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就活と無職時期の短歌

今年、わたしは無事に大学を卒業した。
けれど、就職はできなくて、そこだけ無事じゃなかった。これらの短歌はいちばん憂鬱だった時期に詠んだもの。


履歴書に書けないことが多いんだ英検四級やそれ以下のこと

建前を諳んじつづけた就活期 抑圧の本音 じんましんになる

万人の千尋あらわる春先だ ここで働かせてください

肩書きがなければ昼の桜すらあおぐことすら罪悪おぼえ


ほかにもいろいろあるけれど、とくに気に入っているのがこの四首。
どうしていまこの短歌を公開したかというと、明後日、少しはいまよりもイイ感じな自分になるため、社員さんと面談をすることになった。
いまなら少しはむかしの自分を落ち着いて、振り返ることができる。
今回の四首やそれ以外の短歌でも、社会のシステムを恨んでいて、ギラギラしていた。いまはギラギラしていたのが、落ち着いて、丸くなって、社会よりも就職できなかった自分を恨んでいた気持ちがやわらいでいる。
短歌を詠んでいた日も、けっして立ち止まってはいなかった。

「くぐい」名義でutakataに投稿してます。今回紹介した短歌のほかにもいろいろありますので、ぜひ!

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