビーは、再び躍動を始めたのだ⭐️
　残り時間は15分。
　ラインアウトから、交代したばかりの山本さんは一気にゴールライン目掛けて疾走した🔥🔥

　ボールは左方向へと渡りディアンズさんから大外左で待つ根塚さんへ🔥
　根塚さんはイングランド選手を振り切りまっすぐ飛び込んでいった🔥🔥

　65分　ジャパン　11番根塚さん　新生エディーJAPAN初トライ⭐️⭐️⭐️

松田さんも難しい角度CGを決めてきた⭐️⭐️

10ー45
　ジャパンはさらに攻め立てる🔥🔥
　それは、藤原さんから松田さんへのパス、
　タックルされた松田さんが離したボールは、ディアンズさんの手をすり抜けた、かに見えたが、、

　ディアンズさんの右腕は、まるで『怪物くん』のようにグンと伸びボールをキャッチ🔥、そのまま爆走を始めたのだ🔥🔥🔥🔥
　驚愕に満ちたスタジアムの歓声を背に、ディアンズさんは走り続けた。
　そして、
　左からサポートに入った山沢さんにパス、ファンタジスタは悠々とゴールラインを突破、静かにボールを置いた⭐️⭐️

　70分　ジャパン　2本目のトライ⭐️⭐️
　CGも成功17ー45⭐️⭐️
　残り時間はあと10分 ❗️❗️

　イングランドは甘くなかった。
　この日最大の『ジャパンの見せ場』が終わると、再びジャパン陣内へと襲いかかってきた。
　この攻防の最中、、
　リーチ選手がおかしな倒れ方をした😰
　一応立ち上がったが即TMOが入った。
　危険なタックルがあった、と判定されイングランドにシンビン🟨(のちに🟥と判定)、
　15人に戻ったばかりのイングランドは再び14人となった。　

　しかし、
　この数の優位性は、ジャパン有利には働かなかった🥲
　衰えないイングランドのパワーは、ジャパンのディフェンスに空白を生んだ。そこへすかさずキックを蹴り込みそのままゴールラインに迫る🔥
　ボールを奪取してもジャッカルで奪い返された🥲
　ジャパン陣内深くのラインアウトから、イングランドはモールでそのままゴールラインに雪崩れ込んだ🔥🔥

　78分　イングランド7番アンダーヒル選手トライ⭐️
CGも成功⭐️
　17ー52
　残り時間は1分。
　ジャパン陣内、イングランドボールのラインアウト、ここで80分のホーンが鳴った。
　危うくもう一本トライを取られそうになったが、イングランドにノックオン、
　試合は終わった。
　ノーサイド　17ー52 完敗だった。

試合終了⌛️

🇯🇵日本代表 17 - 52 イングランド代表🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿#JPNvENG #ラグビー日本代表 pic.twitter.com/wHhkLGLNUl
— 日本ラグビーフットボール協会 (@JRFUMedia) June 22, 2024

　選手達は互いの健闘を称え合っていた。
　私達はここで席を立った。
　観客は約44000人、総武線がパンクする前にスタジアムをでなければ、、、　

　千駄ヶ谷駅までの短い道のり、
　誰もが言葉少なだった。
　　あの『赤い薔薇』の棘は、ファンのハートにグサリ、またグサリと80分間止めどなく突き刺さっていた。
『悲嘆』という血が止まるまで.少し時間が必要だった。

〜あとがき〜

客観的に見れば苦戦は想定内、しかし現場で目撃すると、その現実に愕然としました。
とはいえ、この『刷新作戦』はファンの誰もが望んでいたはず。
　選手スタッフの皆様お疲れ様でした。
ファンは、これからしばらくの間、ハートを真っ赤に染めつつも応援を続けます。若き力、新たな力はまだ蕾、希望が花開くまで。

　長い目で、超速ラグビーの完成を見届けたいと思います。
　

　

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