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12.自分の身になる勉強イラストを描く

 Twitterで医療勉強イラストをふだん描いているのですが、どうやって作るのか紹介しようと思います。

描いていたら、まさかの書籍化までしました。
感謝…


描くテーマをきめる

 一番大切なのは「描きてぇ!」の気持ちです。

 そうじゃないと描くことが大変になります。

 描くことが大変なら

「お絵描きしないで勉強しろ」

 ともう一人の僕が申しております。

 描くときはハッピーであれかし。


僕の場合は

・自分が勉強して印象に残ったこと
・後輩や学生さんに指導して彼等が悩んでいたこと、わかった!と反応した部分


を描いています。

 主に臨床現場、自分の実体験からくるものなのでリクエストにはお応えすることは少ないです。国試前は国試前の仕事をいろいろしているのでそういうイラストを描くこともあります。


イラスト作成ソフト

PCかiPadを使っています。

PC
デュアルディスプレイにして板タブ
クリップスタジオ、SAI、Photoshop

iPad pro
ちょっと小さい方(わすれた)
プロクリエイト 

のどちらかを使います。


 気分というか、家で描きたい気持ちのときはPCで、カフェなど外出先で描きたくなったらiPadにかきます。

Instagramでは看護師の私生活を
載せようとしています
(私生活ゲームばっかりなので
キラキラできない…!)


 iPadは直接紙に描くみたいにできるので一見良さそうなのですが、前のめりになりがちなので姿勢が悪くなり長時間描くのは腰が悪くなりそうなのでたくさん描くときはPCです。
永遠に描いていられる。

5000円くらいしたグリップ
最高

学習する

 これは一番大事で、「テーマを決める」と同時くらいにやります。

 勉強イラストを描きたくて学習しているのではなく

 学習していて
「気づいたら勉強イラストできてた。」
といった感じです。

 ここ履き違えると本当に必要なことが表現できません。

「みんなが反応してくれるから」素敵なノートづくりや、わかりやすいイラストを描くという人もいると思います。
 それは勉強ではなくて素敵な作品づくりがメインになります。

 自分の学習のためではないので成績が上がらない、勉強しているのに…現象が起こる人はこの部分を振り返ってみてください。


学習するときはてきとうに書き殴ります。


こんな感じです。自分しか読めない。妹がくれたメモ帳、ふせんかと思ったら違ったので怒りながらマステで貼りました。
「そういうことね」という理解が得られるまで、その書籍だけで頭に入らなければ関連書籍など文献をひたすら読みます。


イラストを作る

今回はiPadで描きます。
(※スキルがないのでイラストについては何も参考になりません)

 学習したことを載せるというよりは

「それに関係する要素を挙げて、
見たら学習したことを思い出せるようにする」

というのを意識しています。

 その「挙げる要素」というのが

 自分の学習したテーマの
「国家試験レベル」になります。

 というのもTwitterやSNSの小さい空間に臨床の学習をすべて載せられるわけがありません。
 無理に載せることで誤解につながることがあります。
 そのため学習したあと必要あらば、「国家試験だとどんな感じなんだろう」と過去問や教科書に戻ったりします。


描くときは下書きしません。
イラストの仕事の時はもちろんラフや下書きをして調整したりしますが、好きなように描きます。

大切なのは勉強したときに湧いてくる
「描きてぇ!」
の気持ちです。


レイヤーが線画と塗りの2枚しかない
(こちらは看護国試のレベルではないのですがどうしても描きてえ!の気持ちだったので描いた)



内容が合っているか学習しなおす

 描くのは楽しいのですが、この学習しなおすのが辛いため、実は世に出してない勉強イラストがまだまだたくさんあります。

 基本的に「描きてぇ!」の気持ちで勢いよく描いており、何も見ずガツガツ記憶で書いているのですが、そうすると間違えが多い。内容は知っているけど名称が曖昧だったり、内容が古かったり、間違って覚えていることもあります。なので主に参考書や最新のガイドラインを調べて答え合わせとアップデートを図ります。

 勉強にはなるけれど、明らかにイラストを描く時間より時間がかかる、めちゃくちゃめんどくさいのですが、とっても大切な作業です。

よくあるのが勉強したり、調べながら描く人がいますが(ノート作りしている方に多い)
こうした方が圧倒的に頭に入ります。

出力してiPhoneに送る

iPadの方は出力して保存したら勝手にアルバム経由で遅れますが、PCはなぜかWindowsなのでドロップボックス経由で送ります。
(お前もMacになれ炭治郎!!!)

 そしたらSNSに載せるときはコメントをつけて載せます。
 自分はなるべく実践(臨床)ではこうだよ!みたいな感じに学習と実際の現場がつながるようなコメントをしようと心がけています。

 イラストがスラスラ描けるようになりたい
国試受かりたい
成績よくしたい、、、

だけでなく

その先の
「患者さんのために」
「自分の仕事のための学習」
というのを大切にしています。


反応もらうこと

 『出力して〜』からは「描きてぇの気持ち」から離れて己の承認欲求からくる行動なんだろうなと思っています。

 なのでこうして今も続けることができているのはリツイートしてもらえたり、コメントや周りにおすすめしてくださった皆様のおかげです。

 自分のためにたまたまやっていたことが人の役に立つ、そして褒められているようで自分が嬉しくなる。あとで、こんなの描いたよな…と振り返るので学習の定着にもつながります。

ありがとうございます。
これからもたぶんやると思うのでどうぞよろしくお願いします。


こちらが書籍化した勉強イラスト本です。
当時書籍化するなんて思わなかったので
psdデータがなくて全部書き直しました。
毎年国試的中率が高いので看護学生さん
よろしくね!!!!!!!!

サポートしていただけたらチョコレートかいます!描/書く燃料!