見出し画像

予言者、故郷に入れられず。治療家、家族に治療させてもらえず。

「一家に一人、鍼灸師がいてくれたらいいのに!」


とおっしゃってくださる、鍼灸ファンもいますが、案外そんなこともないんですよ?

実際、息子か娘が、鍼灸学校に入ったとして、「練習させて~」と鍼、持ってきたら、受けてあげます?

受けてあげる優しい親御さんもいると思いますが…

ねえ?

下手な鍼、受けるの怖いじゃないですか・・・。

「予言者故郷に入れられず」という言葉があります。

あのイエス・キリストすら、故郷での布教は苦労したという話らしいのですが、身内に正しいことを伝えるほど、難しいことはありません。

なぜなら、ポテチをボリボリ食べて、テレビ見ながら屁をこいてるような(私の話です)、そういう素の姿。

患者さんには絶対見せない姿を、家族には散々みられているからです。



先日、私の同居人のあきやまさんが、ニンテンドースイッチのやりすぎで頭が痛くなったとき、やっと治療させてもらえたんですが、「いんぎぃ」は、「痛い、ヒギィ!」の略だそうです。

「鍼にはマッサージみたいな、人の身体を緩める効果があるんだよ」という話で、略して、「ハッサージ」です。

あきやまさんは、鍼もマッサージも大嫌い。

肩がこらない体質なので、鍼もマッサージもクソだと。


というわけで、治療家にとって、身近な人に治療をさせてもらえるようになることは、治療家としての腕が確かなものになったことを証明する、一つのバロメータです。


ただでさえ、鍼灸治療は痛い治療です。

赤ん坊の頃の、よだれを垂らしてもぞもぞしてた姿を覚えている、親からしてみたら、そんな子どもから鍼を刺されるのは怖いわけです。

学生時代の練習台こそ、泣く泣く引き受けたとしても、本当に体調が悪いとき、弱ったとき、子どもに治療してもらう気になるか???



しかし私の母、体調不良のとき、大阪に数日間ホテルを取って、郷里から新幹線に乗って出てきて、私の治療を受けてくれました。

そのとき一人前の技術を持った鍼灸師だと、認めてもらえたという気持ちがして、本当に嬉しかったことを覚えています。


家族に治療家がいる=「便利」


ってことになるには、その腕が信用に足るものであることが欠かせません。

そりゃもう…他人以上にシビアです。

でも逆に、家族が、本当に信頼できる治療家だった場合、

最強です。


というか、私もそんな家族なら欲しい。

鍼灸師とはいえ、自分の背中に鍼するのは、軟体動物じゃないんで・・・。

ああ、家族に鍼灸師欲しいわ。


あきやまさん、鍼灸師になんねーかな。



#大阪 #鍼灸院 #玉造
#女性鍼灸師 #鍼灸
#はりきゅう和 #ルート治療 #みやこ式標準治療
#枯孔症 #シビレ #神経痛
#頭痛 #慢性痛 #首肩コリ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?