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俺たちのBANG!!!感想 個人編 Part1

”俺たちのBANG!!!”

 前回は舞台全体の感想を意識して書きましたので、今回は個人個人にスポットを当てて感想を書きたいとおもいます。
 そしていざ書き始めてみたら、あれやこれやと書きたいことがあふれて、あれよあれよという間に文章量がたいへんなことになってしまったので、一旦Part1という形で出させていただきたいとおもいます笑

”稲葉通陽くん”

 少年忍者の中で一番もの静かでおっとり奥ゆかしい、秘められた最後の隠し玉だった稲葉くんの個性が今回爆発します。「俺バン」で一番、これまで以上の魅力が伝わったのは稲葉くんだなっておもってます。
 9忍の個性自体なかなか触れられずにいた少年忍者ですが、2022年の秋から年末にかけて、これまで埋もれがちだった瀧くんや結星くんが面白いという事をメンバーみんながアピールしたり、悠仁くんが合同企画であろうと臆せずガンガン前に出たりと個性を売り出す中、最後に残っていた稲葉くん。
 そんな忍TubeやISLAND TVではこれまで画面後方にひっそりとたたずんでいた稲葉くんが、主要場面でよく喋ってくれます。稲葉くん独特のゆったりとしたペースで言葉が紡がれるだけで会話の緩急が自然と生まれて、舞台上での存在感がすごかったです。
 一回目の客織りのあとのアドリブシーンで織山くん皇輝くんから物まねされてイジられる回(東京公演後半はほとんどこれでしたね笑)でも、イジられたあとの返しがしっかりしていて、ただのおとなしい子じゃない、芯のある強い子だってところをアピールしてくれました。
 そして彼最大の武器である多彩さを活かして様々な楽器を披露するのですが、やっぱり「TWENTY ONE」が稲葉くんのバイオリンで始まるところが一番の見せ場かなと思います。バイオリンの音合わせから始まる楽曲なんて聞いたことあります?観客もメンバーも会場中の全員が彼のバイオリンに注目している中で堂々と弾くその姿、本当にメンタルつよすぎです。

”山井飛翔くん”

 自担だしツイッターでもつーちゃんについては初日から散々書いてきたので短めに…できれば笑。
 山井くんも元々は稲葉くんと同じように、いつも後列でにこにこしてる子のひとりでした。今でこそISLAND TVではいつも前にいてキラキラかわいい笑顔をアピールしてますが、それでも他のメンバーのように大声で騒いだりはしないのがつーちゃんスタイルです。そんな山井くんが、幽霊さわぎでみんながざわつき収集がつかなくなった時、突然前に出てきて「一旦整理していいですか?」と言い出したときは本当にびっくりしました。
 9忍の中でも日々年下からもイジられがちな山井くんにこんな落ち着いたクレバーな役どころが回ってくるとは。でも思い返せばふだんから雑誌の対談でも、要所要所でみじかい言葉ながらも的確なツッコミを入れたり話を整理したりしてるんですよね。
 そしてそんなクレバーな役なんだ~と思ってたところで、うちわく喧嘩がひとしきり落ち着いたあとで実は落ち着いていたわけでもクレバーなわけれでもなく、頭の回転が周回遅れなだけだったことがわかります笑。このギャップ萌えを考えたひとは天才です。そして横にいる皇輝くんのやさしいフォローが本当に沁みます笑
 本来の山井くんは頭の回転が速い子なのは先日の#裸の少年でも証明されていますが、こんなギャップのある役、そしてうちわく喧嘩のあとに場を和ませるという大役を任せてもらえて、担当としてはうれしい限りです。
 演技の上手さは「ぼくらのサバイバルウォーズ」でも発揮してくれていますが、今回は生の舞台でみんなセリフが走りがちだった初日からしっかりと聞き取りやすいペースで喋っていて、度胸のつよさと冷静なところを見せてくれました。
 「ごちゃ混ぜパフォーマンス」でも、昔から特技に挙げているバトンは本当にバトンの回転の速さが早くて、バトンの残像の煌めきが最高でした。ローラースケートは経験が浅くて前回披露した時のリベンジ、とダンスクで言ってましたが、しっかり安定した走りで、つーちゃんポーズまで決めてくれてキラキラアイドルしてましたね。
 そして「TWENTY ONE」での初挑戦のスケートボード。しかも初日4日前に言われて、という状況なのでお世辞にも上手とはいえないですが笑、下手から上手にむけてスケボーにのって通りすぎるだけのパフォーマンスも、毎回すべる距離がちがうという舞台らしい「生」感が生まれていてとても良かったとおもいます。雑誌での「かわいいと思う(異性の)髪型」で名前を挙げてた嶺亜くんにぜひ教えてもらえたらなっておもいます。(大阪公演では見事に端まで到達してて本当にすごい!!負けず嫌いなつーちゃん最高で最強の自慢の自担です笑)

