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365日ネクタイ生活の振り返り

雨の日も、風の日も、暑い夏でも、寒い冬でも毎日毎日ネクタイを欠かす事なくする1年の日々を送ってきました。最初は、気楽に始めたんだけど、だんだん修行の日々のようになっていった。それでも、365日続いた軌跡を振り返ってみたいと思います。

1.365日ネクタイ生活を振り返る

2020年の3月2日これがネクタイ生活を始めた記念日のようです。そういう意味では、もう395日ほど毎日ネクタイをしている計算になります。当初は、twitterに発信していたけど、全く誰にも見られないし、写真というコンテンツがtwitter向きでないと感じた事、コロナ不安が渦巻く毎日に嫌気が指し、不要不急のつまらないtweetは止めようと思い、instagramに活動の場を移しました(何故か、インスタでは不要不急の無駄な投稿を止めようとは思わなかった)

https://www.instagram.com/maskdocxo/

おそらくというより写真の投稿漏れがあるようだし、1日中家にいて写真とるだけにネクタイしてた事もありました。でも、少なくとも1年間は毎日、毎日ネクタイをし続けたのは変えがたい事実です。この軌跡を振り返ってみたいと思います。

2.なぜ毎日ネクタイをしようと思ったのか?

この話をすると非常に長い話になりますが、お付き合い下さい。元々大手都市銀行からキャリアをスタートさせた私は、2度の転職の後に現在は、スタートアップにJOINしています。その2度とも一時的に収入が大きく下がる転職でした。その際に、うちの嫁がパートタイマー、正社員とキャリアアップ?する事で家計を支えてくれました。その時に、嫁にチャンスを与えてくれたのが、ネクタイ卸売り業の会社でした。

そう、実は、365日違うネクタイが出来るのではないか?というくらいネクタイが家にあったのです。(家にあるのは、販売出来ないB級品のネクタイですが)そして、ネクタイが我が家の家計を支えてくれたのです。ネクタイにはいくら感謝しても感謝し足りる事はないのです。そのネクタイへの感謝の気持ちを表したのがこの365日ネクタイ生活だったのです。(感謝すべきなのは、ネクタイでなく嫁にであるのは薄々解っているつもりなのですが・・・)

正直バズれば、ネクタイの販促になるんじゃない?っていう邪な気持ちがあったのは事実です。でも、何をやっても3日坊主で終わる僕が1年間も活動を継続し続けられたのには、他にもいくつかの理由がありました。

3.ネクタイが売れない理由を考えてみた

 今と言わずここ数年、ネクタイは兎に角、売れないのです。大企業は、クールビズが5月〜10月まで実施されます。その影響で、そこそこスーツを着る人ですら1年の半分はネクタイをしないのです。さらにオフィススタイルのカジュアル化でネクタイどころか、ジャケットする着ないオフィスワーカーがめちゃくちゃ増えました。そりゃ売れないですよね。

では、なぜネクタイをしないのでしょうか?

当然に、物理的な理由もあります。ネクタイをすると暑い、ネクタイを結ぶは面倒である、ネクタイをすると首がキツくて圧迫感がある。これは、紛れもない事実でしょう。しかし、首元に保冷剤みたいなのが入っていて、巻くと涼しくなるクールネクタイがものすごく売れていると聞いた事はないです。

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自分なりに考えて出た結論は、ネクタイは不自由の象徴なのではないかという事です。かつて、ネクタイはしなければならないある種義務のようなものであって、好きでするものでなかったと思っています。昔の中学生の学生服のように、強制されると逆らいたくなる、そんな感じなのかも知れません。それ故、ネクタイをしない=ロックで自由な生き方的なイメージがあるのではないのでしょうか。

4.ネクタイをする3つの理由と続ける事が出来たモチベーションとは

1つ目は、上で述べたネクタイは本当に不自由の象徴なのか?そこに疑問を投げかけたかったというのが私がこの活動を通して世に問いたかった事です。むしろ、ネクタイをする自由を手に入れたかった事です。夏場でもネクタイをするために嫁の作ったハンドメイドのミニネクタイをしたり、自ら進んでスーツを着る日を作ったり、義務でなく楽しみながらネクタイをし続ける事が出来ました。

2つ目は、ネクタイしないのは全然格好良くないというのを知って欲しかったというものです。正直、サラリーマンのおっさんがスーツにカッターシャツなのに、ネクタイしてないのってダサくない?って思っていました。残念ながら、ググってもスーツにノーネクタイのダサいおっさんの写真は出てこなかったので、ここには掲載出来ないですがw やっぱりスーツやジャケットにはネクタイが凄く合う事を再認識しました。

3つ目は、いつ見てもネクタイしている人というアイコンを手にする事が出来たという事です。これは、ファーストサマーウイカさんが、売れる人には3つのアイコンがあるという発見をしたという話からきています。(このネタは、ジェイさんがパーソナリティーを努める、Voicyのスタートアップ営業ラジオの放送から引用しています)初対面の人や会話に困った時でも、ネクタイ毎日してるんでって言ったり、いつもネクタイされてますよねって会話の糸口を作るのに苦労しなくなったりしました。

5.365日ネクタイ生活を完走して思う事

シンプルに1年やり切れてよかったという事が、一番かなと思っています。兎に角、自分は、割と色々やり切れない質なので、365日ネクタイ生活というハッシュタグをつけたものの、本当にやり切れるのか不安で不安でしょうがなかったです。インスタの投稿数が365になったのを見た時には、感激して少しうるっときてしまいました。

もう一つがTPOの重要性に気付かされた事です。ネクタイが与える固いきっちりとしたイメージを覆したいという活動ではありましたが、反対にやっぱりきっちりした場、晴れの場においては、ネクタイは威力を発揮するという事が再認識出来た事です。チャットワークが上場を果たした時に、幹部全員が揃いのネクタイを仕立てて鐘を鳴らしにいったというこの話は、やはり胸が熱くなりましたし、ぶっちゃけ格好いいと思いました。

後は、色々なネクタイの形を知るきっかけになりました。インスタの投稿に老舗のネクタイ製造メーカーさんやハンドメイドの蝶ネクタイを作っている方、カジュアルな生地でオリジナルなネクタイを作っている方などさまざまな方を知るきっかけになりました。割とスタンダードなネクタイとミニネクタイだけを着用し続けましたが、今後は違ったものにもチャレンジしてみたいと思いました。

最大の反省点は、マスクいらなかったんじゃないって事です。本当は、覆面で匿名の発信としてもっと大胆に、スタートアップでの活動の本音とかを吐露しようかなどと思っていましたが、意外に実名で言えない事は匿名でも言えない事に気づいたりしちゃいました。また、インスタ投稿はのハッシュタグに#主役はネクタイと入れているにみ関わらず、ドンキで買ったマスクが目立ち過ぎた事も反省点です。

振り返ってみると、よくこんなバカバカしい事を1年続けたなっていうのが正直な感想だったりします。とは言え、自らのアイコン化して、折角365日続けてきたネクタイ生活なので無理なく続けながら次の展開は考えていきたいと思っています。インスタの投稿とこの何も得る事のないnoteの投稿にお付き合頂いた皆様、本当にありがとうございました。

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