見出し画像

実験6. 銅板に模様をつけてみたい

銅は水に濡れるとすぐに変色する素材です。
その反応の速さを利用して、模様をつけてみようという実験です。


画像1

用意するのは銅板と霧吹き。
銅板は表面をコーティングしていないものをチョイス。


画像2

手順は霧吹きで銅板に水を吹きかけるだけ。
ポイントは水滴の大きさと量でした。
銅板に直接噴霧するより、空中に噴霧して、落下してきた水滴を銅板に乗せる方が調整しやすかったです。
あとは濡れないところで放置しました。


画像3

数時間もすると、少しずつ模様が浮き出てきました。
写真は24時間後、水分が完全に蒸発してなくなったところです。
ちゃんとツブツブができました。


画像4

よくみると青っぽいというか、白っぽいツブツブもみられます。
大きいツブほどその傾向がみられるので、どうやら銅と水が触れている時間に原因がありそうです。


画像5

ちょっと光の当たり方を変えて撮影すると色味が変わって、随分落ち着いた印象。これも金属の面白いところですね。


画像6

こちらは同じように水滴で変色させて数ヶ月ほど経ったもの。
全体的にくすんできていい感じです。
これは雨を利用してつくりました。
雨の日に窓を開けて、網戸越しに入ってくる粒の小さな雨水を銅板に乗せることでより自然な模様が出来上がります。


僕はこういう模様を見るとお墓に使われる御影石(花崗岩)みたいで綺麗だなと思うのですが、こういうツブツブ、苦手な人は苦手ですよね。

そういう方は、模様じゃなくて、スポイトを使って絵や文字を描いてみるのもいいかもしれません。他にも、塩水を使って反応速度を早めてみるとかやってみたいです。



ちなみに、実験に使った銅板はこちらの花器です。
今回のような実験には真鍮のものより銅の方が反応が強く出ます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?