【読書記録】2023年2月

3月も中旬になってしまいました……!!
2月の読書記録です。

1冊目:柚木麻子『終点のあの子』

あらすじ(文庫版裏表紙より引用)

プロテスタント系女子高の入学式。内部進学の希代子は、高校から入学した奥沢朱里に声をかけられた。海外暮らしが長い彼女の父は有名なカメラマン。風変わりな彼女が気になって仕方ないが、一緒にお昼を食べる仲になった矢先、希代子にある変化が。

柚木さんの作品は過去に『ランチのアッコちゃん』『3時のアッコちゃん』『伊藤くん A to E』を読みました。伊藤くん~は読みながら苛立ったのを覚えています。アッコちゃんシリーズは元気になれるので好きです。

そして、今回読んだこちら。短編連作集です。
全部で4篇収録されていて、1つ目の「フォーゲットミー、ノットブルー」を読んでいてザラザラとした気持ちになりました。学生時代の自分と対峙している気分になったからかもしれません。それだけ柚木さんの描写がリアルだったのだと思います。

一番好みだったのは「ふたりでいるのに無言で読書」でした。学校生活を送るうえでは交わることのないタイプの二人がひょんなことから交流が始まって仲を深めていく。それはひと夏限定だったけれど、高校という柵がなくなったらまた友情を深めてほしいなあ、と思いました。


2冊目:星新一『ボッコちゃん』

あらすじ(文庫版裏表紙より引用)

バーのマスターが趣味で作った、美しいロボット「ボッコちゃん」。見た目は人間そっくりだが、できるのは簡単なうけ答えと酒を飲む動作だけ――。ショートショートの代名詞とも言うべき表題作をはじめ、「おーい でてこーい」「殺し屋ですのよ」「暑さ」「冬の蝶」「親善キッス」など、知的なユーモアと鋭い風刺で意外な結末へと導く50編を収録。日本でもっとも広く読まれているショートショート集。

30代にして初めて星さんのショートショートに触れました。
どの話も面白いのですが、ひとつひとつが濃密で一冊を読み切るのに時間がかかりました。

私が特に印象に残ったのはあらすじでも紹介されている「おーい でてこーい」です。過去にしてきたツケが未来に降りかかってくるんだなあ……と恐ろしくなりました。なんでも隠してくれる都合のいい穴など存在しないよね。

気が向いたら別のショートショートも読んでみたいです。


3冊目:東野圭吾『探偵ガリレオ』

あらすじ(文庫版裏表紙より引用)

突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮かんだデスマスク、幽体離脱した少年……警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学。常識を超えた謎に天才科学者が挑む、連作ミステリーのシリーズ第一作。

テレビドラマや映画で言わずと知れたガリレオシリーズの原作小説に手を出しました。
ドラマも映画も流行っていた時には未視聴でしたが、昨年アマプラで「容疑者Xの献身」と「真夏の方程式」の映画を見て原作読みたい!!と思い立ち既刊全巻購入しました……

一作目のこちらは短編連作集で、読みやすかったです。
科学に疎くても楽しめてよかった。五章の「離脱ぬける」の仕組みは何となく学生時代に習ったことがあるような気がしました。

科学的なトリックは勿論のこと、人間関係から窺える動機も練られているから流石だな!と。面白かったです。


さいごに

2月は積読を3冊減らしました。
本日3月15日時点で積読は残り26冊。図書館で借りた本と友人から借りた本を優先して読みたいので今月は積読消化できなそう。あと半月しかないし……

やりたいこといっぱいある割にスマホに割く時間が長すぎるのでどうにかしたいです。

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