自分はなぜ卒業論文を書けなかったのか
自分は社会学系の学部に所属していたが、「社会調査」というものに、拭いきれない違和感を覚え続けていた。
たしかに、データを使って過去の学説や素朴理論を批判し、そのものの見方を覆したり部分的に訂正し、それが「知識」として流通することで臆見の皮が1枚ずつ剥がれていくというのは言うまでもなく重要であるし、それは社会学の重要な役割であって、ある視点→批判→ある視点→批判…と漸近していくという意味で真理探究の営みをしていると言って差し支えないものだろうと思う。
当たり前だけれど一度の