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販売員のつぶやき④観光地のSNS映えショップに『オトナ』がいない話

観光地には色々な食べ歩きやグルメがありますよね。『(観光地)スイーツ』と検索したら、たくさん情報が出てきて、個人の方がまとめサイトのように掲載してくれてますよね。どれも魅力的に掲載されていて、どれにしようかな〜、とワクワクしながら迷います。

それだけ迷ってここに決めた!というお店で、いざ向かうとオペレーションが全く回っておらず、注文してから20分くらい待たされ、しまいには『何を注文されましたか?』とスタッフさんから聞かれる始末…!

『買わなきゃ良かった』と途中思ってしまいました。
スイーツは美味しかったのに、勿体無い。。

状況を俯瞰して見ていて思ったのは、『オトナ』がいないこと。『オトナ』とは、店長のことを指します。店長でなくとも、リーダーなどその場を取り仕切る人。

スタッフたちは、自分の仕事だけをただ進めており、今何を優先すべきかが、どこが混雑しているのか、状況判断できていない。(判断できていても行動に起こせない、というもありそうですが)注文は受けても共有しないので、素晴らしくチームワークが取れておらず(笑)見ている私はハラハラドキドキ。むしろその場回しに入ってあげたいと思ってしまいました。

よくよく見るとスタッフの年齢層が若く、おそらく学生(もしくは高校生かも)のみで、『オトナ』がおらず。観光地、週末、おやつタイムという状況を見ると、外せない所だと思うのですが、その『オトナ』はいずこへ。

かくいう私も『オトナ』の1人であり、週末にお休みを頂いてる良いご身分です(笑)ですが、『オトナ』がいなくても営業は無事に終えています。トラブルもなく、休みに電話が入るようなこともありませんでした。

それは1人で運営するのでなく、チームで運営する『協力体制』が整っているから。私しか知らないこと、できないことは、なるべく無くすようにしています。

機転が効く子には、高度な対応をケースワークとして共有しておく。いつでも冷静できっちりしている子には、金銭関連を。責任感の強い子には『今日は任せたよ!』と信頼して、サポート力の高い子にはリスクヘッジを共有。

何が起こるかわからない、もしかしたら今回のお店の『オトナ』は、やむを得ない事情で急に休みになったのかもしれない。残されたスタッフはどう思うのか、他の『オトナ』が見てあげて、最適なサポートをする。その状況から、本来の『オトナ』は共有すること、チームで運営することの大切さに気づいてくれたら…と思います。

冒頭に話した20分間待たされた話。1人のスタッフが私の顔を見て、『どうしよう、共有してくれないから、何を頼んだんだろう…』という表情をしていて、その後に彼が思い切ったように、『何を注文されましたか?』と、自分で聞けたことに、その20分間の中での『成長』を感じました。頑張ったね。

彼が今日感じたこと、自分からお客様に注文内容を伺ったことをケースワークとして、お店の運営のブラッシュアップになることを祈ります。

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