【読書記録】2023年4月
あっという間に5月も中旬です。早速、4月の読書記録にまいります。
1冊目:綾辻行人『十角館の殺人〈新装改訂版〉』
あらすじ(文庫版裏表紙より引用)
言わずと知れたミステリー小説ですね。綾辻作品を読んだことがなくて、手始めに館シリーズを読んでみることにしました。
その場にいる人々が皆殺しされるミステリーはほとんど読んだことがないので、新鮮で面白かったです。犯人の行動力が凄い。よく頑張った。
この作品の感想でよく言われている「ある一文」を読んだときには自然に「マジか……」という声が出ました。
他の館シリーズもぼちぼち読んでいきたいです。
2冊目:アンデシュ・ハンセン『脱スマホかんたんマニュアル』
あらすじ(文庫版裏表紙より引用)
著者はアンデシュ・ハンセンさん、マッツ・ヴェンブラートさん、訳は久山葉子さん。
『スマホ脳』のジュニア版として書かれたようで、この本に出てくるエピソードの登場人物はいずれのケースもティーンエイジャーです。
大変読みやすく書かれており、あっという間に読めます。
この本を読んで、スマホの使い方を改めようと思い、とりあえず就寝時に寝室へスマホを持ち込むのを止めました。
スマホしながら寝落ちするのを止めた結果、入眠時間も早くなり、中途覚醒もほとんどなくなりました。
スマホの使い方を改めたい大人にも、これからスマホを持つお子さんにも参考になる本ではないかなあと思いました。
3冊目:東野圭吾『予知夢』
あらすじ(文庫版裏表紙より引用)
ガリレオシリーズ第二弾を読みました。第一弾に引き続き短編連作集なので読みやすいです。
個人的には第五章の「予知る」が一番楽しく読めました。
一組の不倫カップルの痴情の縺れかと思いきや、それだけじゃないのが良い。
最後も実に不穏で「生きて帰ってこられなかったんだろうなあ……」と想像できてしまうのが結構好きでした。
4冊目:綿矢りさ『嫌いなら呼ぶなよ』
単行本のため、あらすじは省略します。
こちらはアメトーーク!の読書芸人で紹介されていて、気になって購入しました。めっちゃ面白くてあっという間に読んでしまいました。
短編集で4編収録されていて、特に好みだったのは表題作の「嫌いなら呼ぶなよ」と「老は害でも若も輩」です。
「嫌いなら~」は不倫した夫を妻と妻の友人たちが糾弾する話で、夫目線なのが新鮮だった。不倫をしたのは自分自身なのにもかかわらず、内心釈然としない感じなのが面白かった。
「老は害~」は作家(綿矢さん)とライターに挟まれる若き編集者の苦悩が描かれていて面白かった。延々とメールで言い争う作家とライターを静観していたら自分に飛び火する……なかなかに面倒な状況を面白く読めました。
こんな小説を書けてしまう綿矢さんって実際にはどんな方なのか興味がわきました。
5冊目:宮下奈都『太陽のパスタ、豆のスープ』
あらすじ(文庫版裏表紙より引用)
この小説では沢山の食事が出てくる。主人公の明日羽が作ったり、ロッカさんが作ったり、明日羽の家族が作ったり、食堂のご飯だったり……
何を食べるかも重要だけど、誰と食べるかも大切なことで、漠然と「食事って大事なことだよな」と思わせてくれる本でした。
どんなに辛いことがあってもいつかはお腹が空くし、食べることは本当に大事。
本の中でル・クルーゼの鍋が大活躍するから、ル・クルーゼの鍋が欲しくなってしまった。
おわりに
4月は5冊の読了でした。
「十角館」「脱スマホ」「嫌いなら呼ぶなよ」は購入後に積まずにすぐ読みましたが、4月は調子に乗って本を買いすぎたので一時的に積読エリアが34冊になりました。
今日時点で29冊までに減っていますが、積読消化頑張ります。
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