”織山尚大くん”

 少年忍者を語るうえで外せない人の一人。織山くんです。自分は元々織山くんを推していた経緯もあって、長くなるかもしれません…笑
 「俺バン」での織山くんはだれよりも冷静で、大人です。最近はリアルでもそうなのかもしれませんが、もともとは織山くんと言えば「水曜日の狂犬」とまで言われたフリーダムな子でした笑。
 誰もがうらやむ才能と誰もが認めるひたむきな努力、非の打ち所がない(やや中二病をこじらせているところはありますが笑)完璧なアイドルで、正直、一人でもデビュー組の先輩方と同じくらい一線級で活躍できるであろう織山くんが「いつまでも少年忍者でアイドルしていたい」と言い続けてきたことが理解できない時期もありました。けれどきっと彼はジャニーさんが作った少年忍者でジャニーさんから教わったことをみんなで体現して、胸を張ってそのパフォーマンスをジャニーさんに捧げたいと考えてるのかな、と最近は思っています。閑話休題。
 さて、そんな織山くんの役どころは少年忍者のお母さんだとおもってます。ふざける時はみんなと一緒にふざけるけど、困難な局面を迎えたときには自分の感情を抑えて、みんなのことを落ち着かせるために思慮深く冷静に大人の発言をする、どこまでも優しくてしっかり者のお母さん。
 この「感情を抑える」というところが、感情大爆発したパフォーマンスを見せる織山くんが少年忍者では自己犠牲を払って(るように見える)でも全員を魅せるパフォーマンスに徹してる姿と重なって、解散の噂を聞いて本当は自分だって感情のままに叫びたいだろうに、「大人たちが僕たちのことを考えてくれての結論なんだとおもう」と冷静で大人な意見を言う役に徹しているところが本当に泣けます…なんでいつも自分を抑えちゃうの、もっと自分を出していいんだよ、って毎回涙腺崩壊させてくれます。

”川﨑皇輝くん”

 織山くんと並び立つ、少年忍者の2トップ。織山くんがお母さんなら皇輝くんはお父さんですね笑
 いつも笑顔で、みんなの相談役で、少年忍者のポジティブで元気いっぱいな煌めきを胸を張って体現するリーダー。それが皇輝くんです。
 「俺バン」でも本当にいつもの皇輝くんすぎて、それだけにキラッキラに輝く彼が織山くんの前で弱音を吐いて泣きくずれそうになるシーンがものすごく心に響きます。毎回このシーンのあと、観客席が涙をぬぐい鼻をすする音にあふれます。
 「解散と言われて否定することも出来ず、(少年忍者存続のために)何をしたらいいかもわからない」と心が折れかけそうになった皇輝くんを支えた織山くんが、うちわく喧嘩のあとに、どうしたらいいんだと頭を抱えて沈黙に沈んだとき、「今までどおり俺たちのパフォーマンスをしよう、それが唯一の方法なんじゃないかな」と提案する流れが、一方的じゃなくお互いに支えあってるという表現になっていて最高に最強の2トップだなっておもわせてくれて大好きです。
 そして「ごちゃ混ぜパフォーマンス」でのローラースケート履いたままみんなを率いて舞台上を駆ける姿、ローラーの軌跡が、その残像が、本当に煌めきにあふれていて、天性のアイドルすぎて最高でした。そして「TWENTY ONE」でフラッグをひるがえす時も、誰よりもきれいに、誰よりも大きな音を立ててはためかせていて、その音に「少年忍者は今ここにいるんだ、今ここに立ってるんだ」という思いを感じてめちゃくちゃ泣いてしまいました。(泣いてばっかりですね笑)

”内村颯太くん”

