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takasaba
またね。
ちらちらと名残り惜しむか送り火よ
送り火や雨夜(うや)の星へときみ住みぬ
![](https://assets.st-note.com/img/1660659429307-nrHrXh08sk.png)
今日は、送り盆です。父や母、大切な人たちとの
何日かの再会。
仕事で、ゆっくり 送ることができなくて、ごめん。
ひとみな 寝静まった夜。ひとり送る。
今夜も、雨が降ってる。ぼんやり街灯が灯る。
群青の昏いそらから なみだ雨みたいなしずくが
時折り 落ちる。
またね。鈴虫が鳴きだしたよ。もう、秋もそこだね。
出ていないけど きっと見て居る、そんな雨の夜の月。星。
またね。それは、こころのなかに還る約束。
ぱちぱちとひとり花火の雨月夜
![](https://assets.st-note.com/img/1660660790824-7SQYOhtGYe.png?width=800)
おがらの代わりに、線香花火で
送りましよう。あなたが、寂しくないように
パチパチとにぎやかにね。
そう、あなたのその はにかんだ笑顔が
すきだった。
また、あしたからは、こころのなかに居て
そっと背中を押してくれる。
じゃあね
思わず、会いたくて夜の庭に出る。
雫が落ちる。
梢を濡らし、見えぬ星々の
なみだのように。
会いたいよ。
聞き分けなくても 会いたいよ。
慰むるかな
銀色の雨の糸。
そっと吹く送り盆だね風添いぬ
![](https://assets.st-note.com/img/1660661049056-HQrFYRB7Gf.png?width=800)
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