私が刀鍛冶の道へ飛び込んだ経緯 ④

大隅俊平氏の鍛刀場に時折通っていた頃は、並行して毎週末くらいの頻度で「トーハク」にも通っていました。

刀鍛冶を志してすぐに、全くの未知の世界のため情報を求めて本屋さんで刀剣に関する初心者向けの書籍を購入したので、この時にやっと刀剣が観られる場所を知ったのです。
この刀鍛冶という世界が未知すぎて、何からやっていいのかわからない工藤少年は、まず「刀剣を知ろう。」と考えたのでした。

ちなみに「トーハク」と音で俗称を言っていますが、一般と刀剣関係者では全く漢字が異なります。
一般には「東博(東京国立博物館)」で、刀剣関係者は「刀博(刀剣博物館)」なのです。
ちなみにどちらも同じくらいに多く通っていました。その点では、西武線沿線の入間市に暮らしていたことで都心に通いやすいメリットがありました。

実際に初めて行ったのは東博の方で、展示環境は現在と比べてかなり良くはなく、その時初めて刀剣を観て印象に残ったのが宝寿でした。今でもシブ過ぎますね。

両方のトーハクの刀剣鑑賞に通ううちに、刀剣博物館の受付のおじさんとも仲良くなっていきました。
それがあるキッカケを生みます。

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