内外新報

公認会計士・税理士が本業。ベンチャー界隈の隅で活動。趣味の投資と英語学習も兼ねて、日本…

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公認会計士・税理士が本業。ベンチャー界隈の隅で活動。趣味の投資と英語学習も兼ねて、日本株と米国株関連のニュースなどを紹介する予定。 なるべく簡潔に、目と頭が疲れない情報を配信していきます。

最近の記事

エフアンドエム 2023/3期1Q決算のチェック

少し前ですが、エフアンドエムの1Q決算が出ましたね。 私が「稀有な隠れSaaS」銘柄として注目している会社ですが、チェックしてる点を簡単にまとめました。以下は、同社の概要です。 全体の業績・セグメント別業績 全体の業績は好調ですね。営業利益の増加率がが売上高に比べると高いですが、要因が気になりますね。セグメントを見ていきましょう。 営業利益率が40%台と高いコンサルティング事業の売上・営業利益が前期1Qと比較すると大きく伸びてます。SaaSプロダクト「オフィスステーショ

    • エフアンドエムとSmartHR

      オリンピックが終わってコロナも最近は感染者数が落ち着いてきたかと思ったら、岸田内閣が誕生&首都圏で震災以来のM5超の地震が発生と、バタバタ感は続きますね。 さて、今回は国内の未上場メガベンチャーと競合である上場会社を比較する切り口で記事を書いてみました。 SaaS型のバックオフィス系ソフトウェアを提供している有名ベンチャーのfreee、マネーフォワードはここ数年で上場を果たし、両社は時価総額4,000億を超えるメガベンチャーになりました。 この分野は、世界ではSAP SE(

      • Allbirds IPOするってよ。その2:世界初のSPO?

        前回はAllbirdsのS-1(目論見書)の「BUSINESS」から、経営状況をざっくり見たわけですが、今回はS-1の目次を眺めて気になるところを見てみましょう。 「ENVIRONMENTAL, SOCIAL, AND GOVERNANCE」「SUSTAINABLE PUBLIC EQUITY OFFERING」と何やら意識の高そうな項目が目につきます。 「ENVIRONMENTAL, SOCIAL, AND GOVERNANCE」を読むと、赤線部分からわかるとおり、企業

        • Allbirds IPOするってよ。その1:S-1(目論見書)ざっくり紹介!

          靴とスニーカーで知られる持続可能なライフスタイルブランド「Allbirds」がIPOを計画しているため、今回は日本の目論見書にあたる「S-1」(米国証券取引委員会に出す申請書類)の中身を中心に、ハードワーク帰りの頭でも疲れないレベルで、連載形式でざっくり紹介します。某有名ITベンチャー兼ユーチューバー社長も絶賛紹介していたAllbirdsの靴。ベンチャー業界の意識高い方々にも、その履きやすさとエコなコンセプトにより、知名度が高いです。 創業は2015年で、プロダクトは持続可

        エフアンドエム 2023/3期1Q決算のチェック

          インテュイット(Intuit Inc)_どんな会社?FY21決算は?(その2)

          前回の記事に続き、インテュイット社の決算解説です。同社の発表資料をもとにコメントしていきます。「Financial Highlights」抜粋画像の赤線部分をコメントします。 前年度の業績との比較でみていくと ➀売上は$9.6Billion。前年度より売上は25%増加、11%は前年度に買収した信用スコアサービスのクレジット・カルマが貢献しているようです。 ②Segmentとは別に「Combined Platform Revenue」という区分で、オンラインサービスの売上を集

          インテュイット(Intuit Inc)_どんな会社?FY21決算は?(その2)

          インテュイット(Intuit Inc)_どんな会社?FY21決算は?(その1)

          インテュイット社は、➀個人②中小企業③会計士向けに会計税務ソフトを中心に提供している1983年創業の会社です。 プロダクトは、顧客セグメント別に以下の通りとなっています。ソフトウェア業界では老舗だと思いますが、信用スコアサービス、個人資産管理サービスの買収によるFintech領域進出やSaaSモデルへの転換を図っており、好調な事業拡大を遂げています。 直近の決算(2021年7月期)は、売上高が約96億ドル(1兆円超!)、営業利益が25億ドル(営業利益率25%超!)、時価総額

          インテュイット(Intuit Inc)_どんな会社?FY21決算は?(その1)