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努力時代の衰退

努力は終わった

今日は、努力について。
「努力した量が全て」と言う時代は終わったと言う話。
量は必要だけど、質を高められる時代だよなって話。

今では当たり前のことなんだけど、自分なりに整理。

自分自身の努力の道のり

今振り返ると、自分も努力量をひたすらあげようとしていたな、という話。

中高はサックスにのめり込んだ。
同期に負けるのが嫌で、誰よりも早くきて、誰よりも遅くまでいようとしていた。
それにより技術やセンスを体で覚えることが出来たし、
だからこそ認められる実力にも繋がった。

地道にコツコツ論

「上達するには、何事もコツコツと、地道にやることが重要だ」
これは昔から、森羅万象の原理原則のように語られる。

多分どんなアーティストだって、努力してるし、
これまでどこかで活躍してきたような人達は、
見せてるかどうかは別として努力をしてきたに違いない。

では、今も努力量を極めた者だけが生き残れるのか。
それは違うと思う。

インターネットの普及

こういう見出しの文章よく見るから、書きたくなかったけど、
でもやっぱりこの変化は大きい。

私が生まれた頃にはインターネットが既にあって、パソコンも家にあった。
今はスマホでググれば、世界中の物をたくさん見ることができる。

本や伝承からネットへ

インターネット前の世界って、仕事も芸術も、
本で勉強したり、プロ・上司から教わったり、
それを実践して経験を積むというプロセスを辿っていったのだと思う。

多分大抵の成功プロセスは、抽象化すればこういう形を辿っているような気がする。

でも今は勉強の方法が一つ増えた。
ネットの情報から勉強するという方法。
「それはただインプットする媒体が増えただけ」
確かにそうかもしれない。でも、この媒体の有用性はとても高い。

発信競争で生まれた情報の有用性

ネットは世界中に繋がっている。
そして今は「発信することの価値」がとても高くなっている。
Youtuber,インスタグラマー,このnoteだってそう。

コンテンツを消費する時代から、気軽に発信できる時代になった。
最近では、芸能人や有名人のYoutubeチャンネルがゴロゴロ出てきた。

そして、その発信競争の中で
「有用な情報発信」「無料公開」が鍵になってきた。
「そんな情報公開していいの?」というような有益な内容も、今では沢山ネットに上がっている。

記憶力、勉強力から、検索力へ

そうなれば、質の高い情報が簡単に手に入る。
そこで重要になるのは「いかに量をインプットするか」ではなく、
「情報をいかに取捨選択して検索していくか」である。

勉強しまくって、知識が豊富なだけでは、実践で使い物にならない。
今の自分に必要な情報は何かを見極めて、
「ピンポイントで欲しい情報」「自分のレベルより少し上の情報」を
適切に掴んでいけばいい。

コツも簡単に掴める時代

これは芸術や競技でも同じだと思っている。
そのようなものを上達するのに必要なのは、もはやセンスなどではなく、
そして努力量だけでもなく、コツを掴むことである。

ではコツとは何か。
自分としては「視点」「ものの見方・考え方」だと思っている。
実践・練習をしていて、いきなり上達する瞬間というのは、
「そう考えればよかったのか!」「なんかこんな感じでやったらよくわかんないけどうまくいった!」という場面が多い。

つまりコツを掴むためには、一つ上のステージに上がるために必要な視点を掴んでおけばいいのである。
そういう抑えて置くべきポイントは、いろんな人が解説している。

そしてもう一つ、とても有用だと思う方法がある。

プロの真似をする

プロの作品・本番の様子・作業している際の行動を真似してみること。
これは本当に良い方法だと思う。
さらにそれを作っている・行っている様子が動画であがってたら最高だと思う。

プロの様子・作品なんてネットでいくらでも見られる。
それを本気で真似することで、質の高い視点を得ることが出来る。
しかも、真似するプロは自分で簡単に選ぶことが出来る。
「この人めっちゃいい!」と思ったらそれを真似すればいいのだ。
これに関しては、前にあげた「実践の大切さ」という記事で語っている。

努力量が全ては、ポジショントーク

まあこれは言い過ぎかもしれないが、
「努力量が全て」という論は、今の時代だとある種のポジショントークになり兼ねないと思う。

勿論、努力の量の大切さは否定しないし、自分自身それで培われた部分が大きい。
しかも、努力を重ねた分だけ上達出来るというのも、嘘ではない。
失敗を経験すれば強くなれる。自分もそう思う。

でも、その失敗が「質のいい失敗」であれば、
その伸びはより大きなものになる。
上達の速度は格段に早いだろう。

努力の方向を変えよう

だからこそ、このように言い換えてみたいと思う。
「努力の方向を変える」
この「方向」の意味はwayに近い。
「努力する道を変えてみる」
そうすると、思っても見ないほど早く上達出来る。

参考材料は十分にある。
だからこそ今は行動力が大事な時代なのである。

努力をひたすら重ねる道よりも、
コツを掴んで効率的に努力する道を選ぼう。

努力から脱力へ

そもそも「努力」というのは、召使いの奴(奴隷)が「力」仕事の農作業をするというのが漢字の元であったり、語源であるそうだ。
英語で言えば「hard work」

でも、もっと効率的な道を探せばいい。
今みたいなstay homeの時期にこそ、
努力するのではなく、力を抜く必要がある。

だから、「努力より脱力」

Stayhome そんな今こそ

「オンラインじゃ掴めないものがある」
「生だからこそ得られるものがある」
勿論そういう大切なものがあるのは否定しない。

ただ、上達しようという時に関しては、
そればかりに囚われては良くないし、
オンラインで学べない者は、オフラインでも学べない。

リモートワークが進まなかった社会が、これだけ急速に変化する。
家にいる今だからこそ、学べる時間は沢山ある。
オンラインで学べる未知の道に踏み出して、
それまで感じたことのない速さで、成長してみようではないか。

と書きつつ、次回は逆のことを書いてみようと思う。


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