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ファストファッションが安いわけ

今や、高いブランドに高いお金を出さなくてもファストファッション、いわゆるZARA, H&M, FOREVER 21といったところで、安い価格帯で同じような商品が手に入ります。

ファストファッションという言葉をGoogleしたらこう出ました。

”ファストファッション (fast fashion) は、最新の流行を採り入れながら低価格に抑えた衣料品を、短いサイクルで世界的に大量生産・販売するファッションブランドやその業態。”

ミニマム (minimam)と言う言葉は聞いたことはありますか?

工場で服を生産するにあたり、最低生産枚数のことです。

ファストファションの会社はこれをうまく使って、安く効率良くコストを抑えています。

工場には2通りあります。

1つ目は、大量生産で安いところ。もう1つは生産枚数は少なくていいが、生産コストが高いところ。

高いブランドは2つめの生産コストは高いがミニマが少ない工場を使っていて、ファストファッションは1つめの大量生産の工場を使っています。

なぜ大量生産の工場は安いか。ここには働く人たちの給与形態に理由があります。


大量生産の工場は、だいたい1枚服を縫うごとに、いくらと決まっていて縫えば縫うほど給料が増えます。なので、もちろん縫うスピードが早い分、品質はあまり良く無く、まさにファストファッションのクオリティーとなります。

コストは高いけどミニマムが低い工場で働いている人は、時給で働いているので何枚縫おうが給与に差は無く、むしろ丁寧に縫われるので、もちろん高いブランド向けの工場です。

また、ファストファッションの会社は、短いサイクルで大量生産・販売する業態なので、最近では自社でデザイナーを抱えず、工場が他社ブランドの縫製をそのままファストファッションブランドに提供しているところもあります。

ファストファッションの会社からすると、デザイン費用や時間の削減もでき、尚且つ流行の先端のデザインも手に入る。一方、工場側もデザインが同じなので他社ブランドの生産の続きで生産できるので手間が省ける。

最近では高いブランドと同じようなデザインや縫製を、ファストファッションで見かけるし、自社でデザインしている個人の会社からしたらたまったものではないけど、これアパレル生産の実態です。




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