中国ベンチャーに学ぶ・拾「パクれる実力」

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🔳世界をリードする"パクれる実力"

中国は成果主義です。激しい競争社会で実力が試される実力主義です。すべてが成果主義で評価される文化となっており、結果を出すことが全ての評価基準となっています。特にベンチャー企業においては、実力主義という面では米国ビジネスのそれにかなり近いものがあるのではないでしょうか。

働き方改革を提唱している日本の就労状況とは異なり、結果を出す為、ゴールを目指して日夜仕事に励む人も多く見受けられます。30年前日本に多く生息した企業戦士やモーレツ社員のように、中には土日もお構いなしに仕事に打ち込む人も珍しくありません。なぜなのか、それは成果主義だからです。

アリババ集団創業者の馬雲(ジャック・マー)氏が投稿した微博(Weibo)での発言が一時炎した、996(午前9時から午後9時までの12時間労働で週6日勤務)や、8117(午前8時から午後11時までの14時間労働を7日間続ける)といった労働法を無視した長時間の勤務体制が問題視され、現代中国での働き方に対する考え方・捉え方は、より効率的かつ効果的に、いかに生産性を高めていけるかにシフトしていきました。昼食をとった後に午睡(昼寝)をとることを推奨する企業が多いことも、効率的に働くための一手段なのです。

一方、日本では"実力主義"はまだまだ一般的ではありません。特に強い目標を持って上を目指すようなことがなければ、事なかれ主義の蔓延と怠惰が生じ、時に怠慢が蔓延るような、消極的で非生産的な職場環境創造性を発揮しきれずに働くことになる人も多いのではないでしょうか。

これは、インターネット業界においては考えられないような状況だと言われています。強者しか生き残ることができないこの情報社会で、積極性や生産性がないこと自体がサバイブする可能性を引き下げていることになり兼ねません。目まぐるしく移り変わる時代に柔軟に対応し、環境の変化に対応することができる企業だけが成果をあげ、結果を手にすることができるのです。

仕事の進め方においても当然、様々なやり方・考え方がありますが、中国ベンチャーの強みの一つとしてやはり外せないのは、その圧倒的な「ベンチマーキング力」ではないでしょうか。中国ではITが世界と分断された、鎖国状態を保ったまま加速度的に発展してきた経緯があります。

世界では人々はGoogleで検索し、Amazonで買い物をし、Facebookで交流し、誰もがApple製品を手にしている中、中国国内ではバイドゥで調べものをして、アリババでECショッピングを楽しみ、テンセントのSNSで発信して、ハード端末はファーウェイ製品、という図式が縮図とされてきました。

もちろん、今や有力なベンチャーやユニコーン企業が数々誕生し、この限りではなくなりつつあるにしても、全くのオリジナル事業がいきなり立ち上がることは稀で、何かしら誰かしらが過去に取り組んだことがある内容に少し工夫を加えたり、要素をかけ合わせたりして、自社のビジネスとしてサービスやプロダクトを提供しているのです。

ここに、自国のITサービスとしては対外的に閉ざしつつも「真似るを学ぶ」ために身に付けたベンチマーキング力がしっかりと活かされているのです。

日本では、この真似る行為自体をそもそも良しとする考えは風土的に少ないように思います。コピーすることを非難し、よりオリジナルな主張や提案こそ美徳と捉えられる傾向があるのではないでしょうか。これは、自社の事業が他社との差別化をどう図るかだったり、強みをいかに打ち出せるかだったり、という考え方が根底にあるように思いますが、そもそもモノゴトは真似ることからしか成し得ることしかほぼ在り得ないのです。

永井竜之介さんの著書、
「リープ・マーケティング 中国ベンチャーに学ぶ新時代の「広め方」 」
ベンチマーキングは
ただの真似や模倣ではなく、複合的なスキルである”と説明されています。

”ベンチマーキングとは、同業他社や他業種の優れたビジネスを分析し
その特徴を自社ビジネスに取り入れるスキルだ。”

つまり、ベンチマーキング力があれば、もっと自社ビジネスを
より良く発展させることができる可能性が広がるのです。

中国のIT技術力が世界的なレベルであることは、”真似の上手さが”証明しているところだと思います。では同じように日本が何かを真似して作ることが出来るのかと問えば、ちょっと懐疑的なのではないでしょうか。

世界のIT業界をリードできる企業が登場しない日本には、
世界で通用するITエンジニアが明らかに欠如しています。

これは、Google Mapのような”マップ”をバイドゥが提供していますが、日本の企業が果たしてそれをできるのか、ということです。中国はドローンでも世界一、キャッシュレスでも世界の先頭を行くIT国家のトップであるということを、私たちはどうしても忘れてしまいがちなのです。

中国の人口14億人に対して、日本の人口1.2億人
理屈抜きで向き合うべき数字の事実があります。

この人口の差は、そのまま人材の数の差に直結していると言えるでしょう。どう考えても、もっと中国から優秀な人材がたくさん生まれてくる未来が描けるのではないでしょうか。

ITを鎖国的に世界と断絶していようとも、自国だけでこれだけ強大に発展することができる力を持ち得ていて、しかも相当高度なIT技術レベルのある優秀なエンジニアを多数抱えていることが窺える中国は、いかにパクリと言われようが、パクれる実力を持ち合わせて世界をリードしているのです。

<続く>

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