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続けていることある?

和歌山県の橋本で今年始動ねの「筒香スポーツアカデミー」少年少女たちが硬球で野球をやる施設。筒香嘉智選手が私費を投じて、子供達に天然芝で野球をしてほしいという願いから造られた野球場。私の生涯トップ3に入る「フィールド・オブ・ドリームス」を彷彿させる。アカデミーの運営は筒香選手のお兄さんが運営をされていて、元学校の先生でこれまた素晴らしい方なのだ。芝はバミューダグラスのタホマという種類らしく、きめ細やかで裸足で歩くと気持ち良い!子供達が朝早くから声を出しながら、この芝の上で野球をしているのを見ていると、ワクワクしてくる。

芝も素晴らしいのだけど、そのアカデミーの方針が最高で『自分で生きる力を持つ子供を育てる』というもの。子供達に手取り足取り教えるのではなく、自分で考える力をつけてもらうという指導法。わからないことを聞いてくれば、教える。ただ言われた通りやるのが正解ではなく、自分で色々と考えさせると子供たちはあれこれ工夫をするらしい。私は子供の頃から(今もですが)言われた通りにやるのが苦手なので、先生からすると扱いづらい子供だったと思う。なので、こんな環境で野球ができたらどんなに楽しいか、早く生まれ過ぎた。羨ましすぎる。

視察を兼ねて8歳の姪を連れて行き、天然芝の上を歩いたらいきなり側転をやりたいという。どうも前日に学校で側転ができる子たちとできない子たちを分けた、授業があったようで悔しかったらしい。邪魔にならないところで、筒香兄にコツを教えてもらって側転をやり出した。ちょっと恐怖心があるのか、最初は動きが小さかったけれど何度もやるにつれて、リズムが良くなり、動きも大きくなってきた。声をかけて励ましていたが、それ以上に本人の集中力がすごい。

本当にずっとやっていて、100回以上はやっていたと思う。大袈裟ではなく、そろそろ疲れたからやめよう、と声をかけても「もう少し」とずっとやり続けている。

筒香兄からも「こんなにずっと練習し続けられるのは、これだけでかなりの才能」と褒められた。子供ってすぐにできないとあきめる傾向にあるようで、続けてもらう工夫がかなり大変らしい。続ける才能、これは野球だけではく何でも必要ですよね。

そんな姪の姿を見ながら、自分も改めて継続することの大切さについて考えさせられた。教えてくれてありがとうと言いたい。かくいうこのスポーツアカデミーも子供達に天然芝の上で野球をやってほしい、という願いから農薬も使わず色々と勉強と研究をしながら、芝を養生している。この粘り強さと継続性は本当に頭が下がる。大きな志とたどり着くことのない永遠のゴールに向かって一つ一つの課題と向き合う。こんな大人たちがもっと増えたら、子供達も幸せに違いない。

何があれば人は自分がやっていることを続けられるのだろう。自分が続けているのは、ゴルフと筋トレ。ゴルフのための筋トレという位置づけだが、最近は自分の体調確認や、トレーナーから新しい知識を得ると目的が拡がっている。筋肉はいくつになってもつけられるので、いくつになってもバリバリ動き回りたい。

ゴルフはとにかく自分が行けるところまで成長したい。更に死ぬまでラウンドしたい。でもそれだと漠然としているので、ギネス記録の最年長エイジシュートが103歳とのことなんで、とりあえずそれを目指すことにしている。

もう一つは読書。毎日必ず本を読む。続けている理由を考えたらまずは、『好き』。好きなことは飽きない。次に来るのは『終わりのない目標』。つまり成長し続けるということ。読書だと山ほどある知らない世界のことを知ることができる。それに終わりはない。ゴルフも筋トレも終わりなき道。

何が続けられることがあるとそれだけで人生が充実してくる。


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