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抗がん剤治療4クールの振り返り
4クール、約三ヶ月の抗がん剤治療を完走しました。率直な感想は
「長かった…よく頑張ったわたし!」
と
「もう"おかわり"はいらない!」
です!!
わたしのようなヘタレにはもうこれ以上無理…
雑で語弊のある表現にはなりますが、抗がん剤治療は「がん細胞を殺すために本体が死なない程度の毒を盛る」治療法なのだと感じました。とはいえ、医学の進歩によって、かつては術後神頼み同然だった再発抑制治療が能動的に実施でき、かつ複数の選択肢を提示してもらえることはありがたいことです。ありがとう先人。
わたしが受けたのはEC療法。「エピルビシン」というがん細胞を殺す薬と、「エンドキサン」というDNA合成を阻害する薬を点滴で注入します。
これが困った!三大つらかった副作用たち
吐き気
様々な吐き気止め薬を服用しているお陰でかなり抑えられているとは思いますが、点滴から1週間は起き上がるのがしんどいレベルの体調です。色々とリアルな比喩を考えました!
「あー・・・これは明日高熱が出るな・・・」
と覚悟する風邪っぴき前日の体調と
「昨日のわたしのバカ!バカバカバカ!!」
と激しく後悔するレベルの二日酔いを足して二で割った症状
立ち上がると走行中の東海道新幹線(のぞみの方)の通路を歩いてる感じ
三半規管弱めの人の二等船室一週間クルーズ
味覚麻痺
吐き気が治まった頃にやってくる味覚麻痺。わたしの場合は
甘味 -> 感じる
しょっぱ(塩)味 -> わからん
旨味/風味 -> わからん
酸味 -> 感じる
苦味 -> 倍増
でした。
が何よりの癒やしで箱買いしましたが、治療が終わった今、大量の在庫をどうすればいいのか分かりません(ボチボチ美味しくいただいております笑)。
末梢神経障害
3クール目以降で顕著に現れた副作用で、スマホやタブレットが上手く操作できなかったり、物を落としたり、転びそうになったり・・・地味にイライラモヤモヤしました。
ゲーミングタッチペンを使ったり、食器は二軍のもの以外使わないなど対策をしました。そして、これがずっと続くのでは?という恐怖も感じました。
自覚症状はなくなりましたが、アクセシビリティに思いを馳せるいい経験ではありました。
その他副作用まとめ
わたしの場合は上記以外の以下の副作用が出現しました。症状は薬や個人によって随分と違いがあるそうです。
激しい倦怠感
脱毛(頭髪、眉毛、まつげ他全身の毛)
爪や指が紫〜黒に変色
爪が割れるというかポロポロ崩れる
手が荒れて小学生ぶりに逆剥けたしなかなか治らない
唇、舌、口腔内全域がずっと痺れてる
謎の擦過傷が治らない
目が見えづらい
皮膚がシワシワ
目の下シミだらけ
音がこもる、1度下がって聞こえる
最後の点滴から1ヶ月目の状況
治療中は21日間隔で点滴を入れ続けるので、点滴後30日を経たのは初めてです。30日経過の状況は以下です。
味覚障害は収まった
指先真っ黒と婆さんのようなシワシワはやや回復
爪の変色・変形はまだ治らない
指先の麻痺は治まった
吐き気や倦怠感は治まった
眉毛・まつげが徐々に生えてきた
頭は白髪の栄養なさそうな毛が生え始めた
おばあちゃん級のシミが2/3くらいには減った
目の見えづらさは変わらず
これから抗がん剤治療を受ける方へ
副作用は人によって、またその時々で様々ですが、主治医と薬剤師が症状緩和に励んでくれます。なので、詳細に都度都度症状を伝えましょう。
ただ、処方薬で解決できない症状については、専門の病院へ行くよう指示されます。そうなると
「えー・・・病院行く体力ないんですけど」
と益々副作用が気になってしまいますが、大抵の症状は治療が終わって薬が抜ければ治まっていきます。焦らず淡々と日々の症状を記録して伝えることをおすすめします!
あと、これはわたしの個人的な反省点ですが、長期間の休職を嫌って数週間〜1ヶ月休職しては復帰し休職しては復帰しを繰り返した結果、この働き方はあまり良くなかったと思っています。
そもそも無理して復帰してもパフォーマンスが上がらないので大して役には立てません。情報のキャッチアップも思うようにいかず、結局浦島太郎になります。その上、体はしんどいです。誰もハッピーにならなかったな…というのが率直な感想です。
もうガッツリ!ちゃんと!腰を据えて休む!
それが結局最適解なのではと思いました。
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