見出し画像

空を見上げて海を見つめて

寝っ転がって空を見上げながらボーッとしていると、海鳥が3羽旋回しながら飛んでいる。しばらくぐるぐると3羽で旋回していたがしばらくして別々の方向に飛んでいった。朝の挨拶?はたまた餌の情報交換?「朝ごはん、取れました?」「いや〜、この辺小物しかおらんのですわ」「あっちの方に魚が群れてましたで」みたいに会話しているのか。(なんで大阪弁なのかわからないけど)

蝉がけたたましく鳴いていて、蝉も空を飛んで木から木へ移動している。ガツっと音がしたと思ったら、カナブン。カナブンはスピリチュアルな意味があるみたいで、幸運を運ぶと言われている。朝からツイてる!調べてみたら、色によってメッセージが違うみたい。茶色っぽいカナブンだったが、悩んでいることの心の負担が軽くなり、解決するようだ。魂が洗浄される最も強いパワーらしい。そんなに悩みないけど気づいていないだけで実はあるんだろう。ありがとうカナブン君。私の魂綺麗にしてやって。当たるのか当たらないのか、どちらでにしてもこういうストーリーって楽しい。自分にとって都合の良いことは、都合の良い方に全て信じるのが私の信条。

他にも蚊やら、蜂やら、小さい鳥やら、とにかくいろんなものが飛んでいて瀬戸内海の空は飽きない。1ヶ月前はよくウグイスが鳴いていたけれどさすがの暑さに体力温存?とにかく蝉の鳴き声がこれでもかーというぐらい鳴り響いている。夏って感じ。

海をボーッと見ると、時折ボートやら、小型の船やらが通り過ぎる。波は穏やかにそよそよと音を立てて、波打ち際にパシャーという音が聞こえる。蝉の鳴き声にかき消され気味。蝉パワーすごい。あんなにずっと鳴き続けるって、女子会でおしゃべりし続けるパワーより体力がいるのでは?「隣の蝉には負けへんで」、みたいなことってあるのだろうか(なぜか大阪弁)負けず嫌いな蝉たち。

空と海。空海って良い名前だ。天才的なネーミング。羨ましい。空と海を見ていると1200年の時を超えて空海と繋がっているような気がしてきた(笑)また時空を超えて全てが繋がっているような気がしてきた。今も空海は生きている。確かにそうかも、と思えてくる。以前見た空海が手がけた曼荼羅のように、空を見上げて、海を見て、そよ風にあたっていると太陽から得られる恵みを全て受けて、自分が大日如来になって、全てと繋がっている感覚が芽生えてくる。

太陽がなければ、さらに太陽との絶妙な距離感で地球が存在しなければ空も海も蝉も風も何もない。空気も水も植物も動物も人間も何もない。どれをとっても自分では全く努力していないのに、受けているこの恩恵。自分で頑張ってないと言えば、心臓を動かすのも、呼吸をするのも、汗をかくのも、排泄するのも全てそうだ。自分1人の生命を維持するにもいろんなものが、ちゃんと動いているから。

自分の意思で何かするのって、そう考えたら10%ー15%ぐらいなのかもしれない(かなり適当)。だとしたら、その少ない割合の中で自分がやりたいことは行動したいと改めて思う。さらに10−15%の中には、自分ができると思っていないことも、潜在的に隠されているという気もしてきた。そもそも85−90%ぐらいは自分の力で生きていないのと仮定すると、成るように成るってこと。できるかどうか悩むより、やるだけやってあとは、自然に任せる。自分にはできない、ダメだと思ったとしても、もがくのやめてなるように任せる。気楽に生きる。

しみじみ奇跡の中で生かされていると感じた夏の朝。自分がチャージされたこの感じ。自然の力ってすごい。


いいなと思ったら応援しよう!