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給湯流茶道、ドイツの人形劇専門雑誌に載った理由がなぜか「女人禁制」

テアター・デア・ツァイトTheater der Zeitというドイツを代表する演劇雑誌出版社からでているdouble という人形劇専門別冊誌で給湯流茶道を紹介していただきました。

筆者は、山口遥子さん(東京藝術大学専門研究員/早稲田大学非常勤講師)

記事のテーマは、日本のジェンダーギャップ!

下記は、ざっくり意訳です。====

日本のジェンダーギャップ・ランキングは120位台。付近にいる国々はイスラム系の国。(ちなみにドイツは10位)

日本の伝統文化においても、女人禁制の慣習が根強く残っています。歌舞伎は当初、女性が始めたものなのに江戸時代に禁止されて、今でも男性のみが舞台にあがります。

文楽も同じ。国立劇場にあがれるのは男性のみ。女性が舞台に上がれる場所では、男性の格好をして文楽の公演が行われています。

日本の他の伝統的な表現形式では、より大きなジェンダー意識で興味深い試みをするアーティストがいます。

それは「給湯流茶道」のパフォーマンスです。

茶道は武士の間で盛んに行われ、「男性」文化の一部でした。

それにもかかわらず、お茶を準備しそれをオフィスの男性に提供することは、つい最近まで女性の仕事でした。

16世紀、有名な茶人である千利休が3.6m²の茶室を作りました。これは理想とされています。

そして偶然にも、近代的なオフィスビルの給湯室は、千利休の茶室と似たような面積です。

そんな給湯室での茶道!

これは非常に反抗的で現代的でユーモラスな試みであり、新しい可能性を示し、伝統的な舞台芸術に新しい展望を開きます。

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自分の職場ではもう女性社員がお茶汲みする制度はありません。

しかし武士がやってた茶道を、女性社員がOLの園であった給湯室で展開するのは、ジェンダー論にも発展することを痛感。これからはその方面も考えていきまする


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