偶然の出会いから
なかなか東京の街で友人とばったり会うことはまず無い。
半年前、そんな偶然を体験した。
中学高校の同級生が偶然にも自分の顧客であった居酒屋に客として入ってきた。
その居酒屋のオーナーとその同級生との何気ない会話から、自分と彼が同じ学校の同級生で有ることを知ったらしく、そのオーナーから連絡をもらった。
早速、一緒にその居酒屋で飲むことになったがお互いにビックリ!
なんとも、こんな偶然が有るのか!
その同級生は出張で上京していたのだが、余った時間を潰すのに目に入った居酒屋に入ったとか…
何千何万ある都内の居酒屋で、普段は寡黙なオーナーがなぜか話しかけた相手が自分の同級生。しかも出身地の福井の話題から自分に繋がった。不思議なことが有るものだ。
奇跡の再会から、プチ同窓会が始まる。
彼とは10年以上前の同窓会以来である。
多少風貌は変わったものの中身は変わっていない。ある意味安心である。
久しぶりの再会を喜びながら、お互いの近況を酒の肴にする。
お互いに興奮しながらもなんだか安心感を感じたのは自分だけだろうか…
学生時代は、クラスも部活動も違っていたし、余り接点がなくお互いに喋った記憶はあまり無い。
しかし、昔の風景を思い起こしながら、まるで中学高校時代に戻ったかのように喋る。
他の同級生の話題をネタに笑いと酒が進む。
昭和の良き古き時代の懐かしいネタがそろう。
思い起こせばいい加減な時代であった。
と言うか自由な学生時代だった。
比較的自分たちは真面目な生徒だったが、なぜか先生からよくビンタをもらっていた。
どうも前にも後にも、自分等の年代が一番先生方を手こずらせたらしい。
先生方も今は良い思い出になっているらしいとのこと…
今さらであるが、本当にお世話になりありがとうございました。
m(_ _)m
彼は、高校卒業後地元企業に勤めて、その後独立して今に至る。多くの地元に残る同級生たちとも交流の深い彼の話はとても面白く感じた。
彼の地元の話題は尽きない…
しかし、彼の課題は、地元の成り行きである。
なんとか地元を盛り上げて行きたい、活性化させていきたいと言う思いは自分とも共通する課題でもあった。
産業の衰退、高齢化、人材不足…課題が山積みである。
お互い高校を卒業して約40年、古き良き時代はもう来ない…
50台半ばの自分たちにこれから何が出来るのか、何を残せるのか…
何かをやらねば・・・
最後のお務めかも知れない。
半年後、彼らと地元の商工会の協力を得て下北沢で地元の産物を販売するマルシェ開くことができた。地元で取れたばかりのサザエのつぼ焼き、ワカメのサラダに地ビール、多くの来訪者の反応は好評!
この秋にも開催する予定である。
もっともっと我が町の自慢の素材をたくさんの人に知ってもらいたいと思う。