今後の自治体職員(VOL.2)
早速、前回に引き続き「自治体職員として大切にしたいこと」の残り二つをまとめていきます。
③チャレンジ
皆の意見を聞き、誰も否定しない意識を大切に、自分の考えを持ち、困難なことも諦めずに「挑戦(行動)」することが大切です。
神山の大南さんは、昔国際交流の仕事をしていた時に、アイデアを出したら、すべて否定して、人の意欲をなくすアイデアキラーに、悲しくなったと言われてました。だからこそ、自分は、「やったらええんちゃうん」と、すべての人に言い続け、神山でチャレンジする人を応援しているそうです。
今のお話から、これは、上司による心理的安全性のある職場づくり、部下に任せて責任はとる姿勢にも通じる話なので、自分はこうした職場づくりを支援したいと思っています。若い人には、自分の職場がそうでないなら、まずは相談してもらうようにお願いしています。
④ネットワーク
すべての基本は「人」です。「人のつながり」が大事です。
庁内、市町、民間、いろんな人とつながり、混ざることも経験し、対話から始める。人とつながれば情報も入手できるので、一石二鳥だと思います。
ただ、人とつながるのは、私のような内気なタイプには、そんなに簡単なことではありません。同期や職場の友人など小さなつきあいから広げていったり、ラーメンの食べ歩きなど、好きな活動から始めるのもいいかもしれません。最初の第一歩が踏み出せない時は、神戸市の仲間から教えていただいたのですが、YouTubeなどで、共感した活動や人のフォロワーになるのもよいと思います。
後藤吹田市長のお話~愛される宇宙人~
以上、これらのことを身につけていくうえで、吹田市長の後藤さんが大切なことを言われていますので、参考までに紹介します。
本格的なマネジメントに携わる年齢などから「公務員は40歳からが勝負」と言われています。あせる必要はありません。今の所属で、誠実に今の仕事を積み重ねて、ゆっくり自分なりに成長していけばいいと思います。
そして、「愛される宇宙人」を目指すことも言われています。を提案されています。前向きに挑戦する宇宙人になるとともに、大切なのは、人と信頼関係を築き、「愛される」ということにポイントがあると思います。
ロールモデルからカタログへ~私の思い~
最後です。この5つはとても大切なものですが、これを言うと、それを目指そうと思われる人がいる反面、そんなこと無理とか、それは違うとか、いろんな意見が聞こえてきます。いや、聞こえてくるのは、とてもうれしいのですが、それを表に出して言える人ばかりではありません。
尊敬する加留部さんは、一昔前は、俺の背中を見ろとか、ロールモデルが求められていたが、今はカタログの中から多様な職員が選択する時代と言われています。
お話ししてきたことがすべてではありません。私は、価値観を押しつけようとは思っていません。私の話はあくまでカタログの一つで、皆さん一人一人が、いきいきと働き、暮らすために、ゆっくりでいいので、少しでも参考になればと願っています!
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