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圧倒的な試行錯誤量でWinnerになる

しばらく記事を書いてなかったんだけどやっと更新。

社員がクリスマス休暇に入り始めた12月半ばから、
毎日社員の業務を手伝ってたため、朝から晩までただ慌ただしくて。
そして普通に体調がよろしくない1ヶ月を送った(人生で経験したことない胃痛で検査もしに行ったけど異常なかった・・・)

で、これまでもちょくちょく書いてた、
課税1,000万円問題が1年くらい?解決してない話。

3週間ほど前に、税務局から面談にくるよう呼ばれた。
夜行バスで地方税務局まで行き、
その日の夜にまた夜行バスで首都まで帰る、
という強行スケジュールで行った面談だけど、

「今は多額の徴収を控えていただき、
将来のビジネス拡大とより多くの納税に期待していただきたい。
ケニア国のために働いてきた私どもが、
引き続きケニアの人々と手を取り合って発展していくため、
今回は、ぜひ助けてください」

という私の名演説により、

「ケニアの人々を助けてくれてありがとう」と感謝はされたが、、、

課税額はまだ決着ついてない(!)
早く決着つけたいけど、
ダラダラ戦法の役所に早く反応するとこちらが負けるので、
同じペースで接することが最善である。

それはさておき、

2024年上旬発売にむけて大量の商品開発をすすめ、
売掛回収リスクがかなり低いと評判のディストリビューターを年末に訪問、
ビジネスも始まりそうな感じ、
など、いろいろとフルエナジーで事業を進めている。

特に、優先事項No.1は流通拡大を見据えた商品開発(スーパー・HORECA・東アフリカ輸出)。

 Kochomisoシリーズ(中所得ケニア人向け、味噌ベースの風味調味料)が最注力商品!!

味・加工プロセス・デザイン共に、あと少しで完成する!

これまでの味噌は、”Soybio"というオーガニックイメージの強いブランド名で、こんな路線でやってきた;

- 味噌を知っている層(教養・収入・異文化への関心など高い)にJapan / Authentic ブランドとして訴求

- 環境に配慮したガラス瓶のパッケージ。Eco-Friendlinessに意識の高い欧米人などからの評価を考慮。

- 無添加(発酵を静止するために食品としてのアルコールは添加しているが、防腐剤など化学物質は不使用)

- 非加熱で「生きた」発酵食品(酒精は、発酵を静止しているだけなので、殺菌していない)

SOYBIO

これを、Kochomisoシリーズでは、MSG(グルタミン酸)を配合し、ケニア人にとって親しみやすい風味に(ユニリーバのRoycoなど、ケニアで人気の風味調味料にはほぼ全てMSGが配合)、そして価格を下げ、ケニア人中所得者に訴求していく。

パッケージもプラスチックに変えることで、パッケージコストを67%も(!)カット!

将来は自然に還るプラスチックとか使えたらいいけど、まずは、経済的サステイナビリティを優先します。

KOCHOMISO 

経営というのは実践と勉強が必要で、
自身の思想を教科書に正解を作っていくので、まあ楽じゃない。

それに数値的成長がなければ、
どんなに良い事業をしていても自己満であるというのも本当で、
社会的責任からくる焦燥感やプレッシャーは全然OKなんだけど、
焦燥感の源泉に集中していたいからこそ、
違う温度感の人間関係を極度にストレスに感じちゃう、
というところはあって。

とはいえ、そういうストレスを超えられるほど
経営って夢中になれるのも確かであって、
特に商品開発は夢中になれる。

コンセプトやターゲットに基づいて、
なんとなくイメージが湧いているものを、
完成品に持っていく、
しかも、ケニアで販路を拡大できる完成品にする
保存期間が長く、ケニアで、今の事業規模で量産可能
というところまで持っていくのには、試行錯誤の連続が必要。

持ってる資源をフル活用して最大を目指すのが経営者の仕事。

だいたいネットからの情報をかき集めて、

・手作り規模 --> まずは1度に数百個生産が可能な方法
・冷蔵保存品質 --> 賞味期限が1年以上になりうる加工・処理・パッケージ
・零細事業プライス(小売価格高め)--> 卸で小売価格マイナス40%でも利益出る原価・商品価値・市場可能性

このポイントを粗くでも当たりをつけて進めていくんだが、
私は技術者でも科学者でもないので、ものづくりでぶち当たる壁多し。

パッケージのシーラーとか、小規模機械を買っても、
販売者自身がまともに教えてくれないので、
どうやって使えばうまくいくのか
自分で何十個も試行錯誤して試すとかするしかない。

このままでうまく行きそうにないなーと経験上思うときは、
自分で代替案を何個も考えて、
何が可能かを専門の人に聞いたりして、
さらに試行錯誤して完成に持っていく。

頑張っても今の規模では流通できる品質に持っていけないな、
というのもあるので、
商品アイデアと実践の個数は多ければ多いほど良い。

例え商品化がうまくいっても、
大企業並みに、全ての成分や見た目や包装技術が
いかなる条件でも均一になる、
というレベルには現在達することはないんだが、
だからこそ、アフリカで商売するチャンス。

多少のムラは、食品の安全が保たれている以上許容範囲なのも事実。

このものづくりプロセス、本当に面白いし、
そこまで根詰めて、情熱持って開発するアフリカの人たちは
とても少ないからこそ、
必ず、数年後私たちは調味料市場でWinnerの一企業となってることだろう!

日本の味噌メーカーが、味噌売れるぞ!ってなったって、
私たちは「アフリカの人々が大好きな調味料」を作ってるのであって、
決して味噌屋ではないのだから、負けない。
絶対に負けたくない。

今年も、圧倒的な試行錯誤量で、
社会のために、オンリーワンでナンバーワン、をとりに行く。


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