『ありのままの自分』って結局何なんだろうな

食わず嫌いだった事を先に
お詫びしようと思います。
『ごめんなさい、新庄さん』

今は監督、いや、ビックボスかな。

ビックボスの、
薄毛やクセ毛の選手へとして『個性的な髪型、大歓迎だよ』って記事を読んだ。

すうぅううううううっと
何かが喉から落ちていくのを感じる。

私はずっと髪が少なかった。
『猫毛だね、柔らかい』

そう言われて今まで来た。
海外で、「アジアの人は真っ黒で硬くて切り辛いから切りたくないんだよ」と言う人も私の髪は喜んで切ってくれた。

本当に柔らかいのだ。
それでいて本当に少ない。
一つに結んでもネズミのしっぽしかない。
5年前に離婚調停を初めて
1年かけて成立した時には円形脱毛症が凄かった。隠しようも元々髪が少ないのだから
隠しようが無い。
幸い、
背が高くてしゃがまない限り頭部は見えない。

それから円形脱毛症は治ったり、
またポコッと起きたりしながら、今に至る。

拒食も重なって、もうスッカスカである。
分け目がモーゼみたく
海を分かつように頭皮を晒している。
もう今年45になるし、
もともと見た目にお金を掛ける方ではないので放置している。
外出時には帽子を被ればいいし、
仕事も福祉と言う事も有るのか、円形脱毛症なんですよ、(∀｀*ゞ)ｴﾍﾍで済んでいる。

でもビッグボスの言葉に、
すうぅっとなった自分に
『やっぱり私の気持ちは気にしてるんだよね』って事も改めて知った。

『どうしたの？』と言われる事もある。
そんな時は『いやー禿げちゃってまして(*´з`)って茶化してきたけど、言われるのも嫌だし、言われなくても気にしてる自分。

きっと私は坊主頭が似合うと思う。
父もスキンヘッドだし、
似合う家系だと思われるけれど、
子ども達から相当ブーイングなのも分かる気がする。　
『野球してる子みたいに切ったらダメかな』と
言うと揃って『ダメ！』と言われる。

そうだよねぇ。
母が触って気持ちいい五厘ゴリンは嫌かなぁと
今じゃないのだろうなと思っているけど、　この薄毛には正直愛想が尽きている。

女性は禿げない、
そうだろうけど、
この紙一重みたいな感じも、
それはそれで嫌なんだよね。

ありのままの自分って事になるのだろう。
髪が薄くたって円形脱毛症だって、
『それが私ですもの』って事になって、
♪ありのままの～♪って流れるんだろうけど、
私はそんなありのままなら嫌だ。

『ありのままの自分でいい』って事になったら、私なんか卑猥だし
妄想凄いし
とてもじゃないけど公共には出る事が出来ない。

カナダで暮らしていた時は
ルームメイトは女の子で
私と凄く似た考えや価値観だったから
お互いほとんど裸族で過ごしていた。
パンイチでテレビ見てネットしてお菓子食べて。
凄く楽ちんだったし快適だった。

『ありのまま』って
自分の感情を
相手にド直球に投げつける事でもない。

お箸の持ち方が間違えていて、
給食が遅い子がいた。
担任の先生も傍に付いて「こうだよ」って教えても、それは既にクセづいている。
それで担任の先生が連絡帳に「お箸の持ち方をご家庭でもご確認下さい」旨を書かれたら「それは学校で教えてもらえればいいですから」とお怒りの電話を貰ったそうだ。

宿題を忘れて来た子に追加プリントを渡すと「塾やピアノの習い事でこれ以上増やさないでください」とお叱りを食らったそうだ。

それがその方々の「ありのままの自分」だとしたら猿山のサルと同じだなと思う。

5年間、教育委員会に所属して
色んなことを見聞きして
そりゃ先生たちは辛いはずだと思った。

『アナと雪の女王』の言う「ありのまま」ってそんな事だったっけと思う。
色んな場面でよく聞くようになったけど、時々「ん？」と言う違和感もある。
アナとエルサは
自分の生きる道や使命を見出して
常に自分の変化を認めていたんじゃないのかなぁ。
現状維持で良いなら、つまんないなって
そんな『ありのまま』なら
『Norikoのまま』を選択します。

ヘッダーは、
ありのままの娘が本の読み聞かせをして
ありのままの息子、全拒否の
懐かしい一枚です。
本能のままに、とも言うーーー。

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