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今日出逢ったことば0731

デザインの寿命を長くする

蝉 semi 石川 大輔さん


今日は水曜日。
「自炊の水」と題してワンコインと一品持ち寄りで、4mのロングテーブルを囲ってのランチ会だ。最近は8〜10人で一緒に過ごす景色が馴染んできた。
私は関係案内所はつひのでから材木座海岸に向かって自転車で3分走らせると辿り着く八百治(やおじ)という八百屋さんで、糠漬けを買うことが習慣になっている。
「八百治さん、水曜日になりました。」
「おー、お昼の会か。今日は何人くらいくるんだ?糠漬けは、だいこん、きゅうり、人参だ」
「8〜10人くらいですかね。全部1つずつください。」
「いいことだな、集まって食べることは。水曜日の男だな。ハハハ。」

糠漬け


今日は3つで250円だった。
親愛するdodotokyoさんのメンバーの1人であるよっちゃんさんが、甥っ子さんを連れて来てくれた。
よっちゃんさんは、オレンジジュースを使って手羽元を炒めるという私のレパートリーにない料理を作ってくれた。
お野菜中心になりがちのランチ会に、お肉やお魚が出ると、歓声が上がるというこの絶妙な家族団欒感も私は心地よい。
結果的に今日は8品くらいのおかずがテーブルに並び、彩りも豊かだった。

オレンジジュースで煮込まれた手羽元
水曜日の風景


ご飯を食べながら、ふと蝉の声が意識の中に入って来た。夏の訪れを告げる声。この声に連動して、蝉 semi さんのバッグのストーリーが想い還された。蝉の鳴き声を聴いて、ブランドが思い出されるというこの感性のデザイン。なんて優美なんだろう。

長い時間をかけて制作されたデザインが一瞬しか人の目に触れず蝉のように寿命を終えてしまう という現象からつけられたブランド名。今年で創業から13年。「デザインの寿命を長くする」という哲学。

相方さんが誕生日にプレゼントしてくれた蝉 semiさんのバッグ


夏を鳴き続ける蝉たちが、どんな想いで鳴いているのか、気になってきた。蝉たちが、蝉 semiの作品を観たら、どんな気持ちになるんだろうか。答えは、蝉のみぞしる。

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