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私の仕事、障がい者の就労移行支援とは

障がい者の就労移行支援員ってどんな仕事かご存知でしょうか?
読んで字のごとく障がい者の方の就労を支援する仕事です。私は、2015年からこの仕事をしていますが、自分はもちろん世の中も、この業界においては、めざましい進歩を遂げているという実感があります。


私の所属する経営母体は社会福祉法人ではなく、株式会社です。これまで、福祉といえば社会福祉法人という形態がほとんどだったと思います。株式は「福祉で金儲けをしている!」と嫌われるという話しがあります。実際、私は誰かからそう言われたことは無いのですけどね。そういうイメージなんだとは思います。
しかし、この話はかなり大切な部分です。ですので、もう少し詳しくお話ししますね。
事業所の経営母体の差のひとつは「営利」か「非営利」かどうかです。社会福祉法人も株式会社も、それぞれ良い点と、改善点があって、『みんな違ってみんないい』と思います。非営利団体であっても、社員に給与を支払っていくことに変わりはありませんので、非営利とは、営利を追求しない方針というだけの話です。きちんと収益は上げています。そうしないと、潰れてしまいますので。
それでは何故私が株式会社の福祉業界で働くのか?それは、就労移行支援が、もはや福祉だけの視点では成り立たない分野であると感じているからかもしれません。


福祉とは、「しあわせ」や「ゆたかさ」を意味する言葉であり、すべての市民に最低限の幸福と社会援助を提供すること(Wikipediaより) となっています。


しかし、ライフキャリアを、障害ということで諦めたりせず、自分を知り自分を生きる事は、もはや狭義の意味での福祉感では成り立たないのです。最低限の幸福ではなく、最高の幸福を目指さないとと思います。
また、就労移行支援という仕事は、企業の成長にも関わっていく事、すなわち社会の成熟についてもアンテナをはりながら、時にアクションを起こす必要もある分野です。
常に多角的に物事を見る力を要求される、そんな仕事であるとも思います。そんな風に言うと、すごくハードルが高い様に聞こえてしまうかも知れませんね。しかし裏返すと、様々な考え、バックボーン、経験を持った人が障害という視点を通して世の中を見ていく仕事。そういう集団を形成し、新しい価値観に気付き、提供していく仕事といったらいかがでしょう。夢のある仕事だとおもいませんか?

私の所属する就労移行支援事業所も、様々な仕事をされてきた方の集まりです。最近は5:5もしくは6:4くらいの割合で、福祉職以外の職場経験者が多くなっています。年齢も新卒採用の方から60代まで様々です。

障害者支援の仕事は色々ありますが、就労移行支援という分野はまだまだ知名度が低い分野でもあるなぁと感じています。ですから、このあとも、就労移行支援事業、就労移行支援員についてお伝えしていきます。興味関心がある方、ない方もぜひ、お立ち寄りいただければと思います。

それでは、また。

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