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大切な物たち

写真の小銭入れと定期入れは、10年前に当時小学校1年生の息子から貰った誕生日プレゼントです。
擦れて色が禿げ、中に入れた物でクセがつき、クタッていますが、まだ使えます。
自分が欲しい物を我慢して、貯めたお小遣いで買ってくれた事が本当に嬉しく、とても大切な物になりました。
先日、僕がこれを使っているのを息子が見て「まだ使ってんの?色剝げてボロボロじゃん…もっとイイ物あげれば良かった。」と照れ臭さそうに言うので、もっと良い物って?と息子に尋ねると、「もっと高いやつ」との応えでした。
価格が高ければ良い物なの?と更に尋ねると、「そりゃそうでしょ」と。
価格が高い・高くないではなく、君から貰ったということが価値なんだよ、と伝えたかったのですが、それが分かるのはもう少し色々な経験をした後なんだろうなと思い、それ以上の問答は止めました。
でも確かに、大切な人から貰った大切な物がスグに壊れてしまったら悲しいので、丈夫で、喜びが続く限り使える物が良いですよね。
だからといって、使わない様にするのは勿体無い。
(この年の誕生日は、娘からも腕時計を貰いましたがスグに動かなくなってしまい、その腕時計は美術品に近い存在となり、神棚に置いてあります…)


僕は、息子に貰ったこの小銭入れと定期入れ以降、新調していません。
それは約10年以上、小銭入れと定期入れという用途の物品で新しい材料を消費しておらず、ゴミにもしていないという事になります。
これは環境負荷軽減にもなりますし、自分自身それによって我慢を強いている訳でもありません。
これこそが本当に幸せなサスティナブル活動なんだと考えます。


85[ハチゴウ]の6つのセレクト基準である「Timeless / 長く使えるもの」は流行に左右されないシンプルなデザインであったり、丈夫な物、経年変化を楽しめる物などを揃えています。
生活の中に取り入れられる物が、あなたにとって大切な方からの送り物であれば、それほど豊かな日常はありません。
85[ハチゴウ]は比較的、ギフトとして購入いただくお客さまも多く、そうした場面で永く楽しんでいただく為にも、丈夫であったり、修理やリペアが可能な物を広くお届けしなければならず、提案する責任を改めて強く思いました。
皆さんはどなたからの贈り物が嬉しいですか?