私が3歳の頃のはなし
私が3歳の頃のはなし。
おそらくこの頃、父方の祖父が亡くなりました。
どんな人だったのか、これといって記憶がなく寂しくもあり。
家に親戚が集まって「なくなった」という言葉が飛び交い
わたしは初めての「死」との対面で理解が及ばず
おじいちゃんが病院から失踪したのだと、本気で思っていました。
私は幼稚園へ通って、ブロックで遊んだり
職員室のきれいな先生のところに行くともらえる
画用紙に傘とか太陽の下書きが書いてる紙を
針と毛糸で刺繍する謎の遊びが好きでした。
我が家は毎年キャンプへ行っていて
そういったことも今となっては恵まれた環境だったんだと改めて思います。
3歳のころ、初めて自分の意思で一人で買い物に行きました。
家から徒歩5分ほどのところにあるローソン。
持っていたのは3円だけでした。
母について行ったりして、“買い物”の要領がわかっていた私は
ひもQを手にしてレジへ向かいました。
「●●円です。」(当時60円くらいでしょうか)
硬貨の価値をわかっていない私は
なんの躊躇いもなく1円玉をコイントレーに入れました。
「ちょっと足りないかなー?」
店員さんは覚えていませんが女性だった気がします。
続けて私はもう1枚出しました。
「もうちょっと足りないかなー?」
最後の1円玉をコイントレーに出しました。
「これでもちょっと足りないかな?」
当時の感情はよく覚えていませんが
このあとはっきりと言った言葉は覚えていて
『もうない。』と囁くと、店員さんは
「じゃあお母さんにあと●●円もらってきてくれるかな?」
と教えてくれました。
わたしはローソンを出てお母さんにお金をもらおうと家へ向かうと
家ではわたしの捜索が進められていて、私を発見した母は涙目で
「どこに行ってたの!!!!」と大きな声をあげました。
私は怯むことなく「ローソン」と答え
グミが買えなかったからお金がほしい、ということを母に伝え(た気がします)
母と再びローソンへ行き無事にひもQを手に入れました。たぶん。
これが私の記憶にある最古のエピソードな気がします。
次回は4歳。
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