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未来はこれから出会うもので創られる

2022年の秋ぐらいに、これからの人生自分が取り組んでいきたいテーマは何か?と言うことを考えた。大学3年生から就職活動の時には、自分は何のために働くのか?と言うことで自問自答していた。

「何のために働くのか?」でモヤモヤと悩んでいた時、アルバイトで「人が自分の力を発揮して一つのゴールに達成した時の悦び」を目の当たりにする経験をした。その何とも言えない最高の笑顔を見てなんて幸せそうなんだろう、と見ていて感動した。そして自分もこんな機会を提供したい、1人でも多くの人にこの幸せな瞬間を味わってほしい、と思い色んな人のアドバイスを聞いて広告代理店にいくことに決めた。

新入社員で、すぐにラジオ局を担当することになり最初は戸惑ったが、そもそも決めた「何のために働くのか?」でインスピレーションを得た経験とは、ちょっと違ったけれど自分の担当する仕事がある、小さくても任されている、という悦びが大きくて夢中になって張り切って仕事をしていた。担当していた放送局の方や、社内、クライアント先でもずいぶん色んな方に可愛がって頂いた。

その後外資系の代理店に転職。その会社で、昭和の大スター「高倉健さん」と一緒にお仕事できたことが自分の人生ではとても大きかった。そんな巡り合わせ、最強運を持っているとしか言いようがない、と自分の持っている運に大感謝だった。単にスターと仕事した、とかではなく健さんとの仕事をきっかけに「日本」と言うことや「日本の思想や哲学」みたいなことに興味を持ち始めた。それは自分のその後の価値観にも大きな影響を与えた。素敵な大人だった健さん。当時20代で下っ端にすぎない私が書いた手紙に丁寧にお返事をくださったり、時折色んなものを送って頂いたり、お電話もいただいた。その後公開される映画、出演したラジオ番組、テレビ番組などずっと全てチェックしていたけれど、最後の映画となった「あなたへ」が最後になってしまったのが寂しい。

その後のアディダスに転職。日韓ワールドカップの時、憧れていたサッカー選手で元西ドイツ代表のユルゲン・クリンスマンに会う機会があった。「ストライカーとして1番大切なものはなんですか?」と直接質問して、彼が「Killer’s instinct」と一言で回答してくれたことは夢のような現実だった。そんなこと聞いてどうするの?って感じかもしれないけれど、「カッコいい!」とシビれる回答だった。ベッケンバウワーに至っては、遠目に見るだけで敬礼!って感じだった。ワールドカップは次から次へと初めて体験する問題が起こり、激務とストレスで最高に精神も身体も疲労して、終わった後に体調が絶不調になった。しかしながら、ここでの体験があったから免疫力を高めることに興味を抱き、またその後どんなことが起こっても大したことない、むしろピンチは笑いのネタになる、と思えるタフさが身についた。

ディズニーでも仕事上で、難問が目の前に立ちはだかることが多かった。新しいことやろうとしたら、何でもそりゃ大変。一方で、ディズニーの映画やキャラクターたちは人の良心を引き出して、生きていく上で大切な知恵を与えてくれるので、1人でも多くの人に見てもらいたい、知ってもらいたいと心から思えるものがほとんどだった。だから仕事そのものが、社会に貢献しているという感覚を持てた。仕事を通じてウォルト・ディズニーのスピリットに触れて、彼の哲学に心底共感できたのが大きかった。

2022年は就職して4社目の会社で働いている真っ最中。ちょうどコロナが少し落ち着いてきた時期で自分は今後何をしたいのだろう、と考えることが増えた。自分の人生棚卸し。キーワードとして浮かんできたのは、日本、スポーツ、子供。

それらのキーワードがどんな出会いを通じて、どうやって自分が行動して、実現していくのかワクワクする。今までの人生を振り返ると今自分の人生を生きているのは、自分が今までに出会ってきた「ヒト」や「体験」など出会ってきたもののお陰。嫌なことや嫌な人もいたし、泣くほど悔しいこともあるし、悲しいこともあるし、怒ったこともある。もちろん嬉しかったことも、楽しかったこと、素晴らしい人たちもたくさん出会った。ポジティブもネガティブも全て今の自分を創ってくれた。嬉しいことはエネルギーになった。大きなストレスだったことは笑いのネタになったし、奮起のエネルギーにもなった。

今の自分を創ってきてきたものは、今まで出会ってきたもの全て。点と点は後から見て線になる、と確かスティーブ・ジョブスが言っていた。今ある点、明日ある点。これからの自分の未来は今から出会うもので創られるのだ、と思うと出会うもの全てが愛おしく感じる。もちろん嫌な気持ちになるものもあるだろうし、嫌な人もいるだろう。落ち込んだり、怒ったりすることもあるかもしれない。でも未来の自分を創るのに必要だから出会う、と思えば気持ちが楽になる。必要だから出会うのだ、と思えばそんなに嫌じゃなくなる。

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