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兄
今日、フォローさせて頂いているAouekoさんがお兄様の事について記事を書いていて…
私も兄のことを思い出しましたね。
兄が今年、結婚しました。
母親から突然の電話。
1月5日でした。
『お兄ちゃんね、結婚するんだって』
私と兄がちゃんと最後に会話をしたのは
恐らく私が中学生の頃。
それ以降はまともに話した記憶がない。
変わっている人だった。
靴下の感触が苦手で、年中裸足だった。
私と同じで勉強が苦手だった。
常にテストの点数が低くて、父親にこっぴどく叱られていた。
父親は、教育関係の仕事をしていて、昔から勉強が得意だったらしい。
だから余計に頭の悪い私と兄が許せなかったのだろう。
特に長男である兄には厳しく、点数の低いテストが出てくるたび、兄は叩かれていた。
そんな兄が高校三年生の時。
『俺、美容師になりたい。美容専門学校いきたい。』父にそう言った。手には専門学校のパンフレットを持っていた。
だが父は『男がそんなとこいくな!!!』と怒り兄の夢を切り捨てた。
兄は結局、父が選んだ大学へ入学した。
他県だった為、兄は一人家を出た。
それから3ヶ月後、大学から
『息子さん、一度も大学に来ていません』と連絡があった。
このことがきっかけで、父と兄の親子関係はほぼ破綻した。
兄は実家に帰ってきてからも部屋に引きこもり、夕飯も母親が部屋まで運んでいた。
兄は私の結婚式にもこなかったし
祖父の葬式にも姿を現さなかった。
そんな、私の兄が結婚したのだ。
母との電話のあと、気づいたら泣いていた。
嬉しさと安堵と…あとはよく分からない。
でも涙が止まらなかった。
とにかく、兄が幸せになってほしい。
その想いが私の胸の中にずっとあったからこそ
涙が出た。
私自身も母親になり、凸凹のトカゲ君(息子)を育てていく中で、色んな葛藤がある。
『なんで』『どうして』の連続。
だけど、トカゲ君が
『僕、これやりたい』『やってみたい』
て言ったことはやらせてあげたい。
そんなん、無理やん。
絶対失敗するやん。て思っても止めずに
失敗させたらいいとおもう。
最後に…私の父親は本当に厳しくて、The昭和の漢!という感じ。
でも、愛情深くて毎日仕事から帰ると抱きしめてくれる人だった。
この記事の中では最低な父親みたいな書き方になってしまったが、私は父親が大好きである。
6月18日の父の日には
プレゼントを送る予定だ。
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