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蔵書目録 6/10・11入荷分 目撃したんです、本棚からお買い上げの瞬間を

2日連続搬入しました。えらい。
初めて、お客さまもお連れしました。


豆本 No.0006

入荷21冊目。
写真も布もウルトラキュートな動物編です。スマホ写真も2枚含みます。
布はユザワヤのはぎれ。見返しの紙はフライングタイガーのラッピングペーパーです。

昼に搬入して、夜にお客様をご案内したら、お買い上げいただけました。
「子犬の絵画史 たのしい日本美術」も、またお買い上げいただきました。
自分の棚からお買い上げいただく瞬間を初めて目撃できて、とっても感動しました…

お客さまは同じトイカメラの流派の先輩ですので、トイカメラ写真の新しい楽しみ方をお伝え出来たようで、とってもうれしく思います。
小さいお連れ様も見られる最下段に棚を構えていて良かったです。棚位置を悩んでいた時に、小さいお連れ様のことも考えて、安い最上段は避けよう、と決断できました。
遠方からはるばる…貴重なお時間に、2階の棚までお越しいただいて…
ありがとうございます!またすぐ作ります。

“俺の本棚を見ろ!!” (6/11)


「ヨコハマ買い出し紀行 新装版(1)」

著:芦奈野ひとし

入荷22冊目。
子どもの頃から大好きな漫画です。
この漫画を読んで、横浜に行ったらランドマークタワーを見上げ、コーヒーを買って帰るようになりました。横浜の大学のオープンキャンパスにかこつけて、みなとみらいまで足を延ばしたこともありました。

紙の本で棚に置きたかったのですが、うちにあるのと同じコミックスは手に入らず、その後出た新装版もそこそこ古くなってしまっており、やっときれいな古本を手に入れました。お見逃しなく。

主人公のアルファさんはロボットです。
髪の色が緑や紫だとかでロボットだとわかったりするようですが、ロボロボしていません。アルファさんがロボットだと噂に聞いたおじさんは、「あー あんたロボットだって?いいねー 健康そうで」と言います。
故障をメンテするとか、ロボット同士独特の通信方法があるとか、ロボットならではの部分もありますが、ロボットだからどうこうとか、戦うとか街を救うとかではありません。

アルファさんは、まったりとカフェを営んでいます。いきなりどこかへ行ってしまったオーナーから店を預かり、めったにお客さんが来ない店を守っています。アルファさんが「私はロボットでよかったと思う」のは、「いくらでも待っていられるから」ですって。いいよね。

我々が知る横浜のシティは海に沈んでしまって、丘の上だけが残り、さらにだんだん海が上がってきます。温暖化と水位の上昇で水没しつつある世界。
でも、”ヤバい!””世紀末!”みたいな焦燥感はありません。

「ゆったり時の流れる『人の町』」になっています。
アルファさんは「時代の黄昏たそがれと言います。
「私は多分この黄昏の世をずっと見ていくんだと思う」って。いいよね。

「のちに『夕凪の時代』と呼ばれる てろてろの時間、ご案内」

カバーをめくったとこの、この言葉が、最近は子供のころよりも素敵に感じます。「てろてろの時間」を味わってください。

1巻の中で、アルファさんがカメラを使うシーンが好きです。
キャラメルみたいな粒を入れると300枚撮れるカメラ。レンズはロボットの目。シャッター音は「ちゅん!」。
このカメラが欲しいなーって、ずーっと思ってました。

新装版ではない古いコミックスが、子どものころに毎年連れられて行っていた北海道の親戚の家の本棚にありました。もう天涯孤独に生きているので、親戚の思い出なんてしんどいので、忘れたいんですが… 
この本を持っていた人のことは、あくせくしてない、おしゃれな人だなあ、自分と同じ環境で生まれたのに、こんな感じに育つ人もいるんだなあ、人の本棚って面白いなあ…なんて、思っていました。子どものころの、少ない、良さげな思い出です。お元気なのだろうか。わたくしも、この本を読んでそうな人になりたいです。
で、やっぱり昔、独りで本を読んで過ごしていたんだなあ…って…

新装版の1巻しか棚に置けず、ごめんなさい。
続きは電子で読めるみたいなので、ぜひ。

今、これを書いてて知ったのですが

画集の復刻版が、2024年1月下旬に復刊ドットコムから発売
在庫僅少! 先着で複製原画セットがプレゼントされる!

だそうでした。今年になって、そんなことが…
買わなくちゃ…


こないだ搬入翌日に売れた
「蝉かえる(創元推理文庫)」著:櫻田智也 
も、再入荷しました。

入荷23冊目。また、よろしくね。



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