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初対面の相手と何を話すか?

まずは、最近よく拝読させていただいている、u1さんというクリエイターさんのとある記事について紹介させていただきたい。

あまり考えたことのない題材であったため、とても新鮮で興味深く読み進めることができた。
長い記事というわけでもないので、まだ読まれてない方は一度さらっと読んでみてほしい。わかりやすい文章なので、一度読むだけで楽しめると思う。

さて、このu1さんという方は、INFJ繋がりでフォローさせていただいている方なのだが、この記事においては、私個人としてはあまり「INFJとしての共感」のようなものを抱かなかった。
というのも、前述した通り、私は初対面の相手に対して、「どんな話題が良いかな!?」と思案することがほぼ全くないのである。
いわゆるINFJである人たちは、初対面の人と会うたびに、こういった緻密で繊細な思考を繰り広げているのだろうか?それとも、私のように、全然何も考えていないようなINFJもいるのだろうか?

当記事では、MBTIの話は一旦置いておいて、私なりの「初対面の相手と何を話すか?」について考えてみたいと思う。
これまで意識してはいなかったが、改めて考えてみると、それなりの思考の流れはあるように思う。

①相手の年齢と性別

まず見るのはこれである。

同性である場合は、それ以外のケースよりも話題の選択肢は広がる。
例えば、「一人暮らしか実家暮らしか?」「未婚か既婚か?」「恋人はいるか?」「子供はいるか?」などなど、(デリケートな話題なのでおそらく私がこれらの内容を相手に直接質問することはないが、)年の離れた異性などに比べると、こういった話題が広がる可能性が高いと言えるだろう。
相手が若い女性であれば、恋バナのようなものが始まる可能性もある。
相手が年上の女性であれば、こういった内容に関して私の方が質問されることも少なくない。

また、性別に関わらず、同年代である場合は、趣味などに関して話題が合うことも少なくない。
好きだったテレビ番組、ハマっていたゲーム、全巻持っていた漫画、子供の頃流行っていた遊び、好きな駄菓子などなど。
過去の話ではなく現在の話でも、「最近釣りを始めた」だとか、「登山にチャレンジしてみようと思ってる」など、同年代であればなんとなく活動内容が(体力的に)似ている可能性が高いのだ。

これらはただのカテゴライズであり、私自身が話題を選ぶ方法というよりは、「こういう傾向がありそうかな」「こういった話題になりそうかな」と私が勝手に予測するのに使っているだけである。
初対面の相手と話すときに、多分、ほとんど無意識で私が考えていることである。

②相手の雰囲気・態度

これもある意味では第一印象に近いかもしれない。
話す方が好きそうなのか、聞く方が好きそうなのか。
ガンガン質問して自分も話したいタイプなのか、あまりプライベートな話題は話したくないタイプなのか。
初対面で、私に対して良い印象を抱いているか、その逆なのか。
などなど、つまりは「私はこの人と会話しても大丈夫そうかな?」ということをなんとなく見極める。

何で判断しているかというと、姿勢や目線、表情、声のトーンや大きさ、言い回し、会話のテンポなどである。
ざっくり言うと、会話のラリーがぽんぽんぽんと進んでいく場合は、「この人は私と話してくれる」と感じるし、少し話して沈黙・言い淀んで気まずくなる、と言った場合は「あまり話したくないのかなあ」と感じるということだ。
もちろん、後者の場合でも、「会話はしたいが上手く話せない」というケースはある。そのあたりは、やはり目線や表情、声のトーンで判断することになるだろう。

相手が話したそうであれば聞くし、そうでなければ私が話すことになる。
そもそも会話自体に乗り気でなさそうであれば、黙ってにこにこしているか、もしくは当たり障りのない話をするかになるだろう。

③話題選び

ここまできてようやく、本題である。
①で予想して、②でこちらのスタンスを決めて、③でようやく話題を選ぶ。
ちなみに、①は会話に入る前の視覚情報での判断(一瞬)で、②は挨拶だとか自己紹介だとか「今日は暑いですね~」みたいなどうでもいい会話での判断(30秒くらい要する)である。

