思い出になっているという実感
10年来の友達と、彼女のバースデーランチをした。
コースランチのあるちょっといいお店。
おいしいし、お店の人との距離がちょうどいい。
ランチ予約もネットでできるところがまた好き。
今日は2階席に案内された。
散々話して笑って笑って、食後のコーヒー飲んで、お会計に降りた。
レジ前で、視線を感じた。
1年前に別れた元カレだった。
「オッ女のコと一緒じゃん♪」と思ったけど、
「ああ、話しかけないほうがいいのね」
ってわかった。
絶妙に気まずいような、面白いような表情をしていた。
お会計して退店して、一度も振り返らなかった。
友達と駅まで向かいながら、めっちゃ笑いが込み上げてきた。
何とも思わなかった。
なんかもう、同志というか。
なんだろう。
幸せならよかったね。
ここ一緒に来たけど、君はそんなに好きじゃなかったよね?
遅くまで出してくれるランチが有難かったよね。
君が寝ても寝ても動かないから。
あの人は付き合ってからまだ日が浅いのかな。
今後大事な日には、一緒に来た店はやめたほうがいいぞ。
1年間で色々あったけど、本当に別れて良かった。
呼吸がしやすい。
深く深く。
ずっと、どれだけ息苦しかったんだよって。
嫌な奴だから、とかじゃない。
どっちが悪いとかで別れたんじゃない。
きっと彼も同じで息苦しかったと思う。
彼が、(恐らく)彼女といて何とも思わなかった。
いやむしろ少し嬉しかったかも。
彼が自分との別れにより立ち止まってるなんて考えたことない。
それでも新しいパートナーがいて新しい日々があるんだね。
一緒の道には行けなかったけど、
どうか明るく幸せな日々になりますように。
悔しいとも思わない。
焦りも感じない。
私と一緒に来た店だよとか意地悪な気持ちもない。
自分は自分だなあと、それだけ。
私は私らしく生きるよ。
どうか彼も彼らしく自由奔放に生きられますよう。
お互いにそんなパートナーに出会えますよう。
ありがとうって思いが自然に出てきた。