中国ベンチャーに学ぶ・伍「2強並び立つ」

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🔳圧倒的な人材力と資金力で"2強並び立つ"

2019年11月に中国の調査機関「胡潤研究院/Hurun Research Institute」が
発表した内容
によると、世界24か国118 都市494のユニコーン企業
存在していて、それらは平均7年前に設立されており、平均評価額は239億元(約33.9億USD≠約3,650億円)、合計評価額は11.8兆元(約1.7兆USD≠約183兆円)でした。

驚くのが、中国のユニコーン企業の数が米国よりも多いという事実です。

ユニコーン企業数:国別
1.中国 206
2.米国 203
  ⇒中国と米国で全体の82.8%を占める
3.インド 21
4.イギリス 13
5.ドイツ、イスラエル 7
  ⇒上位5カ国で全体の92.5%を占める

国別で見ると、中国と米国が圧倒的であることがわかると思います。
米国とインドとで180の差があるというのが、いかに中国と米国の2国が
ずば抜けている
かを物語っています。

ユニコーン企業数:都市別
1.北京 82
2.サンフランシスコ 55
3.上海 47
4.ニューヨーク 25
5.杭州 19
6.深圳 18
7.南京 12
  ⇒トップ7都市中5都市が中国である

一方、都市別で見ても、中国の勢いが感じられる結果となっています。
特に北京は今や、シリコンバレーと並び称される最もグローバルで優秀な人材が集まる、新しき世界の頭脳とも言えるのではないでしょうか。

Hurun Researchの会長兼主任調査官フルン氏は、
「中国でこの業界を拡大する限り、eコマース、クラウドコンピューティング、人工知能、ブロックチェーン、その他の新興産業など、一度にグローバルリーダーになる」
と述べています。

つまり、中国がこれからの世界を引っ張っていくという宣言です。


このような状況が生まれた背景の一つが、
中国国内ベンチャーキャピタル市場の変化です。

以下のグラフは、烯牛数据がまとめた中国国内ベンチャーキャピタル市場の推移です。

中国投資市場推移

※データ元:烯牛数据 国内ベンチャーキャピタル市場の推移

中国では投資案件数が2016年の1,3万件(!)をピークにやや下り気味ですが、投資額は2兆3,292億元(約37兆円!!)と、前年比22.6%と猛烈に伸び続けています。

今年の3月に一般財団法人ベンチャーエンタープライズセンター(VEC)が
発表したベンチャーキャピタル(VC)の日本国内投資金額が(それでも過去最高額の)2,162億円ですから、土台もう圧倒的に規模も金額も桁違いな現実があるのです。

ちなみに日本は2018年時点ではユニコーン数は2社(Preferred Networksとメルカリ)、シンガポールとスウェーデンと並ぶ12位でした。

2019年には日本国内のユニコーン企業数が6社(Preferred Networks 、クリーンプラネット 、TBM 、リキッドグループ 、スマートニュース 、TRIPLE-1 )まで増えましたが、世界のユニコーン企業の平均評価額に届きそうな日本のユニコーン企業は1社のみという事実は、逆に世界との差をますます感じずにはいられない現実を突きつけられているようです。

▼国内スタートアップ時価総額ランキングTOP10
1.Preferred Networks / ディープテック    3,516億円
2.クリーンプラネット / ディープテック  1,218億円
2.TBM / ディープテック         1,218億円
4.リキッドグループ / フィンテック    1,152億円
5.スマートニュース / メディア      1,128億円
6.TRIPLE-1 / ディープテック       1,032億円
7.Spiber / 化学                952億円
8.パネイル / cloud             801億円
9.ティアフォー / AI&自動運転         531億円
10.FiNC Technologies / AI&ヘルスケア     502億円
※2020年1月 フォースタートアップス調べ

こうした資金的にも大きな支援が得られやすい市場が中国のベンチャー企業を成長させる大きな後押しをしていることは想像に難くありません。

永井竜之介さんの著書、
「リープ・マーケティング 中国ベンチャーに学ぶ新時代の「広め方」 」
中国は、

"デジタル・イノベーションとマーケティングの領域においては、
 疑いなく世界最先端を突き進む「先進国」だ"

と記されています。

多くの若くて新しい才能が次々と誕生し、
そのビジネスの可能性にかける世界最先端の先進国では、
どのようなデジタル・イノベーションとマーケティングが
生まれているのでしょうか。

その答えが本書にあるのです。

<続く>

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