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ホットケーキの裏に

子どもがする事を、口を出さず見守る。

これがすごく難しい。

自分の想定した行動から離れ始めると、
すぐに軌道修正したくなる。

ホットケーキを焼く。

皆さんならどんな道具を使いますか?

息子が、「お箸を使う」と。

いやいやいや、さすがに無いでしょ。と、父。

うつむく息子。

口に出したもののグッとこらえて、
少しイラっとして「やってみれば?」

お箸を手にホットプレートへと向かう。

おもむろにホットケーキの元が入ったボウルへとお箸を入れる。

箸先をホットプレートへと下ろし、
焼き始める。

ふと目を離した後で、おたまでそのうえにホットケーキの元を流し込んでいる。

やっぱりダメだったのかな。

しばらくして、裏返したホットケーキに
何かが描かれている。

「さて、何て書いてあるでしょうか?」

よく見ると、
先に焼いた部分が文字になっている。

二つのホットケーキがくっついていて、

それぞれに「父」「母」と書かれている。

お箸で文字を書くという好奇心を止めようとしていたこと。

書く内容のやさしさを表現する機会を消そうとしていたこと。

「ホットケーキは何で焼くか」という常識を押し付けることで、可能性を消すところだった。

子どもがする事を、口を出さず見守る。

これがすごく難しい。

したことないことをするんだから、
どうにでもできるはずなんだよね。

行動の振り幅を狭めないよう、心がけよう。


でも、何で「父」と「母」なんだ。


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