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Made in USA, Made in Japan
数年前まではMade in USAが日本で流行り、日本のアパレル会社がアメリカでT-shirtなどの生産をしているのを見かけました。実際に日本のBeams, United Arrowsなど、大手の別注生産を、昔働いていた縫製工場で担当したこともあります。アメリカでも自然や環境汚染、ローカルコミュニティー貢献に携わっているブランドは、アメリカでの生産を心がけていました。最近では、アメリカ生産も遠のき、日本で生産をしている日本のブランドも多いのではないでしょうか。
ここに理由をいくつかあげてみました。
1、技術
日本の技術は素晴らしく長けており、縫製以外にも生地やパーツなど、海外のものと比べると良さが一目でわかります。また生産過程でのやり取りも丁寧で、アメリカでも日本人が経営している縫製工場は、とても質が良くアメリカでも人気があります。
2、生産コスト
例をあげてみると、T-shirt一枚を作るのに日本だと1000円、アメリカでは600円だとしたら、結局、輸入する際のコストや為替などを考えると、最終的には同じぐらいの値段になります。よって日本生産の方が品質も良く、また工場とのコミュニケーションを取りやすいことから、日本国内生産の方が効率が良いのです。日本の生産コストが高すぎて合わないブランドは、中国や東南アジアでの生産を行っています。実際に服のタグを見ると中国製、バングラデシュ製などが多いです。一方、アメリカのブランドは生産コストの上昇(最低賃金の上昇が原因)でアジアなど海外での生産を余儀なくされています。
3、Made in USAへのこだわりが無くなった
アメリカ西海岸のファッションが一時日本で流行り、ファッションの発信地だったアメリカでしたが、今は流行というと日本をはじめとするアジア圏の方がファッションに敏感で、Tokyoが今では流行の発信地として世界で注目されています。また、昔の日本人は小柄でしたが、最近では食文化や生活スタイルも変わり、日本人の体型が外国人に近づいてきているのもあり、日本アパレルサイズ展開が外国人の体型に合うようになってきているのも一つの要素だと思われます。
日本人として、日本発信のものが増えるのはとても誇らしく、アメリカにいるからこそ日本人で良かったと思うことが多々あります。
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