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狂ったコンフォートゾーン

部屋が散らかっている方が落ち着く。
汗をかいた後、風呂に入らない状態が別に苦にならない。
生ごみのにおいが気にならない。

世の中には、色んな人がいます。
多様性を否定したいという話ではありません。

ただ、こういった普通とは異なる状態が、コリによって引き起こされている場合があることを、ご忠告申し上げたいのです。

クソバイスかもしれませんが。


私は運動が嫌いです。

わたし自身、出来るだけ運動したくないので、患者さんにも無理に運動を押し付けたくないと思っています。


それはそれとして、コリが溜まった、シンドイ状態になると、運動嫌いに拍車がかかるということは、知っておいて欲しいなと思うのです。

だって、体調がいい、気分がいいというときが、10年に1回くらいはあるじゃないですか。

そのときは、珍しく、朝も早く起きて、窓を開けて空気の入れ替えをして、なんなら朝食も作って、茶碗をサッと洗って、掃除に洗濯に…と、溜まっていた仕事がスイスイ片付いて…

そういう日が、本当にごくまれにやってくることがあります。


なぜ、これが「いつも」「当たり前に」「普段から」そうじゃないのか?と思ったことはありませんか?

毎日が、こんな風に調子が良い日だったら、どんな願いだって叶うだろうに。家族にも認められ、人にも好かれ、さわやかな人間でいられるだろうに、と。


私たちが「常に」こういう状態で「いられない」理由が、コリにあります。

コリは、体の中の「通風孔」をふさぐ存在です。

ごくまれに調子の良い日は、そのコリが偶々ちょっとどいてくれて、通風孔の通りが良かった日。

そういう日は、「天候」次第で、たまにあることなのです(コリは天候次第で案外伸び縮みするからです。気圧の変化に弱い人を見れば、コリが伸び縮みするということがわかります)




大抵の人の体には、コリがあり、体の通風孔をふさいでいます。

コリに通風孔をふさがれた状態を、エネルギーの流れが悪いといったり、「気」が通じてないと表現したりします。

しかし、コリは後天的に、体を動かす上で出来てしまった、伸び縮みするし、解消することもできるものです。


つまり、もしコリがとれれば、「常に」自然に運動したいという気持ちになれる、ということです。

コリがとれると、「体を動かさないと、ちょっと気持ち悪い」といった気持ちが自然にわいてきます。

本来もっと活動的なはずのあなたを、運動したくない、全く動きたくないという気持ちにさせるのは、コリが原因だということもできます。


よく成功本で、「結局行動するかしないか」と書いてありますが、あなたが成功しない理由も、つまり、コリにあるとまで言えてしまうのです。


しかし、私たちは、コリがあることに慣れてしまっています。

コリが取れるとも思っていないし、自分にコリが溜まっていることを、自覚してないことすらあります。

そして、不調の原因を、「やる気のなさ」や「環境や状況の悪さ」「自分の弱さ」のせいにしては、ただただ受け身で苦しんでいるのです。

でも、コリのせいだとしたら?

コリを解消することで、あなた自身がガラッと変わることもあり得るのです。


私たちが、コリがあることに慣れてしまっている状態を、私は、「狂ったコンフォートゾーン」と呼んでいます。


鼻にコリが溜まっている状態の人は、臭い匂いに鈍感になります。

耳にコリが溜まっている人は、人の意見に耳を貸しません。

頭や首にコリが溜まっている人は、酸欠状態。判断力が鈍っています。

胃にコリがたまっていたり、舌や喉にコリが溜まっていると、味覚がおかしくなります。

あなたは、自分の五感が狂ってるかも?なんて、思ったことがなかったんじゃないでしょうか?

でも五感はとても狂いやすいものなのです。通風孔がふさがるとすぐ狂います。はた目にはよくわかるんですが、本人はどうしても狂いに気づくことができないんです。



ジャンクフードを食べているときは、体調が悪く、体調が良くなると、自然にジャンクフードが欲しくなくなります。また、特にストレスを感じた時は、なおさらジャンクフードが欲しくなり、普通の食事では満足できないと感じます。

体調が悪いときは、ジャンクフードが欲しくなり、運動もしたくなくなります。

体調が悪くコリが溜まっている人は、そもそもジャンクフードを「食べたことがない」どころか、ジャンクフードに慣れています。普通のきちんとした食事より、よっぽど頻繁にジャンクフードを食べて、ジャンクフードに身体を慣れさせているはずです。

それでいて「体調が悪い」「昨夜も飲み過ぎた」と苦しんでいるのです。

「狂った」というのは、「自分を苦しめようとしてしまう」という意味です。

体調の悪さがずっと続いている方は、いつの間にか体調が悪いことが「当たり前」になっていて、体調が悪いことが「自然」だと錯覚していますし、「ジャンクフードが欲しくなる」ことは当然のことだと思って、自分の五感に疑いを持ちません。

でも、五感はとっくに狂っているのです。

コリが溜まっているからです。

コリが溜まれば「なんでもあり」です。

本来生物的に不快だと感じたり、身の危険を感じて当然の状況にも、鈍感に「なれる」のですから。





体調が良いときとは、車輪が正しい方向に回転しているときに例えられます。

このとき、私たちはジャンクフードを欲しいという欲望も強くないですし、自然に動きたい気持ちになります。



「狂ってる」状態が、自分を苦しめることをしてしまう状態だと定義しましたが、

他方、体調が良い状態とは、どう定義できるか?

それは「選べる」状態です。

コリができていると、ギアは一つのギアしか入れられなくなるんですが(他のギアに入れようにも錆びついてるので入らない)、体調がいいときはどのギアに入れるか選べるのです。

Rに入れてもいいし、LでもHでも、好きなギアに入れられるのです。

体調が悪いときは、ダラダラしかできないけど、体調が良いときは、遊びに行ってもいいし、仕事に行ってもいいし、家事をやってもいいし、ゆっくりしてもいいと、選択肢が増えるからです。



なんといっても、体調が良いときは、自分が食べるものを「選べます」

ジャンクフードしか「選べない」というのは、ジャンクフードを選んでるんじゃなくて、ジャンクフード「しか」選べなくなってるのです。

動物である人間が、まったく運動したくないと感じるのも、同様の錯覚なのです。



コリがとれると、視界を覆っていた霧が晴れたように、それがわかります。

私は健康的なものが食べたいし、健康的に動きたいんだ、と感じられるようになるのです。

不健康な状態は、「汚部屋に慣れて心地よい」「風呂に入らない方が自分らしい」といった、おかしなコンフォートゾーンに入っているだけなのです。




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