【読書記録】2023年3月

時間というのはあっという間に過ぎていきますね。もうGWがすぐそこまで!!

1冊目:山尾悠子『ラピスラズリ』

単行本を読んだため、あらすじはありませんでした。省略します。

友人との読書会の課題図書でした。わかるようでわからない物語だった。難しかったです。

ストーリーは3章の【竈の秋】が一番想像しやすかったけど、登場人物が多く視点がくるくる変わるのと、時系列が行ったり来たりするから混乱するのよね。登場人物はメモしながら読んだけど、そうしてやっと読めるって感じでした。

冬眠する人々とは一体何だったんだろう。


2冊目:米澤穂信『本と鍵の季節』

あらすじ(文庫版裏表紙より引用)

堀川次郎、高校二年で図書委員。不人気な図書室で同じ委員会の松倉詩門と当番を務めている。背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、本には縁がなさそうだったが、話してみると快活でよく笑い、ほどよく皮肉屋のいいやつだ。彼と付き合うようになってから、なぜかおかしなことに関わることが増えた。開かずの金庫、テスト問題の窃盗、亡くなった先輩が読んだ最後の本――青春図書室ミステリー開幕!!

初めて米澤穂信さんの著書を読みました。短編連作集だったので読みやすかったです。

【昔話を聞かせておくれよ】からの【友よ知るなかれ】の流れと終わり方が好みでした。松倉くんはきっと数日したら何事もなかったようにひょっこり図書室に顔を出すんだろうなあ。そんな想像が出来ました。

続編も絶対面白いと思うので、読みたいです。


3冊目:山本幸久、古沢良太『コンフィデンスマンJP プリンセス編』

あらすじ(文庫版裏表紙より引用)

ダー子、ボクちゃん、リチャード、そして五十嵐の正体は、華麗に人を騙すコンフィデンスマン(信用詐欺師)。世界有数の大富豪・フウ家の10兆円の遺産を、誰も知らなかった謎の隠し子「ミシェル」が相続するらしい。噂を聞きつけたコンフィデンスマンの3人も華麗にコンゲームを仕掛けるが……。

コンフィデンスマンのノベライズ版は映画とまたひと味違うシナリオになっているので読むのが楽しみなのですが、プリンセス編のノベライズもかなり面白かったです。

映画ではラストの方まで打ち解けることがなかったフウ家の三兄弟が、こちらでは徐々に打ち解けていくのがわかっていくし、赤星がコックリにとってイイ人でとても良い。

英雄編のノベライズ版も手に入り次第読みたいなあ。


4冊目:高山真『エゴイスト』

あらすじ(文庫版裏表紙より引用)

「母が死んで、『死にたい』と思っていた僕の何かは死んだ」。14歳で母を亡くした浩輔は、同性愛者の本当の自分の姿を押し殺しながら過ごした思春期を経て、しがらみのない東京で解放感に満ちた日々を送っていた。30代半ばにさしかかったある日、癌に冒された母と暮らすパーソナルトレーナー、龍太と出会う。彼らとの満たされた日々に、失われた実母への想いを重ねる浩輔。しかし、そこには残酷な運命が…。龍太と母を救いたいという浩輔の思いは、彼らを傷つけ、追いつめていたのか?愛とは、自らを救うためのエゴだったのか?

鈴木亮平さんと宮沢氷魚さんで映画化された作品です。ちなみに映画は未視聴です。

とても読みやすく、3~4時間で読み切ってしまいました。

「誰かのため」って何かをするけど、結局それは自分のためなんだよな……って思わされた。純粋な気持ちからの行動も見方を変えたらエゴに映ってしまうよなあ。そもそも「愛」自体がエゴとすら思えてしまう。

こちらは著者の高山さんの自伝的小説らしい。高山さんの考え方とか知りたくなったのでエッセイも読みたいです。


5冊目:池井戸潤『不祥事』

あらすじ(文庫版裏表紙より引用)

ベテラン女子行員はコストだよ――そう、うそぶく石頭の幹部をメッタ斬るのは、若手ホープの“狂咲くるいざき”こと花咲舞。トラブルを抱えた支店を回って業務改善を指導する花咲は、事務と人間観察の名手。歯に衣着せぬ言動で、歪んだモラルと因習に支配されたメガバンクを蹴り上げる!新ヒロインの活躍が痛快なオフィス名編集。

2014年に俳優の杏さんが主演で【花咲舞が黙ってない】というタイトルでドラマ化している本作。ドラマは未視聴なんですけど、これを読んでめっちゃドラマが見たくなりました。アマプラでは配信されていなくて残念です。

連作集でサクサク読めたし、面白かった。

最後の章、あんなに簡単に引き下がるタイプの父親だろうか?とは思ったものの、スカッとするラストで良かった。

花咲舞シリーズ読み切りたいなあ。


おわりに

3月は5冊の読了で、そのうち3冊が積読でした。今日時点で残りの積読は23冊。鈍足ですがこれでも徐々に減っているんだよ!

しかし、積読を消化すればするほど続編などの関連書籍が読みたくなって、読みたい本が雪だるま式に増えていく……嬉しい悩み。

最近推している推しが読書家なので、推しが読んでるらしい作品も読みたいし、もっと読書に時間を割きたいなあ。


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