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夏と鉄塔と私の石
8月某日。
彼のご家族と一緒に、県内の山の麓の温泉街まで行く機会がありました。
猛暑。これでもかというほど、夏。
そんな中往復4時間強の道を運転してくれた彼、ありがとう!
車内でも吹き出る汗を拭きながら、途中で美味しいオムライスをご馳走になりながら、目的地に着いたら温泉に入る前に一言。
「ちょっと川へ行って参ります」
ということで、いそいそと近くの川へ石を拾いにいきました。
彼とは気も趣味も合います。私と居るうちに石拾いをすきになってくれたようです。ふたりで出陣。本当に嬉しい!
濃い山々、近く感じる雲、ものすごくうるさい蝉の声。
(姿を見るのが怖い私は、木を見上げることができません笑)
彼「今、とんぼがぺくみさんの頭で休もうかどうしようか迷ってたよ笑」
ひえ....苦手な人のところに寄ってくる法則......
鉄塔ってどうしてこんなに絵になるのでしょう。鉄塔も大すき。
住宅街や工業地帯でも格好いいですが、自然に囲まれた鉄塔はひときわ魅力的です。
水面に映る空模様と鉄塔。
そんな感じで川に着き、散策。
発見したのは、断面が緑がかった美しい青色の大きな岩。両手で抱えるほどで、ごろんと川の中に転がっていました。この色は川の水に濡れている影響もあるのでしょうか。「碧」という感じです。
大きさの迫力もあって、なんだかどきどき!
この日はあまり川に長居できなかったため、気になった石を拾っては離し拾っては離し。そのなかで「はっっ!!」となって持ち帰った石が、こちら。
奇跡のフィット感。
人間工学に基づいて造られた...いえ、もはや私の手の形に合わてくれていると言っても過言ではありません。
親指のラインに沿う曲線、ひとさし指をかけやすい窪み。そしてすべすべ。
写真だけでは伝えきれないこのにぎり心地!!
ということで、この石をしっかり握り締めて帰りました。
余談ですが。
川辺の石って水をかけても乾くのがものすごく速いんですね..!
いや、川の石限定の特性なのかわかりませんが...!
鉱物標本は絶対に水洗いNGですが、川で拾った石は、大丈夫そうな感じ(勘)なら水洗いして保管しています。そうして洗った石をみていると、濡れて暗い色になった表面があっというまに明るく変わっていき、すぐサラサラに乾きました。
不思議!
ということを彼に話したら、
「水に強い石が生き残って川辺にあるんじゃない?」
と言われました。なるほど。
自分で拾って観察するといろんな発見があります。
石っていいですね。
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