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汝、星のごとくを読んだので食べ物に例えてみた

こんにちは、わたしです。

最近オーディブルで小説を聴きながら仕事をすることにハマっています。

仕事がデータ入力やチェック系の単純作業なので、耳が暇なことが多く、耳読書が捗っています。

今日は、凪良ゆうさんの「汝、星のごとく」を読了したのでその感想を書いていきたいと思います。

ネタバレありで書いていきたいので、未読の方はご注意ください。


つらかった

オーディブルで視聴したため、紙の本のように「このシーン、辛い」と思って手を止めることができないでいました。

もちろん再生を止ればいいのですが、虚無感や絶望感を抱えたまま以降のストーリーを聞き続けることで、目の前の出来事に抗えないまま進んでいく登場人物たちと心を重ねることができたようにも思えます。

作中で2人主要キャラが亡くなるのですが、1人目の死は直前のシーンを含めて本当に辛かったです。

ここから2人は再起し、展開に光が刺すかと期待してしまったので故の絶望感がとんでもなかったです。


「続編がある」に期待してしまった

「汝、星のごとく」には、続編があります。

その情報だけ聞いていたので、主人公たちがすれ違っていた際、ここから2人はなにかをきっかけにやり直して、その後のストーリーが見られると期待してしまいました。

その期待だけで途中のすれ違う2人の辛さを耐えていたとも言えます。

もっと早くこうしていれば、あの時こう言っていればと、読者目線でも後悔が湧き上がりました。

でも、それはきっとあきみちゃんが一番そう思っていると思います。


この読了感はあれに似ている

わたしは元々アニメが好きなオタク畑の人間です。

鬱な展開を含むアニメはある程度の数存在し、その鬱展開を好むオタクも一定数存在します。

元々わたしもその1人でした。

登場人物に与えられる理不尽に、心を動かされるのが大好きでした。

しかし「汝、星のごとく」の理不尽は読んでいる間は作品として楽しむことができましたが、読了後の感覚は胃に残りずっと重たいものでした。

この感覚は、30歳を超えた今トンカツを食べた時のアレに似ています。

食べている最中は美味しくて、もっと食べたいと思うのですが、食べ終わってしばらくしたあと、寝る前とかにずーんっと胃の違和感が残ります。

気持ち悪いとも痛いとも違う、あの違和感と同じものを読了した今感じています。

歳をとると、胃だけでなく心も弱ることを実感しました。


友達と話しながら気づいたこと

未読でも、ネタバレ等気にせずなんでも話を聞いてくれる本好き仲間の友人がいます。

その友人に話しながら気づきました。

かいくんもなおとくんも亡くなってしまった。

でも、2人で天国でマンガまた書いているかもしれない。

今度は誰からの縛りもなく、2人で楽しく、デビュー前みたいに。

そう思った気持ちが胃薬の様に少し、わたしの気持ちを軽くしました。

もう少し心の整理がついたら、続編も読みたいと思います。


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