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27歳独身INFP女の結婚観


「よく考えた方がいい」?


時々「よく考えて結婚した方がいいよ」と言われるのだけど、いつも何と返せばいいのか分からない。

あの困惑を何かに例えたいんだけどあんまりいいの思いつかない。
塾の先生に「よく考えて問題解いた方がいいよ」って言われるみたいな、歯医者さんに「歯磨いて寝た方がいいよ」って言われるみたいな。イマイチしっくりこないがそんな感じである。


「離婚おめでとうございます」

そういえば今年の初め、休日家にいたら元上司から電話がかかってきて、「離婚届の証人になってほしいからサインちょーだい、家行くわ」とのことだった。「おめでとうございます」って言ったら「話が早くて有難い」と言われた。

回覧板チェック的なノリで離婚証人のサインをし、彼女は忘れ物取りに来たみたいなノリで「急にごめんね!ありがとー!また遊ぼ!」ってその足でそそくさと役所に向かい、10年の結婚生活が終わった。

結婚が益々わからなくなった。まあわからなくていいんだけど、そのわからなさをただ綴ります今日は。笑


一回は、してみたい


私はいつも「結婚願望ある?」と聞かれたら「一回はしてみたい」と答える。ジョークだと思って笑われるが、心底思っている。それほど「結婚」がどういうものなのかわからない。

どうなんだろう。「この人との子どもが欲しい」と思ったときに初めて結婚を考えるのかな。日本では結婚してないと色んな保障が受けられないと友人から聞いた。何それ珍百景。


あ、そう私、めっちゃ好き!ラブ!という相手はいても、先のこと考えたことなかった。今ワタシ、アナタスキ、アナタモワタシノコトスキ!シアワセ!以上だ。それ以上何も求めない。何を求めればいいんだろう。満足でしかない。相手がその気ならあったのかな(私にもそこまで恋に落ちていた時期があったのか、記憶化石)

この人と人生を共にしたいと思ったところで、「この人と生きていきたいから結婚したい」となるのかもイメージができない。結婚とかよくわからんけど一緒に生きよっさー♡と思ってしまう。無知と経験不足が相まって想像ができないというのもあるんだろう、自由を奪われる引き換えに面倒が増えるというイメージしかない。メリットが今の私にはわからない。それを差し置いても結婚したい相手、理由があれば、するだろう。


永遠に結ばれる魔法のようなノリ


そういえば、結婚をした二人について「永遠に結ばれた二人」と聞くことがある。どうして、役所に紙を提出したら永遠に結ばれる魔法がかかるノリなのかわからない。魔法がかかるのなら私も好きな人と結婚したい。

結ばれて幸せになりましためでたしめでたし!の物語が多すぎるからだろうか。とにかく本当に、今の私には、自分事にしたら全く結婚が分からない。だから「一回はしてみたい」なのです。

私は、自分はよく考えたところで失敗するときはするだろなーって思う。失敗しない方がいいしもちろん最大限努力はする。好きな人とずっと一緒にいたいし。でもたぶん私は失敗しない方が難しい。だってこんな愚かな私が、一回も結婚したことないんだから!逆上がり一発でできた人いる?いるか 一番好きな人とは二回目に結婚したい爆笑 一回失敗させて!そしたら結構学ぶだろうから!(そんなの失敗じゃない、逃げるな闘え闘います)

(あの、結婚する人に対して失敗するとか思ってる訳じゃないですよ、私がです!)

そもそも、人の心って契約で結んでどうにかなるものなのでしょうか。結婚するには本当に色んな理由があるだろうから全く一概には言えないけど、「カタチ」へのこだわりが異常に強かねえかin Japanとたまに思います。


そして更に念のためですが、決して「結婚」を否定しているわけではありません。私がわからないだけです。友人や家族の結婚だって、好きな人たちが幸せそうならこちらも嬉しいです。ドレスやお花見るのも好き。同性婚も大賛成。元ウエディングプランナー。誤解なきよう!


元ウエディングプランナーの嘆き


そう、前職ウエディングプランナーです。どんな気持ちでやってたんだよ?!と怒られるかもしれません。


あの仕事は、お二人に結婚を斡旋するわけでも、カップルをセラピーするわけでもなく、「結婚式」というあの一日(いや、数時間)をお二人・ご両家の満足いく形で成功させることです。


シンプルに「楽しい」って感じでした。ご縁があって出会ったカップルと何ヶ月もかけて信頼関係を築いて、自分の人生に好きな人が増える。自分のお客さん大好きで何でもしてあげたくなっちゃって勝手に忙しかった。どんな細かいこと言われても料理長にお願いして嫌な顔されながら叶えてもらった。仕事に全力注ぎすぎて日々生活した記憶がほぼない。

結婚とは何か?とかはどうでもよくて、
「大好きな二人が満足そうで何より!新婦さん世界一カワイイ!素敵カップルー!お幸せにー!」だった。

一番嫌だったのは「結婚式したくないけど親のために」というカップルもいること。無理に挙げなくていいよ的なこと何組かに言った気がする。それでも挙げるなら私の介入するところではないけど、思いの外そういうところで信用されたりした。

結構葛藤の多い仕事だったな。何かと謎なルールも多いし。てかこんな私は何をしても葛藤するハメになるのだ、特に会社員では。納得できないことはやりたくない。結婚式に夢がある人たちとの日々はとても楽しかったしやり甲斐もあったけど、私は「本当に人の役に立ってる」と思えないと絶望的にやる気が出ない。

(ぶっちゃけ、自分が1円も出資してなくて自分がいなくても回る会社の売上よりも自分の感覚の方がよほど大事だ。それがお客さんとの信頼関係にも繋がったのだろうし、結果一番気持ちいい形で数字も上がる)


そんな感じで一生懸命働いて、何組も結婚して幸せな二人を見たが自分が結婚したくなることはなかった。友人の結婚式担当してえ〜〜とはよくなった。でも、そのとき彼氏もいたけど、私の人生に「結婚願望」なるものが現れた記憶はない。

もし、こんな私が結婚する時が来たとしたらどんな相手でどんな心境なんだろうとめちゃくちゃ気になる。そのときにはワインとか飲みながらこれ読み返したい。

ということでひたすら、結婚とはなんぞや劇場でした。