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スピッツのはなし①

今日はスピッツにハマったきっかけとかを書こうかな。①ってタイトルにつけたのは、多分1回じゃ書ききれないと思うから。それだけ色んな思いも記憶も詰まってる。

スピッツにハマったのは、2016年の冬。高校受験を目前に控えた時だった。そして、大きな挫折の渦中だった。
元から部屋に「空も飛べるはず」のオルゴールがあったり、親もスピッツ好きだったりして、スピッツを好きになる土壌はあったのかも。ただ、中3の冬になるまで"音楽を聴く"ことに対して、意味を見い出せずにいた。どちらかというと、鳥の囀りとか、風の音とか、川が近くにあるから川のせせらぎとかを聞いて歩くのが好きだったな。
簡単に言うと、"音楽を聴く"と世界と"隔絶"されちゃうかも、みたいなことを感じてたんだと思う。でも、YouTubeでスピッツ4作目のアルバム、Crispy!に収録されている「多摩川」を弾いてみた動画に出会って、一気にスピッツにハマってた。そこで、音楽って"隔絶"じゃなくて"融合"に近いかも、って初めて感じた。
そう思った理由っていうと、今思うと多摩川が近くにあって、土手を散歩するのが好きだったんだけど、その情景と歌詞もメロディもすごくマッチしてたからだと思う。だから、自分の目で見たり、肌で感じたものと別の世界のことじゃなくて、むしろ感じたものが曲の中にしっかり収まってるって衝撃的だったな。
そこから、「空も飛べるはず」のMVに出会ったんだっけ。部屋にあるオルゴールの曲ってこれだったんだ!って😂

そこからは、どんどんスピッツにハマっていってた。さっきも書いたけど、スピッツを好きになる土壌はあったから、スっと入っていくような感じだった。
高校生になってからは、高校の帰り道に大きめのリサイクルショップとかがあって、そこでCDとか買ってた。買ったCDを家に帰って再生した時の、初めて聴くスピッツの曲への感動というか、不思議な風が吹き抜けていくような感じは今でも忘れられない。間違いなく、あの瞬間瞬間が自分の心を開花させてくれる瞬間だった。
当時SNSなんて陽キャのやるもの、なんて思ってたけど、スピッツを好きになったからTwitterもInstagramも始めた。大学受験の時には、スピッツに出会ったきっかけの曲「多摩川」の歌詞について語って、それで合格した。
スピッツにハマってから、自分の世界は回り始めたし、色んな出会いを紡いでいくことができた。恋をするたびに、スピッツの歌詞が寄り添ってくれた。それは失恋した時も。とにかく、嬉しい時も悲しい時も、ずっと傍に寄り添ってくれているような気がする。

今でもスピッツが新曲を出してくれる度に、あの不思議な風は吹き抜けていく。その風に当たると、今でも心が開花されていくような心地になる。これから先もずっと。

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