で、何を話すかということなのだが。
まず、基本的に私はあまり率先して話さない(前提ぶち壊し)。
②で相手のことを「話す方が好き」「積極的にコミュニケーションを取りたい」「根掘り葉掘り聞きたい」「自分の話を聞いてほしい」というタイプだと判断していた場合は、特に。
相手の話に対して、笑顔で相槌を打って、適度に驚いたり、笑ったり、たまに質問したり、大丈夫そうな隙間があれば現在の話題に即した自分の話をする。

このとき、相手の提案してくれる話題がなんであっても多分私は怯まないし、仮にそれが下ネタを含むようなセクハラまがいの内容であっても、「ええ~もう面白いこと言いますね!」みたいにして適当に流すことができる。
なので、一見「それなりに会話が盛り上がってる」ように見せることができるのだ。
「盛り上がってくれた」と相手に思ってもらえれば、初対面のコミュニケーションとしてはまあ成功なのではないかと思うので、そう見えるように私は反応するのである。

次に、②での分析において、相手が「会話する気はあるけれどあまり話し上手ではない」「相手の話を聞く方が好き」「何か話したいが何を言えばいいのかわからない」といったタイプであった場合。
この場合は①を考えて、一般的にはこういう話題が通用しそうかな?というものをいくつか話してみる。

【共通】
・どこ(何県)出身なんですか~?
・学生時代は何部に入ってましたか?
・最近ハマってることとかありますか?おすすめとかあります?
・食べ物は何が好きですか?  などなど

【女性・同年代か年下】
・肌めっちゃ綺麗ですよね!何か気を付けてることとかあります?
・それ(服やカバン、アクセサリーなど)めっちゃ可愛いですね!
・最近体力の衰えを実感してて・・・まじですぐ疲れるんですよ・・・
・インスタとかやってます?  などなど

【女性・年上】
・それ(服やカバン、アクセサリーなど)めっちゃいいですね!
・スタイルめっちゃ良くないですか!?私もそうなりたいです・・・
・〇〇さんってなんかかっこいいですよね
・聞いてくださいよ~最近唐揚げを揚げるのにハマってるんですけど
                        などなど

【女性以外・同年代】
・昔〇〇って番組ありましたよね!観てました?
・小学生の頃、〇〇っていうゲームにめちゃくちゃはまってて~
・ポケモンカードとか遊戯王カードも集めてましたよ(笑)
・この歳になってまじで老化を感じてて怖いんですけど などなど

【女性以外・年下】
・今って何が流行ってるんですか??
・いや~お若くていいですね!なんか眩しい!羨ましい!
・一人暮らし始めたばっかりだったら〇〇とかおすすめですよ~
・もしかしてジェネレーションギャップある・・・!? などなど

【女性以外・年上】(苦手範囲)
・お休みの日とか何されてるんですか??
・なんか趣味とかありますか??
→上記の話をとにかく掘り下げて、「すごいですね!」「へえ~面白そう!」「私もやってみようかな~」
・最近私は〇〇にハマってるんですけど~  などなど

みたいな感じだろうか。
相手への興味を示しつつ、全体的に褒めてる雰囲気で、好意的な感じで話すのが共通項である。
ここでは、相手の地雷を踏まなければよしである。会話内容はなんでもいいし、あんまり深く考えたことないな・・・。
話しながら相手の反応を見て、話題を調整していくスタイルが多い。

最後に、「相手があまり会話に乗り気ではない」場合。
この場合は、もう何も言わずに微笑んでいるか、もしくは本当にどうでもいいような中身のない話をぽつぽつ投げかけるだけである。
どういう話題か?というと、下記のようなものである。

・最近暑いですよね~嫌になっちゃう
・早く梅雨明けてほしいですよね~
・明日が月曜日なのめっちゃ憂鬱ですよね~
・もう今年も半分終わりましたね~ほんと速いですよね などなど

