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『本日は、お日柄もよく』言葉の力を信じるきっかけをもらった話【キャリコンサロン編集部#7】

キャリコンサロンメンバーのにのです。
編集部では水曜日を担当しています。

キャリコンサロンには2020年12月にキャリコン資格を取得後、キャリコンの方との繋がりを広げていきたいという思いで入会。
メンバーの皆さんがとても向上心が高く刺激を受けますし、温かい方ばかりでとても居心地の良い場所です。

今週のお題は「推薦図書」。
私のお薦めはこちらの本です。

原田マハさんの小説 「本日は、お日柄もよく」(徳間文庫)。

5年前、単身赴任先の東京への新幹線車中で本でも読もうと新神戸駅書店で
「ん?なんか面白そう。」と、何気なく購入したのが、この本との出会い。

当時、課長として課をマネジメントをしていて、「メンバーになかなか想いが伝わらないなぁ・・・」とモヤモヤしていました。


言葉の持つ力ってすごい!
言葉を磨いていきたい!!
人に自分の想いを伝えていくためには、「言葉が大事」と考えるきっかけを与えてくれた本です。

(あらすじ)
OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された!目頭が熱くなるお仕事小説。(引用元;amazon)


言葉の持つ力

本書にはスピーチシーンが何度も出てきますが、いちいち感動するのです。何度もウルウル・・・。
言葉って、人の気持ちを動かすことができるすごい力を持っている!

というより、「言葉」自体が、人を動かすのではなく、その言葉を発する人の「想い」が、人を動かす!

そして、その想いを伝えるために「どんな言葉を選び、どう組み立てていき、どんな話し方をしていくのか」というのが大事なんですね。

と言いながら、本書にスピーチの極意 10箇条ってあり、それを参考にと思っていても、人の気持ちを動かすスピーチできません・・・(涙)
むずかしい・・・(泣)

言葉を扱う仕事

この本は「スピーチライター」という職業を扱っていますが、「キャリアコンサルタント」という職業も言葉を扱うという意味では少し通じるものがある。


面談で質問する際、相談者にわかりやすく的確な言葉を選びたい。
相談者が話してくれた内容を言い換えたり、要約したりする際、
「そうそう!私が言いたかったのそれです!」
と思ってもらえる言葉を選んでいきたい。

さらに、相談者が発した言葉の中に、本当に訴えたいこと、相談者も気付いていない心の奥に潜んでいることのヒントがあると考えています。
どうして今、その言葉をチョイスしたのだろう?
どうしてそのような言い回しをしたのだろう?
どうしてその言葉を付け加えたのだろう? などなど。
言葉に対する感度を上げ、相談者により寄り添い、新たな気づきを与えることができるようにになっていきたい。

って思います。
そのために、コツコツと研鑽していかなければ。

本書のクライマックス

人に寄り添い、気持ちに寄り添い、言葉に寄り添う。
人生に辛いことがあっても、希望を見出せると思わせてくれる私の好きなシーン。

困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。
どうだい?そんなに難しいことじゃないだろ?だって人間は、そういうふうにできているんだ。
とまらない涙はない。乾かない涙もない。顔は下ばかり向いているわけにもいかない。歩き出すために足があるんだよ。
君のお父さんとお母さんが君に与えてくれた体を、大切に使いなさい。そして心は、君自身が育てていくんだ。大らかに、あたたかく、正義感に満ちた心に育ててやりなさい。(本書P332より引用)

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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