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Allbirds IPOするってよ。その2:世界初のSPO?

前回はAllbirdsのS-1(目論見書)の「BUSINESS」から、経営状況をざっくり見たわけですが、今回はS-1の目次を眺めて気になるところを見てみましょう。

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「ENVIRONMENTAL, SOCIAL, AND GOVERNANCE」「SUSTAINABLE PUBLIC EQUITY OFFERING」と何やら意識の高そうな項目が目につきます。

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「ENVIRONMENTAL, SOCIAL, AND GOVERNANCE」を読むと、赤線部分からわかるとおり、企業として気候変動に取り組んでいき、二酸化炭素排出を測定し、削減、相殺していくことを明確にしております。内容自体は、昨今は大企業もESGレポートを公表しているので真新しい印象はないですが、収益規模が2億ドル~3億ドルの企業としては、そこそこ負担がかかる取組みなのですが、彼らのプロダクトのコンセプトと直結するので、当然のことなのでしょう。

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次に、「SUSTAINABLE PUBLIC EQUITY OFFERING」(略して)SPOを読むと、どうやらAllbirdsのIPOは、ESG遵守を目的としたフレームワーク(BSRという組織のアドバイスにより作成)による資金調達でもあると書かれています。今回は単なる企業のIPO・資金調達ではなく、ESGに取り組んでる企業の資金調達であるとアピールしています。これは、ESG投資に取り組む機関投資家向けのブランディング?でもあるのかなと読みました。実際に、ESG重視の企業の投資収益率は高いという研究結果もあるため、Allbirdsが無事に上場した後の成長はフォローしていきたいと思います。

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