ポイントは、相手が返事をしなくてもギリギリ大丈夫な内容を話すことである。質問形にして無視されてしまうと、場の雰囲気がめちゃくちゃ悪くなってしまうので、最悪相手が「はあ・・・」みたいな返答でも、会話としては悪くないように見える話を振るのである。
こういう場合は、主に天気の話と時候の話しかしないかもしれない。
あとは、まじでどうでもいい自分の話(私、自分が飼うなら犬が良いな~と思ってるんですよ!みたいな)を一方的に話すとかかなあ。

以上が「私が初対面の人と話すときの話題の選び方」の話なのだが、最初に記した通り、私はこれらのことを意識的に思案することはほとんど全くない。
①と②はほとんど無意識にやっていることだし、③は何も考えずに口から出る言葉の一例である。

そうなのだ。
実は私は舌が30枚くらいあるのだ。

人見知りもしないし、どんな内容でもにこにこ聞くことができるし、話せと言われればどうでもいい話を無限に話すことができる。
「私、昔、『ありったけ』のことを『あったりけ』だと思い込んでて実際にそう言ってたんですよね~」みたいな本当にどうでもいい話で3時間くらいなら話し続けられると思う。
(そういうとき、後になると自分が何を話したのか一切思い出せない。)

重要なのは、「相手の地雷を踏まないこと」と、「なんか盛り上がってるような空気感を作ること」もしくは「気まずい空気にしないこと」だ。
それで「なんか変な人だったよね」って思われるのは全然構わない。私はその場を平和(ギスギスさせず)に進めたいだけであって、好かれたいとか仲良くなりたいとかはほとんど思っていないからだ。
というかそもそも他人に対する本気の興味があんまりないからな・・・。

もちろん、「この人面白いな!」という人に出会うことができれば、仲良くなりたいと思うこともあるし、そういった場合私は「もっとこの人の話を聞いてみたい!」と感じる方である。
なので、その場合は、あんまり自分から話題を提供していっぱい喋るというふうにはならないかもしれない。

話していて心地いいなと思うのは、自分と似たスタンスの人だろうか。
はしゃいでいるのは楽しいからではなく盛り上げるため、質問するのは相手に興味があるからではなくコミュニケーションの一環として、という人がいれば、肩の力を抜いて話すことができる。
話せと言われればいくらでも話せるけど、それはあくまでパフォーマンスであって、必要がないなら黙っていますよ、みたいな。

中身のない会話で場を繋いでくれる人が相手だと、「今日暑いですよね」「わかります、暑すぎですよね」「アイス食べたくなります」「あ、コンビニで新しく出た〇〇っていうアイスが美味しいらしいですよ」「まじですか、帰りに買ってみます」「持って帰る間に溶けそうですけどね(笑)」「いやあほんとに、なんでこんな暑いんですかね」「まだ7月なのにね」「真夏になったらもっと暑くなるんですよね。無理すぎます」「無理すぎますよね」みたいな会話で永遠に話が続くからね。楽です。とても。
そういう人は多分、こちらが黙っていても、「機嫌悪いんですか!?」とは思わない可能性が高いだろうし。

そういう意味では、相手のパーソナルなことについて質問していくよりも、その場の(環境における)共通認識みたいなものについて話す方が無難なのかもしれないね。
花が綺麗ですねとかあの鳥初めて見ましたけどなんですかねとか。
初対面なら、そのくらいの会話が不快感なく続くだけで及第点であると思う。

2回目以降に会うだとか、もっと仲を深めたいという状況であれば、パーソナルな部分にも踏み込んだり、自己開示していくのも重要だと思うけれどね。
そんでそっちの方が難しいよね、多分。

相手のパーソナルな部分を読み取ったり、解析したり、それをもとに質問を色々考えたりできる人、本当にすごいと思う。
私はフィーリングだけで喋るし、相手の反応と返答で微調整するくらいのことしかできない。これ、単に私が無礼なだけでは?って思い始めてきたので、そろそろ締めようと思う。

まあ、今回はそんなようなお話でした。
ではでは、今回はこのへんで。




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