見出し画像

よっちゃんの種のお話⑨

前回までのあらすじ

こんにちは。
先日、息子が15歳になりました。
息子は、小学校に上がるときに発達検査で自閉的スペクトラムと診断を受けました。



 今まで激動の中で、子育てでしたが、少しだけゆとりが持てるようになってきました。
子育ての中での、私のつまづきや、傷ついてきたこと葛藤、喜びの話を一度、心の整理もかねてアウトプットしてみようと思います。



今、無我夢中で頑張っているお母さんに。
真っ暗な出口のないトンネルの中にいるような気持ちの方に、このnoteが少しでも光になり、心が軽くなったら幸いです。

前回は、小学校入学式前日に熱をだした息子。
どうなる!?
はじめての入学式。
というお話でした。

トラウマの入学式当日

 前日までの熱が嘘のように、けろっと元気になった息子。
無事に入学式へ向かうことができました。

あの頃は、はじめての場所、先の見通しがつかないもの(いつ終わるのか?次にどうなるか?)が息子にとっては大きく影響していました。

保育園の入園式での大騒ぎがトラウマとなり、ヒヤヒヤの私たち夫婦を尻目に、息子は以外にもすんなり入学式を迎えていました。

あ、あれ?
どっかに大脱走しちゃうか?
なんて思っていた母は、拍子抜けでした。

とはいえ、はじめての担任の先生は男の先生。
今まで女性の先生だったので、大丈夫かな?
と心配していましたが、若いながらも落ち着いた雰囲気の担任の先生に、今後もたくさんお世話になろうとは、その時の私たち親子は思いもよらなかったのです。

はじめての支援クラス

原級とは別に「支援クラス」に通うことになった息子。

苦手な科目はそこで、ゆっくりと勉強していく、という目的で利用でした。
はじめての小学校生活。

いきなり移動クラスみたいに、これとこれは、別のとこね、みたいなことができるのか、ヒヤヒヤでしたが、先生のサポートのお陰で日々楽しみながらいっているようでした。


そんな時!

学校にもなれてきた頃。。
お友達とのトラブルが増え、うまく言葉で伝えられず暴力や相手に唾をかけてしまう息子は、すぐキレやすい子、扱いずらい子、というラベルを貼られているかんじでした。

支援クラスの先生もベテランの先生から新卒の先生に変わり、不安定になっていく息子をみているのがもどかしく、私 自身も支援クラスの先生とのコミュニケーションや伝え方が難しい、、と悩んでいた時期でした。

私は、幼少期から、周りを察しては自分の言葉を飲み込んでしまう癖があり、もともと言葉で伝えるのが苦手でした。
言いたいことが上手く伝わるかわからないけれど、勇気をもって先生とお話してみました。

それが【心のコップの話】。
人は外から見て、背の高い鼻がまるい、などいろんな特徴があるように、人のこころの器の大きさや入っているものも違う。

コップの水が、すこしの人は、何かあってもまだ容量があるから、溢れないけれど、息子は、すでに8分目まで満杯にちかい容量なのですぐ溢れてしまうことがある。

しかし、穏やかな環境や情報量(音)や声かけなどを減らすことで、そのコップの容量も溢れるギリギリ手前で保つことができる。
そんな例え話をしたのでした。
どんな状態であっても、うわべで判断せず、相手を見て受け止めていくとキラリと本質が見えてくる瞬間があると思います。

担任の先生は、熱い眼差しで、とても熱心に話を聞いてくださり、
「お母さん、わかりました。ぜひ道徳の授業で、今のコップの話をしてもいいですか?」
と、他のこどもたちとシェアしてくれました。

私の感情の変化

その時の私は、学校や夫、周囲に対して
「もっと~してほしい」
「息子を理解してほしい」
「大変なことをわかってほしい」
そんな他人軸の想いに偏っていたのだと思います。
もちろん環境は大切ですが、「~がない」と一番比べていたのは、私自身だったのかもしれない、息子のおかげで素直にそんな自分の感情にも気づくことができたように思います。

一番つらかったのは、言葉でうまく伝えられず誤解されていく息子自身だったのだろうなぁ。

たまに見える、おどけてひょうきんな仕草や、私が怒っていると誰よりも早く察して、茶碗をあらったりしている姿をみると、空気が読めない訳ではなく、ちゃんと見ていて逆に敏感すぎるくらいかんじているのかもしれないな、と思うようになりました。

敏感に感じる部分の音が大きくて、過集中したあとは、とても疲れているのを、怠けてるとなるのかな、と最初は感じてましたが、そうではないんだな、っと、だんだん息子のペースが掴めてきた時期でもありました。

これまで経験してきたことのない価値観を近くで目の当たりにしていく日々。
私のなかの、こうであらねば!
みたいなものが、見事に覆されていく体験でした。

介護のお仕事をしながら、口では違いを受け止めて、なんていいながら、実際、自分の身近な体験として味わった時の衝撃は、かなりのものでした。
息子のおかげで、いろんな見方が変わりハッとしたり自分自身と向き合わざるえない環境から、得るものも大きかったです。


この時期の私の思考。
「なんでだろう?わからない、、なんとかしなきゃ。」
の焦りのような思考から、息子も私もがんばってる。

まず、自分自身を癒そう。
お母さんが元気でいることが、周囲へのよい循環になる。

そのあと【どうしたらいいだろう?】と行動につながる思考になっていきました。

そこで、自分の気持ちを吐き出し、整理するを紙にひたすら書き始める、すると、そのあとは、その紙をぐしゃぐしゃ丸めてポイっとすてる。

こころのぐちゃぐちゃ→紙にアウトプット→手放し

これが、私の中では心の軸を作ってくれるのに、とても役に立ちました。
後に、グラフィックレコーディングへと繋がる最初の出会いだったのです😊

最後まで読んでくださり、ありがとうございました❤️

次回は、まさか!!
息子がいなくなった!?ハプニング特集です。
お楽しみに😄🍀🍀

#よっちゃんの種の話
#発達障がい
#心のコップの話
#伝えること
#アウトプット
#グラレコと繋がる出会いのこと
#気持ちを整理するコツ
#他人軸から自分軸へ
#パラダイムシフト

よろしければサポートよろしくおねがいします。 頂いたサポートは、グラレコ活動に大切に使わせていただきます❤️