 少年忍者の起爆剤、内村”絶対勝つぞ”颯太くん。思うがままに自由奔放に振る舞う内村くんなくして少年忍者の生命力の爆発はありえません。実際、彼が休んだ公演ではその穴を埋めるべくみんなが各シーンで奮闘しましたが、野性さえ感じさせる内村くんの原始的な生命力にはやっぱり及ぶべくもなくて、内村くんが欠けたら(誰が欠けてもですが)だめなんだっていう実感がすごかったです。
 そんな内村くんが全エネルギーをこめて演じる喧嘩のシーン。ネガティブになった湧くんに不甲斐なさを感じて(湧ならなんとかしてくれるという、うっちーの想いの裏返しだとおもっています)、少年忍者一番のシンメである「うちわく」が全力で衝突するという、ショッキングすぎるシーンですが、これがうちわく二人とも熱量が高すぎて毎回どっちがどう弾き飛ばされるのかも、周りがどう止めるのかもちがって、ほんとうに毎回スリリングなドキドキを感じさせてくれました。湧くんと組み合うまえに立ち上がって全員に向かって「このグループは最初からダメだったんだよ!」「お前ら全員失敗作!!」とか毎回ちがう檄を飛ばしていたのも、少年忍者愛が強い内村くんが本当に毎回心を痛めながら叫んで(泣いて)いる感じが、観ていてとても切ない気持ちになりました。
 客降り中に劇場中を見渡して、本当にその日の気分だけで叫ぶ一連のアドリブシーンを内村くんが先陣切って叫ぶところ、彼が空気を作りきれないとしょんぼりしたシーンになりかねない場面という重圧を物ともしないで毎回自由奔放に叫んでいて、いつも大笑いさせてもらっています。
 客降りや喧嘩の後に来る「絶対勝つぞ~!」の流れ。この「絶対勝つぞ~!」はTwitterでも何度も書いてますが、本当に最初は「何に勝つんだ???」という感じで、また天然うっちー発動してるな~くらいの印象だったんですが、今では少年忍者に欠かせない、少年忍者のあふれる生命力を象徴するものに自然となっていて、こういうものすごい一言をその場の感覚だけで生み出せるところが、織山くんが「彼は天才です」と評している所以で、考えに考えぬく織山くんと正反対の飛び道具みたいな存在ですね。

”元木湧くん”

 個人的には、以前はちょっとヤンキーみを感じて近寄りがたい陽キャ代表みたいなイメージがあった湧くんですが笑、最年長となってからはギャグキャラだったりツッコミ役だったり、と全体のバランスに応じて必要な役回りを演じているのをすごく感じていたので、「俺バン」でその最年長としての悩みがギャグを披露するアドリブシーンでも、檜山くんとのしっとりしたシーンでも、喧嘩のシーンでも活かされていて、陽キャ感に隠された彼の真剣な想いというのがフューチャーされた舞台になっています。
 最年長として振る舞えているのか、自分に問い続ける彼が解散の噂を受けて何をしたらいいのかわからなくなって、そんな自分が嫌になってネガティブになって投げやりになって、うっちーとの喧嘩に発展しまう流れは、その前の皇輝くんと織山くんのシーンとの対比になっているのがすごいです。
 観た時はひとつひとつのシーンが濃すぎて、ややもするとエチュードの切り貼りでまとまりがない舞台という印象になる可能性がある「俺バン」ですが、こうして振り返ってみると何かしら前後のシーンとつながっていて改めて脚本構成力を感じます。閑話休題。
 内村くんとの喧嘩に話を戻しますが、少年忍者の起爆剤ともいえる内村くんの生命力の爆発と同じかそれ以上の熱量の、同じ種類のエネルギーを返せるのは湧くんしかいないとおもっています。だから喧嘩が成立するし、パフォーマンスではこの「うちわく」の雄たけびが少年忍者の野生を呼び起こして、二人の熱量が伝播して共鳴して増幅されることで、あの観るたびに鳥肌が立つ圧倒的な熱量をもった少年忍者のパフォーマンスになっていて、「うちわく最強!!」という気持ちになっちゃいます。
 個人的には、内村くんが「絶対勝つぞ~!」の人なら、湧くんは「絶対負けね~!」の人だとおもっていて、このコンビがお互いに高めあっている限り、少年忍者のエネルギーはこれからも無限に高まっていくと信じられる、最高で最強の内燃機関です!!


”次回予告?”

 というわけで今回はここで一旦区切りまして、次回Part2でまた個別の感想を綴っていきたいとおもいます。長文ご高覧いただきまして本当にありがとうございます。前回の感想文、FF外の方からもあたたかいお言葉をいただきましてめちゃくちゃうれしかったです。あらためて御礼もうしあげます♪
 あと「スキ」ボタン?を押していただけると、ここでしか見られない忍者コスの山井飛翔くんの絵が見られるようになっているのでよろしければ笑

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