ほぼ日で知った凄み

いやーびっくりした。いやな驚きではなく、一瞬体に電気が走るような驚嘆、そのあとすぐに、驚きの要因となった書籍の凄みを感じるにいたった。何にそんなに興奮しているのか。きっかけは、「ほぼ日」の以下コンテンツ。自己啓発本についての4名による座談会だ。

まず、この座談会がめちゃくちゃに面白い。「自己啓発」という抽象概念を入り口に、「人間の生きかた」について、軽妙なテンポと観点の鋭さ・深さを両立させながら、言葉のキャッチボールが続いていく。いや、キャッチボールは一対一だから、イメージはサッカーの高速パス回しか。全盛バルサのティキタカのごとく言葉のボールが気持ちよさそうに回っていく。全14回にわたる座談会だが、全く長く感じることもなく毎回大いに楽しませてもらっていた。(僕は毎昼食後のリラックスタイムに、会社デスクでコーヒーを飲みながら、ほぼ日コンテンツを読むのが日課だ)

で、普通ならば、面白い読み物コンテンツだったなーで終わるところなのだが、本日最終第14回を読んでいるときに冒頭記載した驚きの事件が発生した。対談終了後の以下アウトロ的やり取りの中に出てきた書籍名が目に入った瞬間、体がびくっと反応したのだ。

尾崎
だから僕はいま、AKBになぞらえて
『JKB48総選挙』っていう本を
書こうかなと思っていて。
いろんな自己啓発本48冊をランク付けするんです。
糸井
そうなんだ。
それ、1位の本はもう決まってるんですか?
尾崎
ええ、決まってます。
あ、言っちゃっていいですか?
糸井
はい。
尾崎
マルクス・アウレリウスの『自省録』です。
あれはすごいと思う。
古賀
へぇー、すげー。

 出典 ほぼ日「自己啓発本」には、かなり奥深いおもしろさがある。

まさに、今僕が現在進行形で深く読み込んでいる書籍だった。

今回の座談会を読んでいる期間は、ほぼ毎日「自省録」を深夜目が覚めた時に電子書籍で読んでいた。(上記の日記参照)頭の中に自省録のことばが置かれている状態だったので、4名の方がつくりあげたコンテンツに「自省録」という色を重ねながら、そのグラデーションや反応をも楽しんでいたんだと思う。座談会の対話の中でも、自省録の内容とリンクしていたり、本質的には同じ観念を表現しているなと感じることも少なくなかった。

自省録を読んで、僕がどう思い・考え、咀嚼・理解し、行動したかについては、どこか別でしっかりと書き残しておきたいと思っている(このまま書こうと思ったが、とてもまだ思考の整理が追い付いていない…)
ひとつ言えることは、自省録(+エピクテトス書籍)を読んだことで、間違いなく、現実の行動が変化し、それに伴い僕の感情や思考も変化し始めているということ。この事実だけでも、自省録が1位におされる理由に大いに賛同である。身をもって体験しているわけだし。

なんだか脱線してしまったが、まとめると、「コンテンツを純粋に楽しんでいたところ、同時進行で読書していた書籍が、最後の最後にサプライズ登場したので、驚きと書籍の凄みを感じた。そして少し嬉しかった」という話でした。おわり

noteの埋め込み・引用機能を初めて使用。必要にせまられると必要なツールを自然と使うよね。

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