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<第6話>フォーカス

マンガ:つのだふむ
解説:西澤明洋

マンガ家つのだふむによる熱血ブランディング・ドキュメンタリー『ブランディングマン』。【期間限定・全話無料公開中!】



差異化を強くする「フォーカス」

メンバーの「熱い思い」を「良いモノ(コンテンツ)」に集約していくこと。
これを「フォーカス」といいます。

ブランディングを考えるとき「何でも出来る」「あれもこれも」は価値がない。プロジェクトをたった一点にフォーカスしていくのがブランディングの最大のコツです。

ここまで繰り返し「ブランディングは差異化で伝言ゲーム」だとお伝えしてきました。ブランドの差異化の強みをつくり出すには、このフォーカスはかなり効き目があります。

みなさんの仕事を思い浮かべてみてください。
当たり前ですが商品でもサービスでも何かにこだわればこだわるほど、他よりもそのクオリティーは高まります。
これは神社でもマンガ家でも同じ。

例えば、下図のような水汲みゲームを考えてみます。
片方は幅の広い大きな花瓶。片方は幅が狭くて背の高いシリンダー。ここに同じコップで順番に水を汲んでいくゲームがあるとします。

当然ですが、同じ水量を入れていくと大きな花瓶よりも、幅の狭いシリンダーの方が水位はどんどん上がっていきます。この水汲みゲームを実際の経営におけるブランディングとして考えてみると、「水量=経営資源」「水位=ブランドの強さ」と見立てることができます。
つまり同じ経営資源(水量)なら範囲を狭くフォーカスして注ぐ方がブランドは強く(水位は高く)なるのです。

伝言ゲームを速くするのも「フォーカス」

またブランディングの伝言ゲームの側面からも考えてみましょう。
みなさんはこれまでに伝言ゲームをやったご経験があると思います。ゲームを簡単にしようとするなら、どうすればいいでしょうか?

答えは簡単。「伝言させるキーワードを少なくする」です。
例えば僕からゲームがはじまって2番目の人に伝言する時に、10個ぐらいのキーワードを伝えてみたとします。
すると2番目の人は、多分半分ぐらいしか覚えられない。

ではこの伝言ゲームを簡単にするために、キーワードを1個に絞ってみたらどうでしょうか?当然ですが、伝言ゲームはスムーズに進みます。
つまり、フォーカスは伝言ゲームも速くするのです。

このようにブランディングでは、フォーカスを意識することで、差異化を強くすることと伝言ゲームを速くすることの両方を考えていくのです。



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