【読書記録】2022年11月
あっという間に今年も師走になりました。12月に入ってからは毎日滅茶苦茶寒いです。今もこたつから出られません。
今回は11月に読んだ本の読書記録です。
1冊目:樹原アンミツ『東京藝大 仏さま研究室』
あらすじ(文庫版裏表紙より引用)
初めて読む作家さんの作品でした。
仏像の補修技術の話のような専門的な部分は難しかったですが、「仏さま研究室」に在籍する学生ひとりひとりが仏像と向き合いながら自分自身とも向き合っていく様子は涙腺を刺激されました。
私は旅行をするときに寺院などに足を運ぶこともありますが、建物の造りに興味が向いてしまい、仏像をまじまじと見たことがあまりありませんでした。でも、この作品を読んでみて、これからは仏像もじっくり見てみたいなと思いました。
この「仏さま研究室」は東京藝大に実在する研究室らしいのですが、実際の研究室にも興味が出てきます。
2冊目:ヘルマン・ヘッセ『デミアン』
あらすじ(文庫版裏表紙より引用)
こちらは友人と月イチで行っている読書会の課題図書でした。友人が選書したものです。
この読書会のおかげで自分では手に取らないジャンルの作品も読めてありがたいです。
さて、この『デミアン』。宗教や哲学的な部分があり、大変とっつきにくい内容でした(個人比)
でも、シンクレールの幼少期やピスト―リウスとの出会いのシーンなど想像しやすく読みやすい部分があったのが救いでした。
この作品のラスト、シンクレールが戦場で負傷し、運ばれた場所の隣の寝床にいたのは本当にデミアンだったのかどうか考え続けています。
①本当にデミアンだった
次にシンクレールが目を覚ました時に隣がデミアンではなく別人だったのは、デミアンが息絶え別の場所に運ばれたあとだったから。
②別の場所で死んだデミアンがシンクレールの夢枕に立った
デミアンがシンクレールに「会えなくなるけれど」的な別れの言葉を告げたことから、デミアンが死んだことは確実な気がしています。別の場所で息絶え、シンクレールの夢に出てきて別れを告げたのではないかと思いました。この物語では何度も夢の話が出てきたので、最後に会ったデミアンの姿が夢でもおかしくはないのかなあ。
どちらにせよ、デミアンは死んでしまったように思います。そして、シンクレールもまた生きてエヴァ夫人のところに帰ったとは思えませんでした。
この物語自体がシンクレールの死に際の走馬灯を語ったものだと私には思えたので。
3冊目:辻堂ゆめ『悪女の品格』
あらすじ(文庫版裏表紙より引用)
誰も死なないミステリーだけど、結構胸糞悪い展開が見られます。イジメの描写が苦手な人は注意が必要な作品です。
私は珍しく結構序盤で犯人の目星がつきました。でも、真木の真意が最後の方までわからなかったので最後まで楽しんで読むことができました。
面白かったけど、最後まで読んでみての感想は「全員何かしら狂ってるなあ……」でした。
唯一まとも風だったのは三股彼氏の中の一人、新太郎くらいかなあ。手をあげずにキチンと別れを受け入れたし、過去のイジメにもほとんど関わっていないようだったし。
あとの登場人物はみんな訳あり過ぎてダメだ……
おわりに
11月は3冊の読了でした。
今年はあと5冊読めば2022年の年間読了冊数が60冊になるので、ボチボチ頑張りたいです。
本当は年間100冊くらい読みたいのだけど中々難しくて、私はいつも60冊前後しか読めないんだよなあ。
毎月8冊強を読了って読める月と読めない月の差が激しい私にはとても難易度が高い。
願望は置いといて、これからもゆるっとマイペースに読書を続けていきたいです。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?